kuro
上高地へ 2/2
〇2日目
ホテルから「河童橋」へ。
「上高地」のランドマーク「河童橋」は、芥川龍之介の小説「河童」の題材として有名な、
梓川に架かるカラマツ製の吊り橋だ。
主峰奥穂高岳(標高3,190m)をはじめとする北アルプス「穂高連峰」が綺麗に見えた。
「河童橋」から「明神池」を目指し、静寂の森を進むと、山の花たちが迎えてくれた。
「梓川」の水は澄んでいて、
岩魚が川面の青緑色の藻の中を、行ったり来たりして涼しげだ。
しばらくそのまま進んだが、途中から悪天候になり、
「明神池」までの道のりを断念することに。
帰路、小梨平辺りから見る穂高連峰は、「河童橋」から観るよりも、ぐっと近くに感じ、
それが見れただけでもよかったな、と思った。
〇3日目
朝食前にホテル周辺を軽く散策してチェックアウト。
山の朝の空気は格別だ。
1日目にも昼食をいただいた、稲核ダムのそばにある「そば処 徳心」を再訪。
地場に根ざした食材がうれしい。
山の水で締めた手打ちそば、馬刺し、岩魚の塩焼き、野沢菜のおやきを満喫した。
松本ICに出る途中、「梓川」の清流沿いの「竜島温泉」に立ち寄る。
露天は木枠でこじんまりとしているが、100%源泉掛け流し。
無色透明ながら、とろりとして軟らかいお湯だった。
紅葉の時期にもぜひ「上高地」を訪れてみたい。
上高地へ 1/2
景勝地として有名な長野県西端部に位置する、「上高地」に行ってきた。
「上高地」は国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)に指定されているため、
「上高地」に通じる新釜トンネルより先はマイカー規制されている。
標高約1,500mの高地ながら、ほとんど平坦な道なので、歩きやすい。
今回の旅は、森の中をひたすら「散策」することになる。
〇1日目
大正4年の「焼岳」の噴火により「梓川」がせき止められてできたという
「大正池」の周辺を散策。
息をのむようなグリーンの水面は、刻一刻と趣を変えるので、飽きることがない。
池には人慣れしているマガモが生息していて、池から陸へ自由に動きまわっている。
「大正池」の「もや」が非常に神秘的。
点在する「立ち枯れ木」は年々減り続け、
2020年頃までになくなってしまうとも言われているそうだ。
「大正池」から「田代池」に方向を変えて散策。
湿原の美しい小さな池、「田代池」は穏やかで、澄んだ水が鏡のようだ。
「大正池」同様に、焼岳の噴火で流れ出た溶岩によってせき止められてできた池で、
伏流水を水源とするため真冬でも全面凍結しないという。
上高地へ 2/2につづく