takeko

GW後半 山梨編

 

GW後半は、夫の実家、山梨へ。今回初の甲斐善光寺にいってみた。

迫力のある二匹の天井図「鳴き龍」の下で手を叩く。足型があるので、

そこで手を叩くと、明らかに単なる共鳴音ではない、ギュウ~!と、龍が鳴いてる

ように聞こえなくもない音がする。本堂の下の真っ暗闇の中を歩く「お戒壇廻り」

もやってみた。「極楽のお錠前」と呼ばれる鍵に触れると極楽浄土が保障されるらしい。

ちゃんと探り当てたけど、見知らぬ人も沢山触ってしまった。

 

お次は清春芸術村。エッフェル塔の設計者、エッフェルが造ったラ・リューシュは

存在感たっぷり。ここはなんと、素人でも絵を描く目的さえあればアトリエとして

利用できます。他にもルオーの記念館や梅原龍三郎のアトリエ、この春出来たばかりの

安藤忠雄の光の美術館など、広い公園にぽつぽつと見どころが点在して見飽きない。

その後は清里現代美術館へ。現代美術マニア垂涎の本が山ほどある資料館で

館長さん兄弟がいろいろ教えてくれる宝箱のような場所。じつは元旦にも来た。

初めて見る作家の画集がいっぱいあってここにくると発見だらけ。何時間でもいてしまえる。

が、どちらも、GWだというのにとても静かだった。あの渋滞はいったいどこへ?

とおもったら周辺のアウトレットは大にぎわい。近くにこんないいとこがあるのに、

素通りしてたらもったいないよー。近くまで来たならぜひ行ってみて欲しい所です。

 

そして一日のしめくくりは必ずここ、ほったらかし温泉で富士山を眺めながらの湯。

温泉のあとの一杯の牛乳が、ウマい!

あまり温泉好きとはいえない私でもハマってしまう場所なのです。

 

 

清春芸術村で。こんな車で、実際画家たちが絵を描いていた

ルオーを記念して建てられた礼拝堂。ドアからして素敵だった

清里現代美術館。ひっそりと静かな場所に佇んでいます。

 

 

 

 

どの部屋も目線が近くて展示もセンスよくて嬉しくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


GW前半 奈良出張番外編

 

チルチンびと本誌での初仕事は、去年秋、こちらの事例。

あのとき、とびきりおいしいMIA’S BREADさんのサンドイッチを用意してくださった

アーキネットの向井奈保子さん。食いしん坊の私には、とても印象に残った。

今回おうかがいして、おいしいものを知ってるだけじゃないことがよくわかりました。

地域のいろんな方、いろんな情報が、この方のところに集まってくる。

で、今回も大変お世話になりました。そして、同行くださった川上さんの

ご紹介でうかがった中川政七商店。こちらでは貴重な機織り体験にチャレンジ!

お手本を見ているときは、できるできる!と思っていたら、

手と足と、同時に動かして糸目をそろえる、これが思いのほか難しい。

材料から糸を作る工程をうかがって、さらに気が遠くなりました。

本当に手間暇かかってるんですねー。だからこそ丈夫で美しい、日本の手しごと。

 

麻の原料

こんな麻糸にしていきます

ぎこちない手つき。。

私とvigoの織り目、粗い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雅やかな京都のお寺巡りもいいけど、どことなく大陸的で太古の空気を

感じるような奈良の渋さがが、歳を重ねるごとにいいなと思う今日この頃。

そんなお寺巡りの合間、静かに本をよみながらお茶をしたり、

心地よい雑貨を選んだり、懐かしさにひたりながら食事ができたりする

素敵なお店たちが見つかりました。

続々とチルチンびと広場に登場しますのでお楽しみに。

 

 


GW前半 滋賀出張番外編

 

 

生まれて初めての滋賀で出会った、安土建築工房のスタッフ山下さん、

その可愛らしいほんわかした雰囲気と、渋くてマニアックな趣味のギャップが最高。

話せば話すほど味が出るかみかみ昆布のようなお方です。

おかげさまで自分たちの足では探し得なかったいろいろな人・モノ・コトに出会いました。

 

まずこの子たちがお出迎え

こんな子たちも~

 

 

 

 

 

 

 

 

ふわっふわ毛虫も

たけのこもおでむかえ

 

 

 

 

 

 

 


杉村寿樹さんの器

これわたしの!と一目惚れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

信楽では、朝イチ大きな声で元気よく!の挨拶が印象的だった文五郎窯さん、

いろいろな新しい取り組みをされていてとても楽しみです。家にあったらいいな、

誰かにプレゼントしたいな、と思える女性らしくシックなセンスの器のしごとさん、

丸みと軽さがたまらない、すぐにでも使いたくなるようなもびら 杉本寿樹さん・・・

そして山下さんが何度も訪れ、はまっているというしがらき顕三陶房さん。

ここではなんと、大自然に囲まれた静かな山の中で、泊まりで陶芸体験ができる!

