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北陸巡回報告

今回は、北陸[富山、石川、福井]を回ってきました。

台風の影響も心配されましたが、なんとか予定以上の54軒を尋ねる事ができました。

そして、無事に昨日車で帰って来れました。

富山県の「junblend」さん、「FUTAGAMI」さん、「能作」さん、石川県の「flatt’s bakery & cafe」さん、「gloini」さん、福井県の「GENOME」さんにはいろいろと情報を頂き、石川県の「アルムの森」さんは同じ能登出身と言う事もあり、「3人で車で東京から来たのか。これを食料にがんばれよ。」とパンをいっぱい詰めた袋を手渡してくださりまして、本当に皆様どうもありがとうございました。

アルムの森のパン

アルムの森のパン

また、地域主義工務店の会の富山県「インベンションハウス」さん、福井県「住まい工房」さんにも一緒に回って頂きまして、ご協力どうもありがとうございました。


能登に帰る

能登に帰って必ず行きたい場所は珠洲市にある「gallery 舟あそび」。

今回開催されていたのは、「全 日根 陶展」。

「全 日根 陶展」

硯と水差しセットが欲しい。しかしながら、持ち合わせが足りずお香入れでがまん。がまんと言っても気にいってる。

特に、合わせたところに薄く朱色の線が見えて、それが乳白色の面に良い具合にあっているところ。といのも、わざわざなのか釉薬のまわりに朱色を引いている感じなのです。

せっかく、全日根さんご自身がいたのに聞き忘れてしまいましたが。

次回の企画展は「正倉院の夢展 ~つくり手との古の旅~」9月 2日(金)~ 9月11日(日)。

正倉院をテーマに4人の作家さんの作品が展示されるようです。郡司慶子さんのボタンが楽しみです。

お香入れ

全日根さんに触発され、家に帰り蔵探索。

古九谷茶碗を発見。あまり上手な作品とは言えませんが、手書きのなんとも言えない風合いがあります。

左の茶碗の裏には角福印があるところをみる江戸時代後期のもののよう。九谷というともっと派手な色合いをイメージしていましたが、こういう普段使いの藍九谷と呼ばれるものもあるみたいです。

印もなければ、蓋をあけた内側の絵なんかはなんとも適当なのですが、どちらかと言うと右側の茶碗の方が好き。

古九谷 茶碗

そんなことで、陶器を抱きかかえて帰ってきました。

そして、チルチンびと広場は来月、北陸[富山、石川、福井]にお店探しに行ってきます。

 


皇帝の愛したガラス

皇帝の愛したガラス

東京都庭園美術館にて開催されている「皇帝の愛したガラス-Glass Admired by the Russian Tsars-」

展示構成は、1章[ルネサンスからバロックの時代へ]、2章[ヨーロッパ諸国の華麗なる競演]、3章[ロマノフ王朝の威光]。

無色ガラスに、糸状の乳白色ガラスを挿入した鉢やカップ。どういう工程で出来上がるのか想像もつきませんが、このような質の高い技術が15世紀~18世紀の時代にすでに確立されていた事に驚きです。

鉢・タッツァ

鉢・タッツァ ヴェネチア 16世紀後期

一番、私が魅せられたのは、ナポレオン1世のモノグラムのある旅行用タンブラー、革のケース入り。Nの文字の下にカットを入れ、その下に細やかなカット、そして、グラスの底の部分に湾曲したカット、それが外側の大きめのカットに反射してまた別のカットが映し出される。美しい。

旅行用タンブラー、革のケース入り

旅行用タンブラー、革のケース入り フランス、19世紀初頭

他にも素晴らしい技術の数々。

それらが陳列されている館内、玄関には、René Laliqueのガラス・レリーフ扉があり、ところどころにアールデコ的な装飾がほどこされた列柱やベランダ廻りのレリーフなど、庭園美術館は建物そのものが美術品と言ってもよいのではないでしょうか。

そういった事も含め、十分に満足できます。
この展覧会は9/25(sun)まで開催されています。

 


東北の底力、心と光

東北の底力、心と光

21_21ギャラリーにて開催されていた特別企画”東北の底力、心と光。「衣」、三宅一生。”

浅葉克己さんがグラフィックデザインを担当、生活の基礎となる「衣食住」の「衣」に軸をおき、21_21 DESIGH SIGHTディレクターのひとりである三宅一生さんが、東北で生み出される日用品の数々をその背景とともに紹介しています。

みなさまも是非と言いたいところですが、2011.7.26(Thu)-7.31(Sun)までの展示だったようです。

東北における厳しい自然環境の中で生まれた、ものづくりの知恵や、長い歴史のなかで伝えられ、磨かれてきた伝統的な手仕事の技にふれる事ができました。タイトルにもある様にまさしく東北の底力、一つ一つの手作業にこめられたいろいろな思いが強い作品となって表現されている、そんな感じを受けました。地域におけるそういった手仕事の文化に対し、微力ながらも私たちチルチンびと広場も貢献していけたらと思っています。

