2013年8月 の記事一覧

全日根さんの窯へ

一昨年のお盆帰省中、vigoが舟あそびさんで作品に一目惚れしたのが全日根さんを知るきっかけだった。そのときご本人ともすこしお話ができたそうで、同じ年の暮れの突然の訃報にとても驚いていた。先日、川口美術さんでの名残展に伺って、私もその作品の魅力をじかに知ることができた。川口さんは全さんとはもう長いお付き合いで、ご家族とも親しくされている。ご興味があれば一緒に窯に行ってみませんか? と誘っていただいたのが今回の旅のはじまり。川口さんの弟・とおるさんが運転をしてくださり、川口さん、スタッフの居山さん、vigoと私の5人でワゴンに乗り込む。雨だったせいか若干外気が涼しくて救われた。片道約2時間半の道中、いろんな話をして過ごす。全さんに限らず川口さんの作家さん達への敬意と愛情は並ならぬものがあり、その創意工夫に満ちた暮らしや作品作りのお話など伺うのが楽しい。窯を訪ねてみたくなる。

 

「星山窯」は三重県津市の山中にある。筆で太く力強く書かれた看板がかっている。全さんご本人が一人で基礎から建てられたという家、窯、工房の大きさ、そして作品の多さにも圧倒された。茶碗、皿、片口、花瓶、蓋物、人形、水滴に硯・・・それぞれのテーマで1企画できそうなくらい、どれも個性豊か。繰り返し見ても、時間をおいてまた見ても新しいものが出てくる気がする。深い探究心と想像力と実行力を建物にも作品にも感じる。

工房にそのまま残された土を削る道具、絵付けの筆や釉薬、まだ焼かれていない器などを見ていると、私は直接生前にお会いしたことはないけれど、全さんの存在が感じられた。心底作るのが楽しくて大好きで勢いがとまらない、窯の中にはまだそんな気配がある。

奥様が、お昼を用意してくださった。韓国風素麺、トマトのマリネ、ピーマンの肉詰め、茄子のナムル・・・もちろん全さんの器に盛ってある。贅沢な昼食! 美味し過ぎて遠慮を忘れてモリモリ食べてしまう。韓国の素麺は、冷たくしただし汁に入っていて、そこにキュウリの酢の物、発酵のすすんだ酸味の強いキムチ、それにネギを胡麻油と醤油と一味唐辛子に漬け込んだ薬味を入れ、青唐辛子をお好みで入れて食べる。これは癖になる! 新しい素麺の食べ方を教わった。

お昼を食べながらお話を伺う。この家を建てたのは、まだ幼い子二人とお腹に末のお子さんがいらした時だという。住み始めたときは1月。まだ壁も完成していなくて、ブルーシートで養生して過ごしたんですよ。今となっては笑い話のようにからりと話される奥様につられて私たちも笑ってしまったが、極寒の山中をそんな風に乗り越えて、その後の苦労にも計り知れないものがある。この土地を買って自分で全さんが家を建て始めたときから、自分の中に覚悟が決まったとおっしゃっていた。その気持ちは子供たちにも伝わる。こんなに可愛らしく力強くてのびのびとした家になったのは家族共通の思いがあったからだろう。

厳しい環境の中で作られたとは思えないほど、全さんの作品にはなんともいえない品の良さ、ユーモアがあって温かい。なんでなんだろう? と口にすると「大変な苦労をしたからこそ、それを突き抜けた先にある境地なんでしょう」と川口さんが答えてくださる。苦労を土に激しくぶつけるのではなく、一旦体に沁みこませて浄化してから育てるような愛おしむようにして生まれた作品の優しさ。それは家族を支え、支えられた本物の強さの表れなのかもしれない。

帰り道、琵琶湖畔に野性の蓮が密生している場所に案内してもらう。遠くまで蓮で埋め尽くされて湖の表面は完全に見えない。蓮そのものが大きいのでド迫力。これは、教えてもらわなければ一生知り得ない絶景だった。

オーナー川口慈郎さんとスタッフの居山優子さん

 

滋賀から京都へは、車通りの多いクネクネ山道を越えるので相当なドライビングテクニックが必要だが、あっという間。夜ごはんは川口さん行きつけの「猫町」さんで美味しい創作料理をたらふくいただいて話も尽きず、楽しい夕餉だった。外に出るとすっかり雨も止み、蒸し暑い京都らしい夜。

忘れられない夏の一日になった。

 


桃かじり

福島の桃

子供のころ田舎で育ったせいか、いまだに果物をナイフで切って食べる食べ方になじめない。

田舎では果物はすべて丸かじり。

リンゴでも柿でも梨でもすべて丸かじり。

だいたい果物ナイフというものが家になかった。……( 東海林さだお 著  『おでんの丸かじり』 朝日新聞出版)

東海林さだおさんの “ 丸かじり シリーズ ” は、痛快、愉快、爽快、軽快である。いつ読んでも、楽しい。初めの文章に続き、〈 さあ、みんな、果物は丸かじりで食べよう。〉と、こんなふうに、アジテートするのである。味テート、かな。

桃 ……  。これはもう絶対丸かじり。とても丸かじりしづらいけど、最初の一口がたまりません。あー、たまりません。

ヤマニ建設から、たくさんの桃を送っていただいた。ありがとうございました。もちろん、丸かじりしましたよ。あー、たまりません。福島の桃は、とても、やさしく甘かった。

 


映画『ヒッチコック』×『サイコ』

自身の映画にカメオ出演することが有名だった、ヒッチコック。彼は生涯一度もアカデミー賞監督賞を手にすることはなかったとは驚いた。彼の全作品をサポートした妻のアルマ・レヴェル、彼らを取り巻く人々や、サスペンス映画の金字塔『サイコ』(1960)の舞台裏を描いている映画『ヒッチコック』

アルフレッド・ヒッチコック はアンソニー・ホプキンス、妻のアルマ・レヴィル はヘレン・ミレン、ジャネット・リーはスカーレット・ヨハンソンが演じている。このキャスティング、衣装デザイナーのジュリー・ワイスのこだわり、時代考証など、見ごたえのある映画で、もう一度ヒッチコックの『サイコ』(1960)も、ガス・ヴァン・サントのリメイク版『サイコ』(1980)を見てみたくなった。

 

 


下町花火大会

毎年恒例の足立の花火大会へ

行ってきました!

この花火大会が都内で一番最初の

花火大会です☆

 

そして、なんといっても

足立の花火大会のすごいところは

12000発中の4000発ほどを

ラスト6分であげるところ!

( ´艸`)ムププ

動画をどうしてもお見せしたくて

お借りしました↓

YouTube Preview Image

 

今年も、最後まで瞬きをするのも

ためらってしまうほどの

迫力&美しさ♪

いかがでしたでしょうか?

花火

私が小さいころから

都内で一番最初に始まる花火大会なので

足立の花火をみるといよいよ

夏が始まるぞ~!!と

感じるamedioでした♪

(*^_^*)