2013年1月 の記事一覧

たまねぎの効用

 

どうも少しのどが痛いかな? という身体のシグナルを無視して、大晦日の夜も元旦の夜も、山の上にあるふきっ晒しの露天風呂で洗い髪をバリバリに凍らせながら長湯をしたせいか、年明けから咳がとまらない。

ついに来たか・・・これがkuroの言っていた、今年の(明けちゃったけど)風邪だな。それほど熱もないのだが、どうもだるいので横になる。本でも読むか、と思うとマスクがふきとびそうな勢いで咳が出て読書どころではない。普段使わないみぞおちのあたりの筋肉が1日で痛くなる。これはマズイ。でも正月休み中だし、morimoriから伝授された に風邪は体の交通整理と書いてあったようだし、ここは民間療法でなんとかしたい。

薬に頼らない咳止め方法を検索してみると、かりん酒、大根あめ、レンコンすりおろし汁、ネギを喉に撒く・・・色々でてくる。が、だるいし、そんなことやってられないよーと思っていたら、玉ねぎを切って枕元に置いておくだけ(!?)という超簡単なのを見つけた。半信半疑で切った玉ねぎを枕元に置くと、あら不思議、すこし鼻とのどのあたりが楽になって、咳も止まってきたようだ。これは早めにkuroに教えてあげたかった。

 

もちろん、これは根本的な治療にはなってなくて、効く効かないの個人差もあると思う。私の場合、もう咳が出て出て体力消耗して辛い!っていう状態は止まったけど、喉のかゆみや不快感がなくなったわけではなく、限界にくるとケホケホッと出てくるし、玉ねぎから離れたり切り口が乾くともうゲホゲホ。瑞々しい玉ねぎの汁が表面に出て、それをちゃんと近くで嗅いでいるときのみ、効いているようです。結構すぐに乾くので、そしたらまた切り口を増やしていくといいみたい。あくまでも対症療法のひとつとして、試してみてくださいね。

 


松井秀喜の青春

雪景色

 

お正月。いかがお過ごしですか。私は、読書三昧。昨夜は、『七割の憂鬱 ー 松井秀喜とは何か』(村松友視著・小学館)を読んだ。三割打者松井秀喜の光と影を描いている。こういう文章があった。

晴、曇、雨、風、霰、雹、雪、雷が一日のうちにあるのが加賀の天候と言われる。…… このような一瞬にして急変する空もようを、加賀の人たちは微動だにせず、それを土地の特色として味わうという、まことに大人びた気力と余裕をもっている。

そして松井は、自らに訪れた数々の試練を加賀の心もようで、やわらかく受け止めていたのではないかと、村松さんは書くのである。松井は、引退の記者会見で、こう語った。「振り返りますと、北陸の本当に小さな町で生まれ育ち、そこで野球を始め、地元の高校に進学し、小さなときからの目標であった高校野球で甲子園に出るという目標を達成することができました」

松井の野球人生でいちばん楽しかったのは、きっとこの青春時代だったろう。新年の北陸は、大雪にみまわれているという。彼の青春は、深い雪の下で眠っているように思われる。

 


明けましておめでとうございます

おせち

 

お正月。いかがお過ごしでしょうか。私、読書三昧。そのうちの一冊に、『食道楽』(岩波文庫)。著者は明治時代の作家、村井弦斎。たくさんの料理とそれにまつわるエピソードを書いて、飽きさせない。たとえば、「腹中の新年」という章では、胃吉と腸蔵がお腹のなかで、会話をかわしている。どんなに忙しい人でも、休日はあるだろうが、胃や腸は休みなし。おまけに、正月ときたら、朝からおとそや雑煮や数の子が、とびこんでくる。で、こんなやりとりも。

腸蔵「元日から災難だ。オイ胃吉さん、危ないゼ。上の方から黒い石が降って来た」胃吉「なるほど降って来た。これは黒豆だよ。よく煮てないから堅くって石のとおりだ。……」

まだまだ、卵焼きがカマボコが酒が。胃も腸も仕事にならんと、悲鳴をあげる。そして、こういうユーモラスな文章に「数の子は蛋白質弍割、脂肪一分あり。これも不消化なり。」などという注釈がつく。ユーモア+実用。大ベストセラーになったのも、うなづける。

さてさて、この “ 広場 ” も、楽しくお役に立つ情報満載。2013年も、よろしくお願い申し上げます。