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オリジナル徳利、届きました。

 

先日の多治見出張の際に成宝園にてつくっていただいた徳利が焼き上がり、届きました!

 

きゅっとしまった首、なだらかな肩の線。つやっつやの胴体。いい具合です。

「とくりとくり」という、酒を注ぐ音が徳利の語源だという説があるらしい。ポン、と栓を抜く時の小気味いい音も心をくすぐります。夏に向け、冷たいお酒をきゅーっと一杯。くーっしみるねぇ・・・と、徳利を見ているだけで妄想が広がります。


見た目と、音と、味。器によって、お酒の愉しみもいっそう広がるものですね。

 


『ホーリー・モーターズ』の余韻

昨年12月にオープンした新宿武蔵野館の姉妹館ミニシアター、シネマカリテで映画『ホーリー・モーターズを観た。前作から13年、レオス・カラックス監督の長編だ。観終ってすぐに席を立つことができなかったあの時から、そんなにも経過したのかと、不思議な気持ちだ。『ホーリー・モーターズ』を観るのは、なんだか怖いという気持ちもあった。

日を重ねていく中で、ドニ・ラヴァン演じる「依頼人からのアポを次々と果たすという行為」が理解できるような気にもなり、また同時に、何度観ても全てを理解することは不可能だとも感じる。カラックスのパートナーであり、『ポーラX』のカテリーナ・ゴルベワが2011年に短い生涯を終えた。今作は彼女に捧げられたということだ。

アコーディオンのシーンが本当に美しかった。

シネマカリテでは5月下旬まで、ユーロスペースでは終了日未定。



 


気仙沼復興応援号 その4 –唐桑番屋~岩井崎「竜の松」-

バスは、お昼ご飯の唐桑番屋へ。

入口では地元の方々が歓迎の歌を歌ってくれました。

漁師さん

力強い歌声と温かいおもてなしに感動!

 

この牡蠣小屋は、学生さんも加わったボランティアの力で

オープンできたとのことでした。

(オープンまでの道のりの動画を見つけました。

牡蠣小屋では、もう、牡蠣の準備をしてくださっており

着いてすぐにおいしそうな香りと湯気が!!

 

ほたて

鉄板の上には、蒸し焼きになった牡蠣と

ホタテが山のようにありました!!

こんなに大きな牡蠣は初めて!!!

牡蠣

殻の開け方がわからず悪戦苦闘!!

ガチャガチャとヘラを使っていると

地元の方が丁寧に教えて下さり…

リズムをつかむと

今度は殻から外すのが楽しくて夢中♪

牡蠣

今まで生きてきた中で、こんなに牡蠣をたくさん食べたのも初めてでした。

プリプリでジューシー♪幸せな時間です♪

 

食後は、牡蠣の養殖場が見えるデッキへ。

デッキからの景色

地震のあと、津波によって養殖のいかだは壊滅し

海には火事から流された漂流物が流れ込んだそうです。

自然の回復力はすごいものがあり、今、現在では

すごい透明度!水が透き通っていてきれいな海となっていました!

養殖施設の復旧も少しずつ進んでいるそうです。

 

おなかがいっぱいになったところでまたバスに乗り、

BRT(バス高速輸送システム)専用道を

車窓から見学しながら

今度は、岩井崎「竜の松」へと向かいます。

陸中海岸国立公園の最南端にある岩井崎。

ちょうど日も傾いて海がキラキラまぶしく光っていました。

岩井崎には「第9代横綱 秀ノ山雷五郎」の銅像が!

横綱

この銅像、大津波にも耐えて「津波にも“残った”“残った”」として

被災した方々に勇気を与えているとのことでした。

 

そして、そのすぐ近くに、龍の形をした松があります。

津波によって幹や枝などに被害を受けながらも

一部が残りしっかりとした龍に見えます。

日が奥から差し込み、パワーを感じる迫力がありました。

龍

気仙沼復興応援号はここまで。

最後には、力みなぎる龍と横綱に出会い

地元の方からもたくさんパワーをもらいました。

 

今、一番してほしいことは

東北に遊びに来て楽しんでほしい

そしてお土産を買ったり

地元の美味しいものを食べたり

たくさんしてほしい

それが復興につながる!と

どこへ行ってもみな口をそろえておっしゃいます。

 

