書籍

安西水丸さんの想い出

『安西水丸 1本の水平線』展

『安西水丸 1本の水平線』展

 

『安西水丸1本の水平線』展(ノエビア銀座ギャラリー、8月23日まで)に行く。このギャラリーは、並木通り、最中の空也の少し先にある。お久しぶりです。あの線、色、形、文字、みんな懐かしい。安西さんの文章には、哀感が漂っていて、千倉、母親、海が出てくる場面が好きだ。たとえば、花畑でのある日。
………

  海が銀色に光っていたのだ。ぼくがいつも海水浴をしている入江も銀色だった。水平線にはカモメの大群が飛んでいた。
「お母さん、海が光ってるよ」
「何でしょう」
ぼくたちは花を摘む手をとめて海岸へと向かった。そこに見たのはイワシの大群だったのだ。ぼくは母といっしょに両手で掬うようにしてイワシを獲った。
 土地の人に聞くと、それは「イワシが上る」といった現象でめったにないことらしい。(『a  day  in  the  life』「花のある生活、きれいな言葉だ」   安西水丸著・風土社刊)


小笠原のアオウミガメ

小笠原のアオウミガメ

 

好評発売中の『チルチンびと』100号の 122ページに「小笠原からの手紙」という記事がある。小笠原の研究者たちが、島のいろいろな話題をレポートする連載企画である。今回は「アオウミガメ」。ちょうど6月ころが、産卵の時期だという。写真と文は、新行内 博さん。

今年の春。新行内さんが、ちょっとこちらに用があってと、ひょっこり現れた。パソコンには、たくさんのウミガメの写真。海中での交尾。産卵のため島に来て、適した場所を探す様子。気に入った浜で大きな穴を掘る。そして、産卵。終わって海に帰る。ここまでで、4時間。そして、孵化。子どもたちが、海に向かう。夜の海の写真が美しい。

こんな長いあいだ追いかけるなんて、タイヘンですね、と言うと、「時間があるんですよ」と笑った。島の通勤時間、家から学校までは5分だという。高校で、生物を教えていたが希望して小笠原に赴任した。島と本土を結ぶのは、週1回の船便だけ。「それで疎外感を持つような人は、島を離れるのでしょうが、私はそんなことはありません。赴任して6年、一度も風邪をひきませんし、快適 」と、また笑った。

 


類人猿・ボノボ親子の距離

類人猿・ボノボ親子の距離

間もなく『チルチンびと』夏  100号の発売です。特集は〈木と土の家〉〈親子の距離と間取り〉の二本立て。

〈親子の距離と間取り〉から、「ボノボ ー  子殺しの無い父系母権社会」(伊谷原一)を、ご紹介します。類人猿 ボノボに焦点を当てた記事ですね。

〈 ボノボは雌雄ともに集団内のいろいろな相手と交尾をする乱婚であるため、生まれてきた子どもの生物学的父親を特定することは難しい。また複雄複雌の集団で生活しているため、特定のオスが社会的父親の役割を果たすこともない。したがって、ボノボ社会にみられる明瞭な親子関係は母子関係だけとなる。……〉   

こうしたボノボは、どんな親子の距離をつくっているのか。ボノボの社会の中に、人間の親子関係を考えるヒントがあるかもしれない。いかがですか。


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『チルチンびと』夏  100号は、6月11日発売。お楽しみに。

 


山口民家作事組宣言

山口民家作事組宣言

間もなく『チルチンびと』夏  100号の発売です。特集は〈木と土の家〉 〈親子の距離と間取り〉の二本立て。 

〈木と土の家〉から、「山口民家作事組」の記事をご紹介します。
俳人・松尾芭蕉のとなえた「不易流行」の言葉を借りた、家づくりをめざす人たち。
その「山口民家作事組宣言」は、以下の如し。

「山口県にふさわしい住宅はどんな住宅か?」を行政、建築士会、工務店、研究者らと議論する中で、皆さんの想いが「伝統民家派」と「最先端住宅派」にハッキリ二分されていると感じました。果たしてそうだろうかと研究し、どちらでもない「中庸の住宅」こそが山口県のような温暖で、かつ敷地に余裕があるような地域にふさわしい住宅だという結論にたどり着きました。  そこから生まれたのが「阿知須・木と土の家」です。
不易流行 ー  伝統的なもののいいところは残し、弱みを新しい技術で補うことですぐれた家をつくります。 

水沼   信 (山口県産業技術センター)

力強いですね。


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『チルチンびと』夏  100号は、6月11日発売です。お楽しみに。

 