ISSEY MIYAKE コレクションより東北との仕事・東北からの発想

ISSEY MIYAKE コレクションより東北との仕事・東北からの発想

弘前こぎん研究所(青森県弘前市)/こぎん刺しを施す様子と完成品

弘前こぎん研究所(青森県弘前市)/こぎん刺しを施す様子と完成品

由利本荘市(秋田県)/天鷺ぜんまい織の原料と、糸を紡ぐ様子

由利本荘市(秋田県)/天鷺ぜんまい織の原料と、糸を紡ぐ様子

 

次回の21_21ギャラリーの企画展は「アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」。 2011年9月16日(金) – 2012年4月8日(日)

「VOGUE」誌などでも有名な、20世紀後半を代表する伝説的な写真家Irving Pennとファッションデザイナー三宅一生が高めた二人の仕事が展示されます。

アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展

アーヴィング・ペンと三宅一生 Visual Dialogue」展

 


好きではないけど、嫌いではない監督

ジャン リュック ゴダール「フォーエヴァー・モーツアルト」。taketkoの旦那さんにDVDを頂いたのを思い出して観てみる。

一番最初に観たのが岡山・広島から帰った日でなんだか良くわからないなと思って途中で眠ってしまい、多分疲れていたのだろうと自分では納得していたのに、改めて観てみてもやはりわからなかった笑。

意味は分からずとも映画の断片断片で絵のように記憶に残っているのが不思議である。

1年前くらいに「ワン プラス ワン」を観たが、私は忘れやすい方にも関わらず、未だに海辺の赤と黄色の靴を履いてる人が走り回っている場面と「フッ!フッー!」と言う掛け声は覚えている。

どういう形にしろ人に印象を与えるという才能はそれはそれですばらしい事だ と思う。

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広島・岡山行ってまいりました

自然をうまく利用したカフェ・レストラン、小さいながらもこだわりのある雑貨店・ギャラリー、地域で活躍されている方々にいろいろとお話させて頂きました。

今回のお店探索において、そういった方々のゆったりとしたエネルギーの大きさを改めて実感した次第です。

気になったアイテムの一部ですがいくつかご紹介します。こちらを購入したお店も近日中にチルチンびと広場に掲載される予定です。

最後になりましたが、3日間で約30件という強行スケジュールをなんとかこなせたのもご協力頂きました広島県の坂田工務店さん、岡山県の福富建設さん、タイルびとこと白石普さん、白石普さんのご両親である陶芸家白石齊さん、イコン画家白石孝子さんのおかげです。

どうもありがとうございました。


タイルびとアトリエ訪問

コラムを担当してくださっているタイルびとのアトリエをみんなで訪問しました。

4月オープンと言っていたので、かなり出来上がっているかと思いきやそうでもない。

ブルーのペンキ塗りで、結局わたくしの友人Kが9割,わたくしvigoが0.6割、takekoが0.4割お手伝いさせていただきました。

次回は、壁の漆喰塗りをお手伝いします。出来上がりが楽しみですね。

タイルびと アトリエ

ペンキ塗り

さて、全国版コラム「タイルびと」vol.4は7/5公開です。お楽しみに。

繰り返し繰り返し

ここ2,3日で行っている作業は、コンテンツ重複をさけるためのURLの正規化。

FLASH内部のHTMLのMETAタグ,TITLEばかりは、手作業で入力せざるを得ない。

こんな単純作業の時はライヒに限るね、やっぱり

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 Music for 18 Musicians by Steve Reich – Beginning

 


ハナミズキさんから購入「ハエ取り機」

ランプシェード

 

チルチンびと広場でもご紹介させて頂いています、

京都の「JUNK STYLE」のお店「HANAMIZUKI」さんから購入したハエ取り機なるガラスの品物。

ランプシェードにしてみました。

表面に細かい凹凸があるので、キラキラ光って案外とシャレた感じ。

たまには、ランプシェード変えてみるもんです。

ハエ取り機


これ、何に使うものだかわかる?

蝋燭を消す道具

今はもうありませんが、塩見さんのお店「ガスリーズ・ハウス」で購入した一品。
なんとなく、形が気に入ったので玄関にでも吊るして飾っておこうかと思っていたのですが…。

「これ、何に使うものだかわかる?」と、塩見さん。
「うーむ…。」
「昔はね、蝋燭を消す時にこういった道具を使ったんだよ。」
「なるほど。」
「口で吹き消すより、芯がきれいに残るんだ。」

蝋燭をつけて

蝋燭をつけて

消した後の蝋燭

例の道具で消してみた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さっそく、実験。おおー、芯がきれいに残ってる。更に、消した時に口で吹き消した時より煙と匂いも少ない。

思えば、塩見さんのお店ではアンティークに限らずいろんな雑学?なんかの話をしてくれたな。
そういった塩見学、チルチンびと広場のコラム「古道具屋の西洋見聞録」で拝見できます。
また、今月4日発売のチルチンびと67号「古びの美が宿る家」でも登場しています。こちらは、住宅として使用するために、古い病院を改修する話です。ドアや取っ手、窓枠なんかにも塩見流のこだわりが感じられます。
合わせて、ご覧下さい。