2013年4月4 の記事一覧

connect取材、そして進化する完成見学会へ

週末、ノイ・フランク アトリエ那須を訪ねた。自給自足で有機農業を実践するアジア学院の豚をつかったハムや、ポトフに入れて煮込めば閉じ込められた何種類ものスパイスが広がるソーセージ、優しい醤油味のゼラチンが引き締まった淡泊な鶏肉を包むチキンローフ・・・など、どれもあっさりと甘みのある脂で後に残らず、塩分が少なくてしっかりとお肉の旨みと歯応えを味わえるものばかり。作家さんでもある店主の小出英夫さんのソーセージづくりへの情熱とこだわりについてのお話は、connect栃木(来週アップ予定)をご覧ください。

 

さて毎度のことながらペーパードライバーのvigoと私。今回は無垢杢工房㈱イケダ(以下、無垢杢工房)の池田光一社長に、恐れ多くも運転をしていただきました・・・せっかく那須まできたので「面白いところがあるんだよー」と数あるお店の中でも池田社長お気に入りの「創造の森」へ案内していただく。保育園も併設だそうなのだ。残念ながら時間が遅くて締まっていたけれど、なんともいえない複雑なブルーの壁と立体的な屋根は目を引く。これからの季節、外でお茶をしたらとても気持ちがいいと思う。ぜひ今度那須に来たら寄ってみたい場所。

 

宇都宮に戻り、池田社長が運営されているただおみ温泉へ。こちらのお湯は、さらっさらの源泉かけ流し。ぴかぴかに掃除が行き届き、澄んでチリひとつ浮いていない。個人的に茶色い色のついたのとか、乳白色とか、あんまりトロミがあるのとか、硫黄の臭いとかがやや苦手なので温泉ツウではない私だけれど、不思議に疲れがスーッと抜けていくお湯。41度と湯加減もベスト!ぜひ、お近くにお立ち寄りの際は、寄ってみてくださいね、ただおみ温泉。

 

翌日は「暮らしのdresser(ドレッセ)」へ。こちらは室内で予約制の料理をいただきながら行う新しいタイプの住宅見学会。会場となる「畦道の家」の設計担当、無垢杢工房の高山さんは、これまでも「ユカリノミチシルベ」で見学会の新しいスタイルを切り開いてきており、今回は第三弾ともいえるイベント。「ドレッセ」とは、フランス語で盛り付けるという意味。タイトルのドレッセは、盛付け・味付けというメッセージを込めた造語だそうで、どんな盛付けと味付けをされた見学会になるのか、予告を聞いたときから楽しみだった。「畦道の家」は、30数坪とは思えない広々した印象で、庭ありテラスあり薪ストーブあり和室あり、二階は将来子どもたちが成長したら仕切れるようになっている広々とした空間+隠れ小部屋(小屋裏収納)と、コンパクトながら暮らし充実・快適度数のかなり高い家。過不足なく、奇をてらうことをせず、和は和でも軽やかで、若い家族にぴったり。

 

野菜をふんだんにとりいれた「mikumari」の美しい料理が、明るいキッチンやダイニングに華と彩を添え、これから住まわれる建て主さん、また家を建てようとしている見学者さんたちのイメージはぐんと広がったのではないでしょうか。

こちらの見学会が実現したのは、イベントでいつも室内外のディスプレイを手掛けている夫婦で営む古道具店と雑貨店「古道具あらい」「アトリエジュウハチバン」のお客さまの自邸。荒井さんと建て主さんが「見学会をするならディスプレイを」と高山さんの知らないところで話が持ち上がり、そこから今回のような前代未聞の新しい見学会が生まれることとなったのだそう。これはもう、建て主さん、設計と施工をする側、ディスプレイを手掛ける側、料理を担当する側の感性がぴったりと一致し、なおかつ相当な連携プレーが必要。運営側もかなり大変なイベントだったと思うけれど、見学に来られる方たちの雰囲気や、食事を心から楽しんでいる様子や、真剣に高山さんに質問を繰り返す姿を見ていると、価値観を共有できる人が自然と集まってくるものだなぁと感じられて、何事もチャレンジって必要。と改めて感じたのでした。

帰り際、「古道具あらい」「アトリエジュウハチバン」に立ち寄り、vigoは鏡を購入。私も1点お取り置きしていただいてます。しばらく来ぬうちに、敷地内にフレンチレストラン「Le Poulailler」がopenしており、こちらもまたさらに魅力を増しています。

最後まで我々に振り回され大変だった池田社長、そしてノイフランク小出さん、高山さん、ありがとうございました!