絶対にまた東北へくるぞ!!と心に決めた

amedioでした♪

次回は、東北の旅【番外編】をお届けします♪


FENDI — UN ART AUTRE 


Another Kind of Art, Creation and Innovation in Craftsmanship

~フェンディ もうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡~

 

ファーにおける第一人者、フェンディの世界観を表現した今展示会。会場の入り口は、1925年ローマに誕生したフェンディ1号店の玄関を再現、代表作約30点(1970年~2013年)と、壁面には型紙、工具、スケッチ、タッチパネルスクリーンや貴重なファーのアーカイブがずらりと並ぶ構成だ。公開工房では技術者が実演。型紙をファーにあてて裁断するものとばかり思っていたのだが、実演や、映像インタビューで、全く異なる制作方法だと知った。技術と時間とクオリティーを惜しまない、アート作品のようなファーだ。

東京・上野の東京藝術大学美術館での展示は先月で終了し、世界を巡回するようだ。

 

 


パンの耳学問

……    ま、おれはおかわいそうな皿洗いじゃない。ウェイターだ。それでも、五日間食うものがなかったことがあるんだよ。パンの耳さえ食わずに、五日間だ。ー   いやはや! …… (『パリ・ロンドン放浪記』ジョージ・オーウェル著・ 小野寺  健 訳・岩波文庫)

ジョージ・オーウェルの作品には、パンの耳が、出てくるよ、と教えてもらった。

…… 彼は長い午後の時間を費して男の子たちとごみ箱や掃き溜を漁って歩いたことを忘れていない、キャベツの葉の芯やジャガイモの皮を拾い集めたり、時には黴臭いパンの固い皮膚さえ拾って、注意深く黒焦げになった部分を削り落としたものだ。 ……  ( 『1984 年』ジョージ・オーウェル著 ・ 新庄哲夫訳・ハヤカワ文庫)

パンの固い皮膚 ?  この原文は、…… sometimes   evenscraps   of  stale  breadcrust…… であるという。crust  は、パンの耳さ、とも教わった。私は、これを 、耳学問とよびたい。

 


気仙沼復興応援号 その3 –車窓より鹿折地区見学-

気仙沼横丁を後にして、お昼ご飯の場所へ向かう途中

(鹿折地区)にそれはありました。

タンカー船

気仙沼から打ち上げられた第18共徳丸です。

 

 

鹿折地区は、かなり内陸なので、ここまで津波が

来たのだと思うと本当に恐ろしい光景でした。

共徳丸

そして、この船を解体するか、保存するかで

話が進んでいないそうです。

このような大きなタンカーが流れてきたことにより

自宅や街全体が押しつぶされていくのを目の当たりにした被災者も

数多く、解体を望む声が多いとのこと。

この船を見るたびに、あの日のことを思い出すし、

悔しさや悲しさがこみあげる…

そのような被災された方の気持ちも

現地に行ってみると本当にひしひしと伝わります。

 

やはり、新聞やテレビで見るのと

現地で自分の目で見るのでは受ける印象が

全然違います。

 

私も、地震があったことを風化させてはいけない

思いますが、実際に現地に行くと

まだまだ復興と呼ぶには時間がかかることがよくわかり

保存することばかりにお金を使うのではなく、

今生活している人たちが、元の生活を取り戻すために

お金を使うべきだと強く思いました。

 

前回、ご紹介したような仮設の商店街の中には

観光客が利用しやすい場所に

建てたために、現地の高齢者の方が

なかなか利用できず、何のための、誰のための

商店街なのか?!という現状があるということも

現地の方がおっしゃっていました。

 

復興に向けて、観光客を呼び

街を活性化したいという想いと

実際にそこで生活をしている人たちの想い

 

うまく、バランスを取ることの難しさも感じたamedioでした。

 

 

 

 


東海道中記 その2(四日市~伊賀~名古屋 編)

お会いしたばかりの京野桂さんに先月末、「東海方面出張に行きます!」とメールしたところ、なんと本当に泊めてくださることになったのだ。amcoさんから京野さんの手料理の美味しさやお住まいの感じを伺って、この訪問がますます楽しみになっていた。後半の2日間運転してくれたのはvigoの元同僚、タバタ君。貴重な週末を潰してつきあってくれました。

 

