食べ物

新春・神保町界隈・散歩

新春・神保町界隈・散歩

新春・神保町界隈・散歩

新春・神保町界隈・散歩

 

水道橋駅から東京ドームの反対側に出て、三崎神社へ行く。この神社の招き猫の描かれた「お守り」は人気があり、頼まれて、いただきにきた。
お参りをすませ、神保町方面に向かって歩くと、なにか違う。昼どきなのに、行列がない。いつもは、数十人と若者が列をつくる「焼肉食べ放題 お一人様  950円」の店に人影がない。気がついたら、その店の手前の、これも人気の「焼きそば」の店の前にも誰もいない。どうした、神保町列伝 !
「ボンディー」へ行く。チキンカレー ・中辛・1480円を注文。隣の席のサラリーマンの会話。「いやあ、カレーが食いたかったんだ。毎日、おせち料理みたいので、イタむといけないから、早く食べろとかね、うるさいし、アキたよ。会社が始まったら、カレー食いてえ、と思ってた」「オレも思ってた」  ここは、超満員。つぎつぎに、客が入ってくる。これが、今年の「カレー初め」だった。

 


七草粥ならぬ中華粥

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七草粥ならぬ中華粥。

 新年の無病息災を願って。


栗蒸し羊羹の季節

栗蒸し羊羹

 

日本橋・長門で。栗蒸し羊羹。

「うちのは、新栗ですから」と、お店のひとが言った。「十一月まで、やっています」
栗の、少し固い歯ごたえが、快い。お菓子に、秋。

神妙に栗をむくなり剥きにくき    という久保田万太郎の句を思い出した。

 


秋色の氷あずき

秋色の氷あずき

暑いのなんの。
新聞を開くと「37年ぶり  都心 32℃ 」の見出し。
どうしたって 、かき氷。かの有名な、西荻窪「甘いっ子」へ。夏には、炎天下、店の外に行列ができる。しかし、もう10月5日。あるかな。店に入って「氷、ありますか?」と訊くと、ご主人は、こともなげに「ハイ」。
氷あずき680円。気がつけば、まわりでも、シャリシャリシャリシャリ。みなさまに、涼しさの、おすそ分け。どうぞ。

 


ナムルいろいろ

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まとめて作って、冷蔵庫に常備しているナムル。

ごま油の香りが美味しい。


私、ドーナツの味方です

ドーナツ

 

ドーナツの売れ行きが落ちている、という。コンビニでも、ひと頃の勢いがないらしい。糖分があり、脂分があり、からだにいかがなものかというのが、不人気の理由の一つらしい。そんなぁ。私は、ドーナツの味方である。どなたか、他にいないか。『なんたってドーナツ』(ちくま文庫)を読んだ。41人の方が、ドーナツへのアツイ想いを書いている。そのなかに、おや、西淑さんがいた。西さんは、この「広場」のトップを飾るイラストを描いたひとである。まるでそのイラストのような味の文体で、「わたしのドーナツ」を書いている。


……
ドーナツには、コーヒー。
コーヒーが飲めるようになってからは、ずっとそう思っている。
コーヒーを飲みたくてか、
ドーナツを食べたくてか、
たばこの煙でくもった、うす暗い喫茶店に向かう。
……


そして、なんと “ 西流レモンドーナツのつくりかた ” を、4 ページにわたって披露している。ドーナツの輪、です。

 


夏じたく

夏野菜

 

鷹乃学習

色鮮やかな夏野菜が届いた

もうすぐ夏本番

1年ぶりに風鈴をさげて夏じたく

 


あんぱんの日

あんぱん

 

4月4日が、「あんぱんの日」なんて、ご存じでしたか。NHKのニュースでも、取り上げていた。あんぱんは、1872年に、木村安兵衛さんがつくり、大好評。ついには、明治天皇に献上。その献上の日が、4月4日だった、というのである。『パンの百科』(締木信太郎著・中公文庫)には、こう書かれていた。

〈当時は「茶の子」といって大福餅や粟餅、酒まんじゅうなどが軽い食事として好まれていた。いずれも中に餡を包んだものである。安兵衛はこうした餅かわと饅頭のかわとをパンのかわにかえてアンパンをつくることを考えた。〉
〈笑凹(えくぼ)をあらわすためにまんなかを小さくくぼませて焼いたのを人々はへそのくぼみに似ているとばかり、「へそパン」の愛称をさえ与えた。のちにはそこに八重桜の花の塩漬を加えて食味を一新した。〉

店であんぱんを買い、今日はよく売れたでしょう、と言うと店員は、笑っていた。あ、いつもですよね、と慌てて、付け加えたのである。

 


春の香

行者にんにく

またぎのおじさんから頂いた野生の行者にんにく。

とってきた場所は落ちたら即死の崖山。

命がけの春の香、大事にいただきます。

 


食べられないご馳走

食べられないご馳走

 

昼はなににしようか、と考えて、ナポリタンとピザにした。

というのは、ウソで、浅草合羽橋商店街を歩いた。そこに、元祖食品サンプル屋、という看板のお店を見つけた。店内には、外国人観光客が何人もいて、さかんにサンプルめがけて、シャッターを切っている。いやすごい。ソフトクリームがある。クリームソーダがある。エビフライがある。ハンバーグステーキがある。ラーメンがある。冷やし中華がある。冷やし中華のキュウリといい、細切り卵焼きといい、まあ、手がこんでいる。ホンモノよりホンモノらしい。あの外国人男性は、握り寿司がよほど気に入ったのか、その前から離れない。

虚実皮膜。サンプルづくりにかけるご苦労は、いかばかりか。どんな眼が必要なのか。うかがってみたくなった。早速、お願い。幸いOKということなので、いずれご紹介いたします。で、今日の昼飯は、なににしたか、実はまだ思案中なんです。