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大自然に囲まれた場所にて

イチトニブンノイチの櫻岡さんにご紹介頂いたダグラス・ブラックさんを訪ねて栃木県茂木町に。美しい那須川と大自然に囲まれた場所。

あいにく、この間の低気圧の影響で、新幹線に3時間の足どめをくらい予定より大幅に遅れて到着した我々をあたたかく迎えてくれました。もうすぐ完成するギャラリーのこと、セルフビルドの家のこと、作陶のこと、これからのことなどいろいろお話させて頂きました。詳しくは栃木県connectにて(近日公開)。

ダグラスさんの丸が2つ重なりあったマークをみて、栃木県サポーターの金山さんが「あー、これ私持ってる!」。なんと、3年ほど前に益子市でダグラスさんの器を購入していた事が判明。なんだかんだと繋がっているものです。

そして、ダグラスさんの個展が益子町「ギャラリー緑陶里」にて”3人展:それぞれが辿った道”開催中です。お知らせが遅くなってすみませんが、実は本日が最終日です。お近くの方はぜひ足をお運び下さい。

THREE ROADS TO MASHIKO

昨年の東日本大震災により三人の進む方向は少し変わりましたが、陶芸に寄せる熱い思いは、変わらず持ち続けています。あの日のことを胸に、この一年どんな思いで作陶し、乗り越えたのか、この会場で彼らの作品から溢れるPowerを感じて、そして、これからの彼らを見守って欲しいと思います。


書象 -地・水・火・風-

書象 -地・水・火・風-

北村宗介 書象 -地・水・火・風-

 

本日更新された全国版コラム「大皿こぼればなし」でお馴染みの、私の師でもある北村宗介先生の個展が4月7日(土)~4月29日(日)に東京都「SEN ART GALLERY」にて開催されます。

今の時代をモノクロの空間で表現した30点が並びます。
趣のある日本家屋も見どころです。季節も良い時期ですので、是非足をお運び下さい。

 



飴細工職人

あめ細工 吉原

千代田線千駄木駅1番出口を出て、団子坂を登り切ったあたりにある「あめ細工 吉原」。
飴細工の店舗としては世界唯一とのこと。

見るからに人の良さそうな吉原さんが、飴細工の事をいろいろ教えてくれました。
今までのこと、修業のこと、飴細工の面白さ、作り方など。

飴細工いろいろ
こちらのお店では、メニューの中から好きなものを選ぶと直接目の前で作ってくれます。
うさぎ、犬、キリン、コアラ、カブトムシ、花…いろいろあります。
今回作って頂いたのはつるとさくら。

飴細工 つるを作ってもらいました。

透明の飴を、手でこねて白い色の飴を作っていきます。飴は結構な温度なので、最初のうちはやけどをしたそうです。その白くなった飴を丸めて、棒にさし、器用に鋏を使って仕上げて行きます。最後に色をつけてあっという間に出来上がり。所要時間はかれこれ2分~3分。飴が固まってしまう前に作り上げる、時間勝負の作品。見ている分には簡単に作っているように見えるんですが、多分素人ではこうはいかないでしょう。

飴細工 つるとさくら

飴細工職人詳しく知りたい方は、東京都のコラムにて掲載予定(初夏)です。お楽しみに!


栃木訪問 響屋さんそして麻紙工房

地域主義工務店の会 響屋さんのHPリニューアルを機に栃木へ。

モデルハウス内の水回りの工事が完成していました。ガラスが入った釉薬を使って微妙な模様を作り出しているタイル、ちょっとだけ高さが普通より高いカウンター、持ち運びが自由自在の収納箱、ブラインドインペアガラスなどなど設計者の細やかなセンスが感じられる仕上がり。

うっかり写真を撮り忘れ、お見せできれば良かったのですが…。

 

響屋さんの手掛けた住宅の一部にも用いられている麻紙、栃木県サポーターの金山さんの後輩が制作されていると言う話を聞きさっそく工房を訪ねる。

納屋外観

外壁はねずみ漆喰

納屋カウンター

重い石を2人で積み上げたカウンター

野州麻紙工房の大森さん夫妻、もともと作品を展示するためのギャラリーとして建物を造り始めた様ですが、造り出すうちに思っていたより大きくなっていったため、cafe[納屋]も併設することにしたそう。古材、石、建具を少しずつ集めて、骨組みと瓦以外は、自分達で少しづつ造りあげ4年の年月をかけて仕上がった建物。そこで、麻紙で制作された照明の光も体感できます。

大森さん家族に麻のこと、建物の事いろいろ話をしていただきました。どうもありがとうございました。

野州麻紙工房/cafe ギャラリー 納屋の詳細情報は近日中にチルチンびと広場に掲載予定。

大森さん

加工用に密植して育てた麻と採種用麻

照明

草木染めした麻紙を使用した照明

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大森さん「麻紙の制作を始めて、僕なんか10年程度、まだまだひよっこです」
大森さんの奥さん「この人が高いところが苦手なんで、天井の色は私が柱に登って塗ったんです。おてんばだから、全然平気なんだけど。私、何やってるんだろうって一瞬思った」
大森さんのお父さん「そうだなー、今度は季節の良い時にきたら、麻畑を見せてあげられるよ」
大森さんのお母さん「麻って真ん中が空洞になってるでしょう。昔はね、それを切ってストローなんかにしたりしてね。」

