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太陽がイッパイです

太陽がイッパイ

 

『チルチンびと』94号の特集「太陽エネルギー住宅と薪ストーブ」にちなんで、ビブリオバトル「太陽」!

Sさん 。 『太陽のかがく』(監修  渡部潤一・旬報社)ですね。この本のはじめに、
〈…… 太陽の光と熱のエネルギーは、昼という時間をわたしたちに与えてくれるだけでなく、海や陸を温め、植物を育て、そして洗濯物を乾かし、太陽電池で電気を生み出してくれるありがたい存在です。〉とあります。また〈太陽は地球にもっともちかいじぶんで光る星だ。でも、光と熱が強すぎるため、肉眼はおろか、天体望遠鏡でちょくせつ見ることはできない。〉とあります。
この機会、太陽についてしっかり学ぶなら、子ども向けの本に限ります。写真で太陽の熱さもあらためて、実感できました。

Dさん。 ぼくは、『太陽の季節』(石原慎太郎・新潮文庫)です。そのなかの文章から。
〈…… やがて夏がやって来た。竜哉は兄の道久とヨットを塗り直した。これは彼等兄弟の年中行事の一つである。パテを詰め、ペーパーをかけ、丸みを帯びたシーホースの船体を、女が肌の手入れをするように丹念に仕上げながら、彼等は去年の夏を思い出し、今年の数々の出来事を想像してみるのだ。……〉
1956年、この作品が芥川賞を受けたとき、さまざまな波紋がおこり、“ 太陽族 ”という言葉も誕生した。作者自身にとっても、太陽の季節だったのだろうか。

(つづく)


幸せの黄色いカレーパン

幸せの黄色いカレーパン

 

「幸福の黄色いカレー」という特集を、北九州市が舞台の雑誌『雲のうえ』27号で読んだ。そこに、「街のカレーパン巡り。」という記事がある。たとえば、「ベーカーバイツェン」の「本気のカレーパン」。同社・遠山政章さんの商品開発ぶり。

…… まずはあらゆるカレーパンを食べ歩くことから始めた。出張先でも研究は欠かすことなく、評判の店にも足を運ぶこと数え切れず。具は肉や野菜など素材感がある方がいい。子供たちにも美味しく食べてもらいたいから、スパイスは効かせても辛さは抑えたい。目指すはジューシーで深みのある味。ジャガイモを素揚げにして歯ごたえを出し、フルーツの甘みを加えてルーにコクを出す。パン生地はサクサクとしながらふんわりとさせたい。……

うーん。カレーパンが食べたくなってきた。買ってこよう。

 


MOOMIN展と秋

MOOMIN ムーミン パペット・アニメーション展

『MOOMIN  ムーミン  パペット・アニメーション展』(松屋銀座、12月11日まで)を見る。最新作映画『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』公開にちなんで。これはもう、つぎつぎに、おなじみの顔や風景をたのしく、眺めることになる。
見終わって、外へ。銀座の賑わいは、いつも通り。
あきかぜのふきぬけゆくや人の中
という久保田万太郎の句が、人混みに、浮かんで消える。

 


『REALISM』の今日

『REALISM   現代の写実 ー  映像を超えて』展

『REALISM   現代の写実 ー  映像を超えて』展

『REALISM  現代の写実 ー 映像を超えて』展(東京都美術館、来年1月6日まで)へ行く。

〈…… 絵画でしかできない「現代の写実」を真摯に追求している9人の画家たちを紹介します。彼らは、それぞれどのようなリアリティを表現しようとしているのでしょうか?〉…… と、パンフレットの文章。
そして、地階では、明治、大正、昭和の写実的洋画を紹介する『近代の写実展』も。

比較的まばらな館内。『運慶』や『ゴッホ』展  に向かう人の波は、たえまなかったのに。

 

 


にんじんの蒸し焼き

ninjin 

ピーラ-でスライスしたにんじんを

塩ひとつまみと、小量のオイルで

蒸し焼きにした。

にんじんがこんなに甘かったなんて。


日本の絵本 100年史

『日本の絵本 100年の歩み』展

 

西武新宿線の上井草駅の北口から、電信柱にある道順の表示通りに、住宅地を歩いて、ちひろ美術館に出る。『日本の絵本 100年の歩み』展(来年1月31日まで)に行く。
『コドモノクニ』から、はじまって、竹久夢二、武井武雄というなつかしい名前、そして、いま、活躍する人たち。その作品。……
帰りに、ショップで『すごろく』(加古里子・作)を見つけて、買う。なんとなく、よき昔にひたったような。そんな一日。

濃き秋日何かたのしくわからなく      星野立子

 


牡蠣のオイル漬け

kaki

牡蠣を丁寧に洗って

加熱後、

好きなオイルに漬ける。

生牡蠣とはまた違った美味しさだ。

 


『怖い絵』展、大入り

『怖い絵』展

『怖い絵』展

『怖い絵』展

 

『怖い絵』展に、よく入れましたね、と言われた。そのひとが、行ったら、1時間待ちでした、ということだった。
この展覧会の特別監修をつとめる、中野京子さんが、ある座談会でこう語っているのを見つけた。(『青春と読書』9月号)

…… 勉強好きといったらおかしいけれども、日本人は知的好奇心がすごく強いですよね。だから、季節を問わずあちこちでいろいろな美術展が開かれて、観客もそれなりに入っている。これはきわめて貴重なことだと思います。

それなりに入る、どころではない。新聞の記事によると、多いときは3時間半待ちだという。若い女性の姿が、目立つそうだ。(『怖い絵』展は、上野の森美術館で、12月17日まで)

 


香ばしいレンコン

renkon

レンコンの美味しい季節。

鉄のフライパンで焼き付けるようにすると

香ばしくて

箸が止まらなくなる。


『新海 誠展』へ

新海 誠展

新海 誠展

 

〈まだ会ったことのない君を、探している〉
というわけで、『新海誠展』へ(国立新美術館、~ 12月18日)。「ほしのこえ」から「君の名は。」まで …… 新海誠監督の15年の軌跡をたどることができる。

国立の美術館で、現役のアニメーション監督の展覧会は、初めてだという。「漫画やアニメはサブカルではなく日本のメインカルチャーだと思っている」と、美術館の方が語っているのを、新聞で読んだ。ほかの展覧会にくらべて、会場は明るく、若い世代のお客さんが多い。そのせいか、学校の文化祭のような気分もする。