山の上に窯を持つ作家さんといえば、長髪で髭もじゃの無口で頑固な仙人みたいな

おじさんが、一人静かに作品と向き合い、近寄るとジロリと睨まれ「なんの用じゃね。」

そんなイメージはまったく吹き飛び、みなさん気さくでやさしくて、ていねいで、元気で。

GW中の忙しい最中にもかかわらず、いろんなお話をしてくださいました。

 

山から下りるとおおきなおおきな海みたいな琵琶湖。どこまでもひろがる水田。

古き良き近江八幡の街並み。。。どこもゆったりと時が流れていて、素敵なところでした。

こんどはプライベートで来て、ゆっくり泊まりで焼きものづくりなどしてみたいです。

 

奈良編へつづく

 


ヘンリー・ダーガー展

 

フランスの画家ジャン・デュビュッフェの造語、アール(Art=芸術)・

ブリュット( Brut=生の)とは、正規の美術教育を受けていない人が自発的に

生み出した、既存の芸術のモードに影響を受けていない絵画や造形のこと。

アールブリュットの作家たちの作品を観ると、どれも善悪や美醜を超えていて、

表現としかいいようがない。何物にも囚われない集中力と創造力に満ちた、

まさに「生の芸術」。ピュアなのです。

昨年岩波ホールで観た「セラフィーヌの庭」に出てくる彼女の作品も

ゾクッとするほど素晴らしかったけれど、昨日観た「ヘンリー・ダーガー展」も、

作品と作者にぐいぐい迫ったかなり見応えのある展覧会でした。

ヘンリーダーガーは、幼くして母親をなくし、父親とも病別して孤児院に入れられたが

脱走し、その後81歳で亡くなるまで病気や貧困と寄り添いながら、一人静かに

暮らしていた孤独な人でした。世に知られたきっかけは、大家さんが彼の死後

部屋でみつけた1万5千ページ(!!!)にわたる絵物語「非現実の王国で」。

 

かつての上司の奥様がキュレーターをしていた関係で出会ったヘンリー・ダーガー。

誕生日が一緒だったり、私が生まれた翌日が彼の命日だったりとなにか因果を

感じずにはいられない作家です。今回もうっかり見逃しそうなところ、

偶然お誘いをいただいた。どうも縁があるみたい。

 

一見、可愛くてユーモラス、と思いきや、、、とんでもない世界が待っている

「ヘンリー・ダーガー展」は5月15日(日)まで、ラフォーレミュージアム原宿にて。

 

 

 


GW前半 京都出張番外編

vigoと関西出張。

どこかへ行くたびに、実際に会ってみる、見てみる、触れてみるのって大切だと思う。

行って初めてその土地や人のもってる「感じ」を少しはつかめる気がする。

GWのお忙しい時期にもかかわらず工務店の皆さんや、突然お邪魔したお店や

作家さん、みなさま本当にほんとうにお世話になりました。ありがとうございました!

と、しっかり仕事のフリをして、ちゃっかり観光客気分の場面も多々ありました。

まずは京都。明日で終わりというぎりぎりのタイミングだったにもかかわらず、

聞きしにまさる祇園通、某M様のご配慮で都をどりを拝見できました、さすが!

わたしもあんなふうに庭みたいに祇園を歩きたいなー。

舞妓さんをあんなに大勢一度に観たのははじめてでしたが、華やか!あでやか!