まずは、名古屋からスタート。昨日コンテナが到着したばかりというfavorに寄る。大ぶりの家具や、Lisa Larsonの置物や、生活用品が広々とした店内にたくさん並べられていて、入口の緑も気持ちいい。パントリコで道中の腹ごしらえ用おやつを購入し、斜め向かいのcoffee Kajita へ。コーヒーを淹れる時、一つ一つ香りを嗅ぐ姿がとてもストイックな感じで格好良い。グラスや氷の形もすべて、ドストライクなアイスコーヒーでした。近くで偶然見つけたミュシカでvigoの血が騒ぎだす。こちらは北欧アンティークの店。HPにもあるとおり“世界の果てから流れ着いた詩的なモノ”に囲まれた、古きものの良さ、洗練、非日常を感じる。

 

詩的なミュシカさんの空間

四日市へ向かい、ゆるりでランチ。こちらは築85年の古民家を改築した、石窯パンとカフェのお店。その改修と石窯づくりの様子はブログでも拝見することができます。戸にはめこまれたステンドグラスも、ゆったりおかれた薪ストーブも、トイレのタイルも、根菜のグラタンや、手作りのピザも、すべていい味。文字通り、ゆるり。と過ごせるお店でした。その後、少し走ってトウジキトンヤへ。こちらはいいものを少しでも多くの方に知ってもらい、実際使ってもらいたい、使う人つくる人を繋げたいという思いから、東海地方を中心とした腕のいい職人さんに現代の家族や住まい、食卓に合った器をつくってもらい、卸している問屋さん。家を建てるとき地元の棟梁さんに『チルチンびと』を配られたから、雑誌はよく知ってたよ。と。そんな風に知らないところで支えられているんですね。ありがたいです。

ゆるりのランチ。根菜のグラタン

ゆるり。落ち着きます

トウジキトンヤの草深さん(左)と片山さん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いよいよ伊賀へ。四日市から亀山のあたりは朝と夕方、激混みと聞いて下を走っていたのだが、途中京野さんのアドバイス通り高速に乗ったら意外にもスムーズ。インターを降りて農業屋(ここがすごい!苗の種類がすごい。ありとあらゆる種類の野菜。耕運機もある。ホームセンターと思いきや玄人向け)で待ち合わせ。ここからは迎えにきてくれた京野さんの後を走る。どんどん走る。ずんずん走る。カーブを曲がって、もうそろそろかな?と思ったらまだまだ走る。予想を何度も裏切られながら辿り着いたのは。大~きな古民家。

奥様が、初対面の緊張をまったく感じさせないようなふわーーとした雰囲気で迎えてくれ、離れの客人用のお部屋に案内してくださる。離れといっても大人3人、男女部屋別で広々泊まれる。もちろん家はもっとずっと大きく、広~い土間の扉をがらりとあけると、すでに京野さんが台所に立っている。早い。手際の良さが野菜を洗う音でもわかる。そして宴が始まった。お手製チャーシューにお手製茹で鶏、自作のパクチーと一緒に海苔やレタスに巻いて食べる!うまいッ!!スープ、春巻、クラゲの和え物、鯛のサラダ、そしてプロもビックリの花巻にイカと菜の花の炒め物。素人とは思えない。何者。そしてまた、このご夫婦がなんとも、いい。ボケているようでつっこんでいる奥様と、大将っぽいわりに突っ込まれ役の京野さんのやりとりが、たまらない。お二人の出会いや、陶芸を始めたきっかけに始まり食べ物の話、酒の話、焼き物の話・・・と話が弾み、気づけば夜の2時でした・・・。

翌朝、待っていたのは、畑で採れたアスパラや、玉葱の葉(初めて食べたが美味しい。見た目は完全葱なのに臭みはなく甘い)、菜の花。採れたての緑が眩しい!味噌汁も単なる手作りじゃない、なんと大豆を育てるところから始まっている超本格派味噌汁なのだ。しあわせな朝ごはんだった。食後、畑を見に行く。アスパラ、トマト、たまねぎ、にんにく、レタス、パクチーにブルーベリー。もぐらのトンネルの跡もあったりして。里山の空気を思う存分吸い込んだ。

 