 

そんな話を思い返しながら、新幹線でうたたね。
温かくゆったりした幸せがあった。季節の良い時期にまた来よう。

 

 

 

 


美術館情報

ベン・シャーン

『版画集:リルケ「マルテの手記」より:一行の詩のためには…』《扉-1》        1968 年 リトグラフ・紙          神奈川県立近代美術館(麻生三郎コレクション)© Estate of Ben Shahn / VAGA, New York & SPDA, Tokyo, 2011

 

書道の教室で一緒のお友達。不思議なテンポの後藤さん。
「今日ね、葉山の神奈川県立現代美術館へ”ベン・シャーン展”観に行ってきたの。遠くて疲れたんだけどすごく良かったんだよ。残念ながら今日までだったんだけど」と、展示内容を見せてくれた。いつも何か刺激を与えてくれる人。
いいなー観たかったな。と、思っていたら、
名古屋市美術館2012年2月11日~3月25日、岡山県立美術館2012年4月8日~5月20日、福島県立美術館2012年6月3日~7月16日に開催される模様。

 

タイミングが合えば是非観に行きたい。
寒さにかまけて、ぼやーっと過ごしていた自分に反省し、美術館を検索。
私の独断と偏見で選んだ近日展示もしくは展示中のものをご紹介。
少し遠くても足を延ばして観に行ってみるのも良いかもしれない。

 

北海道立釧路芸術館
「日本を愛した写真家 土門拳の古寺巡礼」2012/1/25(水)~2012/3/25(日)
青森県立美術館
「冬のコレクション展」2011/12/17(土)~2012/3/25(日)
宮城県美術館
「クレーとカンディンスキーの時代」2012/1/14(土)~2012/3/4(日)
平野政吉美術館
「藤田嗣治の旅 - 中南米のエネルギーとコスモロジー」2011/12/15(木)~2012/6/17(日)
郡山市立美術館
「駒井哲郎 1920-1976」2012/1/15(木)~2012/2/12(日)
出光美術館
「三代 山田常山―人間国宝、その陶芸と心」2012/1/15(木)~2012/2/12(日)
東京国立近代美術館
「生誕100年 ジャクソン・ポロック展」2012/2/10(金)~2012/5/6(日)
金沢21世紀美術館
「モニーク・フリードマン展」2011/11/23(水)~2012/3/20(火)
岡崎市美術博物館
「芹沢銈介展 ―手仕事を愛でる―ある染織家の渾身の蒐集」2012/2/11(土)~2012/3/25(日)
クレマチスの丘 ベルナール・ビュフェ美術館
「ベルナール・ビュフェの生涯」2012/2/2(木)~2012/5/8(火)
国立国際美術館
「草間彌生 永遠の永遠の永遠」2012/1/7(土)~2012/4/8(日)
大阪歴史博物館
「柳 宗悦展 -暮らしへの眼差し-」2012/1/7(土)~2012/2/29(水)
伊丹市立美術館
「キース・ヘリング展」2012/1/21(土)~2012/2/26(日)
兵庫県立美術館
「解剖と変容:プルニー&ゼマーンコヴァー」2012/2/4(土)~2012/3/25(日)
西脇市岡之山美術館
「横尾忠則 原景 意識の眼展」2011/10/2(日)~2012/3/25(日)
岡山県立美術館
「長谷川等伯と雪舟流」2012/1/20(金)~2012/2/19(日)
丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
「猪熊弦一郎展手の中の小さな言葉-紙に描いた作品から」2012/2/4(土)~2012/3/4(日)
北九州市立美術館 分館
「小さな画面に無限の世界 熊谷守一展」2011/1/2(月)~2012/2/12(日)
佐喜眞美術館
「ケーテ・コルヴィッツ展」2011/1/18(水)~2012/3/5(月)

まつや「とり野菜みそ」

とり野菜みそ

能登に帰った時に姉がお土産にくれたまつやの「とり野菜みそ」。

どうやら、石川県にしか売ってないものらしく、私なんかは小さい頃から当たり前にスーパーで目にしていたものですが。この絵がまたなんともなく印象に残るんです。

懐かしいのでさっそく、うちに帰ってから鍋に。このみそを入れて水を入れて具を入れるだけのずいぶん簡単な料理。ピリ辛の方を使用してみましたが、味はというとちょっと濃い目。魚介エキスなるものが入っているようですが、普通のみそとどこが違うのかと言われても難しい感じの味。

調べてみたら、オンラインショップなるものがありました。ご興味のある方はぜひ。

よく、曲とか味とか空気で時代を思い出すことがありますが、確かにこの味噌を食べたときに小学生の頃のイメージが浮かんできた。こういうの、脳がどんな働きをしているのか不思議です。

鈴の鍋

それから、買ったまま忘れていたこの錫製の鍋。今回使ってみてわかった事、蓋をしておくと1時間は熱々のまま。おどろきの品でした。

 

