2012年3月5 の記事一覧

九州出張 2日目 大分~久留米編

 

2日目は大分からスタート。wakako ceramicsさんを訪ねて杵築市へ。予備知識がまるでなかったので着いてみてびっくり、とても情緒ある坂の城下町だった。「綾部味噌店」の前に車を停め、聞けばこちらは昔お酢屋さんだったそうで、石畳の坂道から、武家屋敷の風景を一望できる「酢屋の坂」というのがすぐそこにありますよと教えてくれた。「私のぬりかべ散歩」の小林澄夫さんにも帰ったら聞いてみようと特徴ある土壁を写真にとったりしながら、杵築城まで散策した。その後大分市に入り、商店街を歩いているとぶんごという一子相伝の小鹿田(おんた)焼を中心に扱う民芸店を発見。囲炉裏を囲んでコーヒーも飲めます。大分県も結構いろいろなお店やギャラリー、作家さん、いらっしゃるけれど場所がばらついていて、大体来る人もビルの2階以上にはあんまり行かないそうなのだ。もっと素敵なお店がこのあたりにも増えるように、大分もがんばらんとねーと、とあるギャラリーの女主人が言っていました。

 

大分市を後にし、朝からほとんど何も食べていないことに気づいて栄養補給に温泉卵を食べるか!と別府の道の駅に立ち寄ると、大きなスピーカーから「ONLY You~~♪」と繰り返しエルビスの甘い歌声が。すかさずタイルびとが「そういうことか!」とウレシそうな顔をしている。別府は町中からもうもうと煙が出て、硫黄の香りがして、まさしくONLY湯~。温泉天国?地獄?の景色が広がっていた・・・

 

日のあるうちに未来工房さんのある久留米市へ到着のはずがもう夕方。しかし途中うきは市には訪ねたかった四月の魚さんとぶどうのたねさんがある。ご主人の田中さんは突然の雨でびしょ濡れの私たちに、手染めのタオルを貸してくれ、反物の並べてある美しい部屋に招き入れてくれた。元は呉服屋さんからはじまったというお店の由来などお話を伺っているうちに、ご主人の独特のゆったりした器の大きさに、このままお酒でも酌み交わしたいような気分になってきたが、先を急ぐ。未来工房さんにたどり着いたのはそんなこんなで夜の7時。すっかり真っ暗になってしまった。待ちぼうけさせてしまったが金原社長、馬場さん、武下さんのお三方が待っていてくださり、モデルルームをたっぷりと紹介してくださった。古材を使った天井のあるカントリー風キッチンや、屋根裏とはしごで繋がる子供部屋、隠れ家のような和室など、これが同じ1軒の中にあると思えないくらい、いたるところに遊び心のある「やかまし村の家」。未来工房さん、本当に待ちくたびれさせてしまって申し訳ありませんでした。ありがとうございました。

 

次の日レンタカーを福岡空港で乗り換えるため、久留米ラーメンをかっこんでまた福岡市に戻る。雨はみるみる雪に変わり、市内につくと牡丹雪が降っていた。九州でこんな雪に遭うとは驚きだ。あまりに寒いので中州まで出歩く勇気もなかった。丸一日、ゆで卵と久留米ラーメンだけで終日運転をしてくれたタイルびと、あたりまえだがヘトヘトのご様子。仕事よりもハードだった模様。本当にお疲れ様でした!!!

 

(九州訪問 3日目熊本編へつづく)