お手製料理で団らん中。律儀にカメラに目を向けてくださる奥様

京野家の美しい朝食。野菜も、味噌の大豆も自分の畑で採れたもの

里山の風景が広がります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

京野さんの案内で、amcoさんの瓶の展示でお会いした井崎智子さんの御宅にお邪魔する。さすが、瓶だらけ。パートナーの尾花友久さんも作家さん、瓶でないものはだいたい尾花さんの作品だ。お二人が在籍していた陶芸の森のアートインレジデンスのお話しや、そこで出会った友人の家を訪ねたインド旅の話など。このお二人が、また京野さん夫婦に負けず劣らずな、いい組み合わせ。おっとりした京都弁が醸すゆるっとした雰囲気に、時を忘れそうになる。人って、出会うべくして出会ってるのだなあと思う。

 

焼き物やインドの旅の話など

次に案内してくれたのは伊賀焼伝統産業会館。ここでは穴窯を見学したり、さまざまな種類の伊賀焼作品や、歴史や工程を教えてくれるビデオを見たりと伊賀焼のイロハを知ることができる。その後、ギャラリーやまほんさんへご挨拶。思ったよりもずっと大きい建物で、現在展示中の「千皿展」(~6/2)は圧巻です。質も量も。陶器、鉄、ガラス、木と色々。これだけの作家さんが集まるギャラリー展示も他にないのでは。器好きの方、ぜひぜひお見逃しなく。名残惜しみつつ、ここで京野さんとはお別れ。ほんとうに、お世話になりました。

圧巻の「千皿展」@ギャラリーやまほん

 

途中、Jikonka でちょっと一休みし、関宿の重伝建地区を見学して、名古屋へ。金子國義さんの絵や、実際に欧米で使われていた義眼セットや、古い本、などちょっと不思議で怖くて強い存在感を感じるものが揃っているantique Salon さんと、うつわ[hase:ハーゼ]さんにご挨拶。haseさんではちょうど長谷川焼菓子店一日出店の日。お土産にいただいたシフォンとクッキーは甘さも口当たりも完璧な、絶品焼菓子。ごちそうさまでした! 開催中の山本亮平展(4/22に終了)では、清潔感、洗練、暖かさ、深み、など白い色の持つさまざまな可能性を感じさせられる器が並ぶ。

山本亮平展@うつわhase

その後、トロワプリュスを探していると、同ビル内にギャラリーフィールゼロも発見。6月に愛知県で開催されるしょうぶ学園イベントDMも置いてあり、このビルは感度高そうです。

最後に訪ねたのは、pas a pas 。本物の遊びを知り尽くしていそうなオーナーさんから、久しぶりに服を着せていただく。最近服を買いに店に行く機会が減っているので新鮮だった。コワモテな私に丸襟のブラウス!? と思いきや、着てみると甘さの中に辛さがプラスされ、少女と大人の中間、みたいな、いい雰囲気に見えるではないか。真逆のタイプのvigoが着てもさらに似合う、この不思議。気楽だけれど品が良く、遊び心があって文学的な香りもする「tashi」の服。ほかにも、靴や、ガラスの器、ホーローのボウルなど、酸いも甘いも噛み分けた、大人の余裕を感じさせる品揃え。帰りには、「今度来るときは東京に負けない美味しい店教えてあげるよ」と、雨の中外まで出て見送ってくださる、ダンディー。

「tashi」の服。ここにもダンディズム感じます

 

旅も終わり。今回運転を引き受けてくれたタバタ君は、少年が大志を抱く某大学建築学科卒の秀才ながら、チャンチャン焼きを50人前作ったり、体長70cmもの鮭を釣り上げて、そのお腹のイクラを醤油漬けをつくってしまう(相当おいしそう)生粋の札幌男児。現在は名古屋支社勤務のため毎週末、岐阜の山へ愛車スバルでスキーに繰り出すアクティブ派、そしてこんな(運転手にとっては)ハードな旅に快く付き合ってくれる、心優しきナイスガイ(独身←宣伝です笑)でした。本当におつかれさまでした。

そして4日間の東海道中出会った皆様、本当にありがとうございました。

 


東海道中記 その1(多治見~名古屋~岐阜~関 編)