 


雑煮の記憶

新春

「おめでとうございます」「今年もよろしく」という挨拶のあと、話題は、幼き日の雑煮体験へ。

「うちは、餅つき器で、オバアサンがつくるお餅。具は、ホウレン草、三つ葉、ナルトなど。特色は、朝から雑煮とお汁粉が用意されていて、どちらを食べてもよかったんですよ」とkurara 。

「へえー」とtakeko。「うちは、すまし汁仕立てですが、カマボコ、トリ肉、三つ葉。それに、お煮しめの材料のサトイモ、ゴボウ、ニンジンたちが加わる、具だくさん」。

「お餅をちょっと焼いてから煮る、というところが、千葉風なのかどうか。すまし汁にホウレン草、カマボコ、ナルト、三つ葉、ゆず」は、kuro。

「うちもみんなと似ていますが、ユニークポイントは溶き卵を入れること。卵の黄身の黄色、三つ葉の緑、ナルトのピンクとにぎやかになりますよ」とamedioが言えば、「具はホウレン草とナルト。カツオと昆布だしで、お汁が濁らないように気を遣う」のはa-van。

「どこも、似たりよったり。うちの、ちがうのはブリがはいっていたこと」とmorimori。

「ふーん。うちではね、雑煮の前の酒の回し飲みが特徴かな。一個の盃で、金箔のキラキラ浮いた酒を回し飲む」とはvigo。へえー。そうですか。その幼少のころから、この正月まで、日々、サケノ切レルコトナク ! ! ! —-。

morimori

 

今回、新春という文字を書いて頂いたのは、書家の北村宗助先生。直木賞受賞作 「利休にたずねよ」の題字も手掛けられています。2月には、全国版コラムで広場に登場して下さいます。また、左官や建築についてのコラムなど、本年も新しいコラムを沢山ご用意しています。「チルチンびと広場」どうぞ引き続きお楽しみ下さい。

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シュロほうき

京橋にある「白木屋中村伝兵衛商店」。 morimoriと一緒に見学がてら訪問。

いままで、「ほうき」というものに興味があっても、実際自分が使うという事は全く考えていなかったのですが、職人さんの説明を聞いてどうしても欲しくなり購入。
色や形の好きな柄を買うつもりが、結局自分の手にあうものを選択。

そして、そうじがあまり得意ではない私が実際に使ってみました。
シュロほうきは、勢いよく「シャッシャッ」としならせて掃くのではなく、あまり力をいれず、ポンと落としてスーッと横によせいく掃き方が埃が立たず理想的です。
ふむふむ、ポンと落としてスーッとね。
実際、その様にやってみると手に全然負荷がかからずとても良い。
そして、なによりも掃除機ではやりづらかった、角や隅の埃やゴミがほうきだと簡単にとれる。
もう一つ、一緒に買ったはりみと呼ばれるちりとりがこれまた良い。
和紙に「柿渋」を塗った職人による完全手づくり品らしいのですが、静電気がおきないのでゴミがさらっと落ちる。

シェロほうきとはりみ

日本人の道具における知恵をもっと知りたい方、
白木屋中村伝兵衛商店の職人さんのお話は来年公開予定の新コラムにて。
お楽しみに。


大谷石にふれる

栃木県サポーターの金山さんのごお勧めの栃木県「松が峰教会」。
こちらの協会は日本に現存する最大の大谷石建造物。
光の加減か、あまり上手に建物を撮る事が出来ず良さが半減していますが、ここは日本?ここは栃木?と思うような雰囲気をかもし出す場所です。中もこんなに立派です。


これはせっかくだから、大谷石の歴史と巨大地下空間である「大谷資料館」に行ってみようということになり、石の町「大谷」 へ。残念な事に地震の影響で当分の間休館。

そんなわけで大谷寺に訪問。大谷石を少しだけ堪能と思いきや、石造千手観音菩薩立像など、大谷石の壁面に掘られた石心塑像群、国の特別史跡や重要文化財が。軽石のような大谷石、海の中にいるようにも感じられます。

そして、只今、石の町「大谷」は紅葉がみごろです。


Frederic Rzewski

 Rzewski plays Rzewski

そうだ、今日はグールドの誕生日。そして、私もまたひとつ歳をとり、チルチンびと広場をはじめてなんだかんだ半年。そんな日に待っていたDVDが届きました。

届いたDVDは音楽先生redくんが教えてくれたアメリカの作曲家・ピアニストFrederic RzewskiのRzewski Plays Rzewski: People United Will Never Be DEFEATED!。

もちろん、生の演奏の方が良いですが、DVDも指先の動きなんかが見れて面白い。すごい人にすごいと言ってもしかたないのですが、このお歳でこのエネルギッシュな演奏、すばらしい。 そして、全体を通して感じる不思議な静けさ。そこが、とても魅力的です。

 

こちらは、ジェフスキが弾いているベートーヴェン「ハンマークラヴィーア・ソナタ」。
もはや、ベートーヴェンでははないような…、面白い方ですねー。
redくんご紹介頂きありがとうございました。

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