2011年11月4 の記事一覧

タイルびと アトリエ訪問

完成間近のタイルびとのアトリエにお邪魔しました。

 

名づけ親でもあるモザイク師の荒木さんが玄関に屋号「Euclid」のモザイクを施している。
看板代わりに入り口のレンガの床に白がとても映えていいて素敵なので

「この、白にしたのがいいね」というと

「うん、俺苗字が白い石(注:タイルびとの名字は白石です)だから。」

。。。うーん、「キミといつまでも」みたいな手練れの駄洒落にはまだ遠い。

 

なにはともあれ、タイルを焼く窯、バーベキュー用の七輪窯、
タイルでつくった時計、天井に埋め込まれたBOSEのスピーカー、
岡山から掘り起こしてきた100年前のペルシャのタイル、
イコン画家のお母様の作品などが、いい感じに収まり、
ちょっとしたギャラリーのような雰囲気になっている。

 

数か月前に訪ねたときにはブロックを積み上げてただけの、
がらんどうの倉庫跡にだったのに、こんなに変身させるとは。
やはり職人!自分の手で自分の城を完成させられるなんて羨ましい。
仕事の後寝る間も惜しんでつくり上げてきたという、
このアトリエ誕生エピソードは週末アップ予定のコラム
「タイルびと」で詳しく語られますのでお楽しみに!

 

漆喰の壁、ブルーの木枠の扉と窓、タイルもブルーで統一された
地中海色の建物は、住宅街の中ではひときわ目立つらしく、
通る人通る人がのぞきに来る。コワモテのせいか話しかけられない
タイルびとの代わりに、可愛く朗らかなムードのせいか、
どんどん話しかけられるモザイク師荒木さん。すっかり宣伝隊長となり、

「タイルのアトリエなんです。ワークショップもやりますので、ご家族でどうぞ!」

もう勝手にワークショップをやることに決めてしまっている・・・
さすが、来週からイタリアはラヴェンナへ、モザイク一辺倒の
長期旅行へ出発するお人。素早い行動力、発想力の塊なのです。
「モザイクxモザイク」イタリア旅のコラムも発信してくれると思います。
どうぞお楽しみに!

 

現場には仕事が終わってから駆けつけて手伝ってくれていたという
若き家具職人も交え、このアトリエ発のワークショップの計画なども
続々飛び出して、おとなも子供も楽しめる企画も生まれる予感。
今後が楽しみです。