高蔵の田立社長とは昨年「小梅の家」の見学会でお話しして、その面白キャラにすっかりハマってしまい(ちょっと文章では伝えきれないので、いつか動画でご紹介を・・・)訪ねる機会をうかがってきた。さらに7月発売予定の『チルチンびと 別冊東海版』も控え、白木建設 さんからもお誘いいただき、先日は伊賀の京野桂さんとの出会いもあり、今がチャンスと東海方面へ。今回も社長に運転手をお願いする我々!一日お休みをとっていただくことになり大変図々しいことではあるのですが、この予定をあけるためにかえって仕事が捗ったり(ご本人談です)、たまには違う観点から家づくりや暮らしの情報に触れられて発見があったり(ご本人談です?)と、いいこともあるさと言ってくださる。我々も普段見られない素顔が見られたり、地元のいろいろなことを教えていただいて、とってもありがたいのです。今後とも、全国の地域主義工務店の皆様、どうぞよろしくお願いいたします(礼)

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まずは田立社長の従弟の方が3代目を務める、創業明治30年の老舗窯元「成宝園」へ。こちらではなんと一週間で3千個の徳利を作られているというから驚いていたら、とくに多くはない、とのこと。お酒の銘柄を描いたものが多く、酒屋さんに卸すのだそう。vigoと私、絵付けならぬ字付けをさせてもらった。鉄を溶かした釉薬はもったりとして慣れるまで結構難しい。オリジナルで名前やイラストを入れられるので、お祝いや引き出物などにもよく使われるそう。好きな文字を頼めば、4合徳利、2000円(送料別)で作ってくれます。ご興味あるかた、ぜひお電話してみてくださいね!

絵付け中

右から高蔵 田立社長、成宝園 三代目成瀬寛さんと久恵さん

『チルチンびと』の徳利、つくっていただきました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらから車ですぐの「ギャルリももぐさ」は残念ながら休廊日。新緑の木立の中の外観だけ楽しんで、mekuriさんにご挨拶。同じ敷地内にある「カトリエム」を見学し、なぜ多治見にきてパスタなんじゃー。と言われつつ「hosizumipasta」で新鮮な野菜と山菜、魚介のパスタでランチ。美味。「市之倉さかづき美術館」内にある「ギャラリー宙」では、現在展示中のすずきあきこさんの絵本のような器が新鮮だった。 多治見を離れ名古屋に向かう。家具なども制作されている古道具さん「綯交」、昭和初期の建物が上手に生かされている着物と器のお店「月日荘」(2階にあるAnarogue lifeさんは残念ながらこの日お休み)、独特の本揃え「on Leading」、お隣のギャラリー「TAiGA」、こちらと同オーナー兼作家さんの、タルトとキッシュの店「metsa」、フランス人シェフの本格的パン&焼き菓子のお店「Le Plaisir du pain」・・・など市内をぐるり。
途中、お茶のときはココ! と田立さんおすすめの覚王山の「ザラメ」に立ち寄ったけれどドーナツは大人気で売り切れ。お向かいの「えいこく屋」のカレーにも心惹かれましたが、結局定番「コメダ」でちょっと休憩。名古屋の人は餡子がどれだけ好きかみたいな話を聞く。夜は手羽先!「風来坊」へ連れて行ってもらいました。意外とさっぱりしていていくつでもいける!ビールが進みます。

手羽先3人前!追加もしました♪

翌朝、岐阜へは名古屋から電車で20分。あまりの近さに乗り過ごしてしまった。戻ってみると駅も駅前ロータリーもかなり広い。天気がいいので金の銅像がトロフィーみたいにキラキラとしているが、かなり遠くに見えて詳細がわからないぐらい広い。(あとで白木社長に伺って信長像と判明)

ツバメヤさんもある「柳ケ瀬商店街」では、お昼をいただいた「ミツバチ食堂」、古いビルに様々なお店がひしめき合う「やながせ倉庫」、「アラスカ文具店」などこちらの商店街のメンバーを中心に“ハロー!やながせ”というプロジェクトが立ち上がっている。現在は4月30日まで「本とまち」をテーマにイベントが開催中。すぐそばの美殿町にも「まちでつくるビル」まちでつくるビルと銘打ったクリエイターが集まるビルがあり、まちづくり熱がじわじわと広がっているようです。駅の方に戻って、nutaさんとpandさんにご挨拶。どちらも静かで、ゆったりして、凛として、清潔。長く使えるいいものがきちんとそろっているとても感じのいいお店でした。

お店の歴史やおススメがよくわかるリトルプレス『柳ケ瀬BOOK』

岐阜駅から二つめ、朝乗り過ごした穂積という駅まで迎えに来ていただいて、白木建設さんにお邪魔する。広い材木置き場の一角には、子どもたちがワークショップでつくっている小屋がある。土間と柱、茅葺屋根まではできていて、これから竹木舞をつくり、土壁を塗る。小学生でもこんな風に土間からつくる本格的な家づくりが体験できるなんて、楽しそう!