四季を表現した、とくに全員で踊る春秋の踊りは、お花が咲いたようでした。

これは一見の価値ありです!桜の季節に京都を訪れるときは、ぜひ。

 

 

 

 

 

 

 

滋賀編へ続く

 

 


新緑

 

いいお天気にめぐまれた昨日は、新井薬師で撮影。

中野と新井薬師を結ぶ、長い商店街はのほほんのーんびりとしているが

小さくてかわいいお店がたくさんつまっていて、活気がある。

近くには公園もあり、爽やかな黄緑色の欅や、もうすっかり緑になった桜の

葉っぱからきらきらと木漏れ日が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

藤棚を発見!まだ小粒で、若そうだ。

木陰がご隠居さんたちの憩いの場になってました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のどかな春の風景でした。

 


カオスな夜

 

ハイチ人シェフのアレンさん、本職はカメラマン。モデルもこなす40代。

しかしファンキーな髪型のせいかスリムな体型のせいかどうみても30代前半。

串を刺す料理は苦手だからやらないなどと面倒くさがり屋の片鱗を見せるが、

その料理の腕は確か。いつもは車で移動ハイチ屋台をしているそう。

都内某所でハイチ料理ナイトをするというお知らせをくれたので立ち寄った。

ビーツ入り赤いポテトサラダ。鹿の煮込み。豚のから揚げ。バナナ揚げたもの。

他国の郷土料理は珍しい、けれどなぜか懐かしい。

 

そして、ラテンな人のところにはラテンな人が集まる。

この夜はイラストレーターRさんと合流し、楽しく飲んだ。

ご本人は丸くてふわっとして超キュート、なのに描くイラストは

とってもビビッドでパンチが効いてる!表現されるものと

そのヒトの間のギャップが面白くて魅力的だなー。

不思議だけど、人間らしいんだなぁと思う。

いろんな味があり、いろんな人がいる、カオスな夜だった。

ビーツ入りポテトサラダ

グリオ(豚の香草風味揚げ)


南相馬市からの便り

チルチンびと本誌、広場のコラム「自分らしくコスメ」の著者である

境野米子さんは、福島県の古民家で暮らしている。

昨年お邪魔して、その茅葺屋根の堂々たる存在感と迫力に驚いた。

葺き替えるのには非常に多くのお金も人手もかかるけれど、

地元の萱と地元の人の手で行うことに意味がある。とお話されていた。

食卓には山菜を使った保存食や、畑で採れた野菜が並び、

自然の恵みを満喫させていただいた。

しかしこの春、そのどちらもが放射能の危険性に脅かされている。

両極端な専門家の意見、溢れる情報、曖昧な指示…

米子さんは、ご家族や職人さん達の健康を守るため、

ご自身でウクライナ製の放射能測定器を購入したそう。

無色透明、人間の五感では太刀打ちできない相手だけに、

これが正解という答えを出すのは本当に難しく、日々溢れる情報に

惑わされて自己判断といわれてもみんな困るだろう。

避難すべきかとどまるべきか。お子さんのいる方いない方、

個人の価値観によっても見解は違ってくると思う。

今日のエントリは、原発から30キロ、南相馬で、何が起きているか!

「自分の身に起こりうる理不尽な出来事としてこの事実を知って伝えてください」

という、心から振り絞るような声。

うこぎ

つくし

大きな茅葺屋根の古民家


風土カリー

 

チルチンびと地域主義工務店の会、定例会で振舞われる、

風土社・山下社長のカレー。

1昼夜かけて煮込んだ野菜の旨味がじわじわ。ウマイ!

いろんなものがじっくり煮込み煮込まれ、「風土」っていう味。

しかし後味はサッパリ。その極意はこんど自分のカレーに使おう。

 こちらは一見なんだかわからない、煮込み。

キャベツとタマネギの甘み+トマトの酸味+豚肉の旨味、

そこに少々シナモンが入って、絶妙なハーモニー♪

うまいっ。。肉料理だけど白ワインに合う。これも「風土」な味がする。

 

このごん太アスパラは栃木・イケダ社長のさしいれ。

甘く、みずみずしく、たっぷり。自然の味わいがたっぷり。

なにもつけないで食べても美味しい!!

風土な味の数々でした。takeko

 


美味な桜

突如、事務所にてこぢんまりと花見会。

数百歩も歩けば千鳥ヶ淵の絢爛たる桜並木がある
という安心感からか、いきなり飲みに突入。

事務所からは一本の桜の木も見えない・・・
危うくただの飲み会になるか!?と思いきや、

 

桜オーガニックコスティエールドニーム ロゼ

 

室内でも桜は愛でられるのでありました。
この華やかな救世主を持ってきてくれたのは、
美女と見せかけておっさん、おっさんと見せかけて
気配り細やかな熊本代表女子。さすがのセンス!
「桜」という名の美しいロゼ、すっきり爽やか辛口です。

 

ほろ酔い気分の帰り道、ふわりふわりと夜空に浮かぶ
桜並木を眺めつつ、春を感じた宵でした。 takeko