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二つの時間を持つ家 ー『チルチンびと』102号予告篇

二つの時間を持つ家 ー  『チルチンびと』102号

お待たせしました。『チルチンびと』冬 102号の発売間近です。今号の特集は「薪ストーブのやすらぎ」「裸足と健康と木の家」の二本立て。もちろん、いつものように、事例もたっぷり掲載しています。そのなかから、「東京と八ヶ岳、二つの時間を持つ意味」をご紹介します。東京で日常生活を送り、週末にこの家に訪れる一家。家を設計した横内敏人さんの意図はこうです。

〈…… 現代の人間はとても忙しく、何かしていないと落ち着かない。しかしふだん抱えているストレス、体の疲労を取るためには何もしないことが重要です。炎は常に揺らめいて、強くなったり弱くなったり、時々薪をくべないと消えてしまう。そこではゆったりとした時間が持てるし、家族の会話も生まれてくると思います。水と緑と火は、人間が潜在的に持っている野性みたいなものを刺激してくれるのです。〉

みなさんも、いかが。

……


『チルチンびと』冬  102号は、12月11日発売です。お楽しみに。


人、神、自然

特別展    人・神・自然

特別展    人・神・自然

『特別展    人・神・自然』(東京国立博物館東洋館、来年2月9日まで)に行く。
「世界各地の古代文化が生み出した数々の工芸品」。「ザ・アール・サー二・コレクション」というカタール國王族の殿下が、収集した名品のご紹介。「人」「神」「自然」の3つの展示テーマに沿って古代世界を巡ってみましょう、という企画である。
「人」では、人の姿形、権威を象徴する品々。「神」では、神々とのつながり。「自然」では、動物の姿、興味と畏れ。みな、整然と闇の中に佇んでいる。

 


峰岸達の物語

峰岸 達 個展   芸人とコメディアンと

峰岸 達 個展   芸人とコメディアンと

峰岸 達 個展   芸人とコメディアンと

 

『峰岸 達 個展   芸人とコメディアンと』(成城学園前「カフェギャラリー  Quo  vadis」、12月1日まで)に行く。
『芸人とコメディアンと』(文・ 高田文夫、画・峰岸達、二見書房刊)にちなんでの個展である。〈エノケン、ロッパからサンドウィッチマン、ナイツまで〉というサブタイトル。クレージーキャッツあり、フランキー堺あり、タモリあり、樹木希林あり、たくさんの懐かしい顔が並んでいる。それは、戦後の芸能史であり、峰岸さんのイラストレーターとしての歴史でもあるだろう。
峰岸さんは、セツ モードセミナーから、絵の修業を始めた。そのことについては、この広場「私のセツ物語」に、楽しく懐かしく 綴っているので、コチラからごらんください。

 


花總まりさんの音声ガイド

ハプスブルク展

ハプスブルク展

 

『ハプスブルク展』(国立西洋美術館、1月26日まで)に行く。「600年にわたる帝国コレクションの歴史」というサブタイトル。そして、パンフレットには「驚異の一族、驚異の蒐集。」の文字。「ウィーン至宝の物語。」とも。いや、まだあった。「歴史を彩った、王家の8人の物語。」とも。そこには、当然、マリー・アントワネット、エリザベト、マリア・テレジア、ルドルフ2世、マリアテレジアらの名前が。
そして、音声ガイドのナレーターに、花總まりの名前。かのタカラヅカの、はなちゃんである。宙組の、姿月あさと、和央ようかとのコンビも、懐かしい。「至宝の物語」でしたね。

 


ロングペッパー

ロングペッパーをすり鉢でする。

スパイスの香りが広がる。

別名はヒハツと言って、冷えに効くそうです。


バターナッツかぼちゃのポタージュ

つるりとした表面はまるで磁器。

オブジェのようなバターナッツかぼちゃを

ポタージュにしていただきます。

 

 


二宮和也の結婚と京橋「桃六」

桃六

桃六

 

地下鉄銀座線、京橋駅で降り、明治屋のまえから少し日本橋方面へ。すぐの交差点の右に印刷店。以前は、眼鏡店だった。そこを右へ、昭和通りの方向に進み、いくつかのビルを通り越しての四つ角が、和菓子老舗「桃六」。昔は、この二階が甘味屋で、夏にカキ氷などあった。いまは、昼時のお弁当が人気で賑わうが、それ以外の時間もご繁盛、いかにも昔からのご贔屓のお客さんという感じの方が、お団子などを買いにみえたりしている。
勤め先とご近所だったということで、おつきあいが生じ、退社するときも、お菓子と手紙を届けていただいたりした。そのせつは、ありがとうました。
このあたり、すっかり変わってしまったのに、桃六の佇まいは変わらない。これが、老舗だ。店頭に貼りだされた墨黒グロの文字も 昔のままだ。

嵐・二宮和也結婚のニュースが流れた。そこに、事務所からの関係方面への挨拶に「桃六のどら焼き」が、添えられていたと書かれていた。その続報では、このどら焼きを求めて、朝からお店は行列、売りきれだという。
あ、「桃六」。懐かしい。ご主人、おかみさん、お元気ですか。

 


東京駅と辰野金吾

『辰野金吾と美術のはなし』展(

東京駅


『辰野金吾と美術のはなし』展(東京ステーションギャラリー、11月24日まで)が、開かれている。
〈 …… 明治から大正にかけて日本の第一世代の建築家として活躍した辰野金吾(1854~1919)が没して今年で100年を迎えます。辰野が設計した東京駅の中で活動する東京ステーションギャラリーでは、これを機に美術を切り口に辰野の業績を振り返る特別小企画展を開催します。……〉ということである。
外に出て、その作品を眺める。


窓のいろいろ

窓展

窓展

 

『窓展』 (東京国立近代美術館、2020年2月22日まで)に行く。「窓をめぐるアートと建築の旅」というサブタイトル。さらに「マティス、クレー、デュシャン、リヒター、ティルマンスからル・コルビュジエ、カーンまで」とのこと。そして、
〈この展覧会では、マティスやクレーの絵画から現代美術まで、窓に関わる多様な美術作品を一堂に集めます。またル・コルビュジエやカーンら建築家の貴重なドローイングも展示し、ジャンルを横断して広がる窓の世界をご紹介します。前庭には建築家、藤本壮介の大型コンセプト・モデルも出現します。……〉という説明もつく。

寺山修司の歌を無関係に思い出す。
空のない窓が夏美のなかにあり小鳥のごとくわれを飛ばしむ


田沼武能さんにカンパイ!

山口瞳

 

文化の日。田沼武能さんに、文化勲章。おめでとうございます。子どもの世界を見つめ、独特の作品を撮り続けた。作家の山口瞳さんともお付き合いが長く、 『江分利満氏の想い出四十年』(岩崎美術社)という写真集もある。その本の帯に 田沼さんは書く。
〈  ……「今日無事」 この一文を晩年の山口さんはよく色紙に書いていた。毎日の無事を願い、かつまた一期一会の心を表していると思う。「一路平安」これは世界を旅する私にしたためてくださった。山口さんとの出会いは、四十年の歳月を経て、いろいろな想い出とたくさんのよき友を残してもらった。私の心の中には、あのイキでマジメで何事にも全力投球の山口さんが、いまも生き続けている。…… 永遠の山口さんにカンパイ!〉

以前、その写真集の中の山口さんを写した一枚を、運よく いただいた。それを眺めながら、今日は、田沼さんにカンパイ !