白木建設さんから車ですぐのピネル工房は、こぢんまりとした小屋の中に本格的な機械が並び、椅子やテーブルなど大物から、スプーンなどの小物まで作られているそう。「うちに材木たくさんあるから、よかったら遊びに来てください」という白木社長の言葉に満面の笑みが広がるピネル工房の福田さん。池田山麓クラフト展 (4月20日に終了)や、フェアトレードデイ垂井(5月26日開催)など、年々大きくなってきているという地元イベントを教えて頂きました。

ナマステポーズのピネル工房福田さんと白木社長

その後、電気屋さんのご主人のお店の片隅で好きなものを集めて並べて16年、いつしかほとんどが雑貨屋さんスペースになってしまったという老舗雑貨店「ユーカリ」、オーナーが山梨で二号店を開かれるそうで、よく『チルチンびと』を参考にしていただいたというパン屋さん 「PAYSAN」を最後に、関名物鰻屋さんに連れて行っていただく。関の名産といえば刃物だけれど、鰻もかなり有名なのだそうで、美しい川に挟まれた土地ならではという感じ。大の鰻好き白木社長の一押し「みよし亭」、二押し「孫六」に振られ、もう一軒お薦めの「角丸」へ。皮がカリッカリで少し濃いめの味付け。一気に旅の疲れが吹き飛ぶ美味しさでした!

がっついて写真撮り忘れ。お店にあったフリーペーパーより

 

昨夜、田立社長の車にパソコン置き忘れたvigo・・・わざわざ犬山駅まで持ってきていただいたのでPAYSANで購入したお土産を渡すと「なんじゃ、餡パンくれるの?」と嬉しそう。「普通の餡パンやないわ。天然酵母!」と普段ジェントルマンな雰囲気の白木さんがつっこむ・・・そんな素敵なお二人に、最後の最後まで大変お世話になりました。 田立社長、白木社長、ありがとうございました!

 

(四日市~伊賀~名古屋編に続く)


singing man

初台オペラシティの円形中庭広場にある、ジョナサン・ボロフスキーの作品singing man。

商店街も下町風で気負わず生活できる、初台は長年住んだ街でもあり、今でも気に入っている街だ。この初台にある、東京オペラシティーアートギャラリー、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]は、時間のある時にのんびり行くのにおススメだ。
ぱっと思いつくだけでも、印象深い展示がいくつかあり、特に、ダムタイプの「真暗闇の中の無響室」→「真っ白な空間での浮遊感」は、もう一度体感したいくらいだ。
また、東京オペラシティ コンサートホールに隣接し、礼拝堂をイメージしてつくられた小さなホール「近江楽堂」は特別公開されることがあるようなので、いつか見にいきたいと思っている。
以下、過去の印象深い展示。
東京オペラシティーアートギャラリー
・2011 感じる服 考える服
・2009 6+アントワープ・ファッション展
・2004 ヴォルフガング・ティルマンス展
・2002 ダグ・エイケン ニューオーシャン
NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]
・2004 明和電機 ナンセンス=マシーンズ
・2002 ダムタイプ Voyages:ヴォヤージュ展

パンの小耳

壷井栄さんも、“ 耳好き” だったらしい、という話を小耳にはさんだ。

…… 羊かんだの豆腐だのの、まん中のよいところより、耳のかたいところの方を私は好む。同じようにパンの耳も大好きで、こんがりと焼いたのにたっぷりとバターをぬって食べる。パンの耳はハダが綿密でなかなかバターを吸収しないので、バター・ナイフでぶつぶつ穴をあけてバターを吸いこませる。……( 『 壷井栄全集』 11 ・ 壷井栄著・文泉堂出版)

小説『二十四の瞳』や、その映画で、壷井栄さんは、おなじみだろう。これは、「パンの耳」と題したエッセイである。このあと、耳は家中で奪いあいで、時には順番制をとったこと、こんなにみんなが好むのは、希少価値のせいかもしれない、などと書いている。

映画『二十四の瞳』は、いまだに、あの、ひとり修学旅行に行けなかった子は、可哀想だったなどと、あるシーンが話題になったりする。その作家にして、この好みあり。なんだか、うれしいじゃないですか。