腐らないミカン

腐敗・鮮度保持に関する伝承

間もなく、『チルチンびと』夏  100号の発売です。特集は〈木と土の家〉〈親子の距離と間取り〉 の二本立て。

〈木と土の家〉の特集から「土壁の消臭・防カビ効果を検証する」を、そっとご紹介します。左官の世界をよく識る方が、土壁にまつわる伝承を教えてくれます。たとえば……

「腐敗・鮮度保持に関する伝承」
① ミカンと藁を入れた発酵土をビンに入れておくと、ミカンが腐らない。  ② 土壁の家では、野菜が腐らない。③  藁の発酵土に死体を埋めると、ミイラになる。④  穀物蔵は田んぼの土でつくり、内外荒壁仕上げにするとよい。 ⓹ 酒蔵、味噌蔵は、藁を大量に入れて腐らせてつくった。 檜はだめで、杉、松を使用。


……

これらの伝承に、門奈理佐さんが、科学的解説を加えます。面白いですよ。


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『チルチンびと』100  夏号は、6月11日発売です。お楽しみに。

 


やぎゅうまちこさんの『どこいくの』

やぎゅうまちこさんの『どこいくの』

 

信州  黒姫に住む  柳生まちこさんから、郵便がとどいた。開けてみると、絵本。『どこいくの』(こどものとも  年少版・福音館書店刊)。
女の子、ネコ、カエルたちが、ぶーらぶらと、楽しげに歩いて行くお話。眺めていると、その楽しさが伝わってくる。

柳生弦一郎、まちこさんが、黒姫で暮らすようになって、もう、何年経つだろう。「黒姫は、まだ雪がいっぱいだけど、光はもう春です。」と、そえられた手紙にあった。どうもありがとう。

 


私、平屋を建てました

私、平屋を建てました

 

ともに、近頃人気といわれる平屋と古民家。『チルチンびと』99  春号 の特集は「平屋の暮らし」と「古民家の再生と創造」。ではその「平屋特集」のなかから、「ゆったりとした里山時間のある平屋」をご紹介します。

〈夫婦は設計について、大きく二つの要望を出した。それはシンプルで開放感のある平屋ということ、みんなが集まれる広さがあること、だった。工務店探しのときから平屋ということは決めていた。「平屋だと子どもの様子が伝わり、大きくなってからも、リビングを通って顔を合わせられる間取りがいいなと思いました」。そう、建主の奥さんは語っている。〉

平屋主義 !

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『チルチンびと』99   春号は、3月11日発売です。おたのしみに!

 


民家 希少物件情報 !

『チルチンびと』99  春号

 

『チルチンびと』99  春号

古民家 希少物件情報 !

『チルチンびと』99  春号 の特集は「平屋の暮らし」「古民家の再生と創造」の二本立て。では、その古民家の特集から。「新潟県十日町市・築120年  頑丈古民家あります」をご紹介します。

〈新潟県十日町市、雪景色の静かな集落に、その立派な古民家は建っていた。伝統的な中門造の古民家だ。持ち主だった方の話。「中越・中越沖・東日本・長野北部、四つの地震にも頑張って耐えた。冬になれば積雪は2メートルを優に超える。雪の重みに耐えられるよう民家は頑丈につくってあるから、結果的に耐震性にも繋がったんですよ」〉

いかがです?


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『チルチンびと』99  春号 は、3月11日発売です。お楽しみに !

 

 


あなたは「平屋派」?

『チルチンびと』99 春号 平屋ころがし

 

ともに近頃人気、といわれる平屋と古民家。『チルチンびと』99  春号の特集は、二本立て「平屋の暮らし」と「古民家の再生と創造」です。
作家・村松友視さんは「二階派」らしく、「平屋ころがし」というエッセイのなかで、こう書きます。

〈…… 疎開先は祖父の在所にある農家の納屋の二階だった。…… そして東京の大学へ通ったときの下宿の部屋も二階の西日のさす三畳間だった。二階に厄介(八階)になるてえわけでしめて十階の身の上ですな…… てな落語のひとくだりが思い浮かぶが、今こうやって原稿を書いているのも二階の書斎、カミさんを気にしながら細々と物書きをつづけているわけで、平屋の悠然たる雰囲気とはまことに縁遠い暮らしぶりでございます。〉


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『チルチンびと』99 春号は、3月11日発売です。お楽しみに!

 


カフェ + 本屋

西荻窪の BREW BOOKS

西荻窪の BREW BOOKS

 

書店が、あちこち姿を消していく。それは、さびしい。その一方、カフェ + 書店 というかたちの店が、増えているという。

西荻窪の BREW BOOKS も、その一つ。1階は、書店だが、コーヒーもビールもある。コーヒー200円。2階は、書斎に。「2階の棚にグラスやちょっとしたおつまみがございます。ご自由にご利用ください」とのこと。最初の1時間は、ビール付き、1000円。読書のみ600円。以降、20分ごとに200円、というしくみ。
新聞で、ここの紹介記事を読んだ。「家と会社を往復する生活の中で、読書を愉しめる、ちょっとした空間があれば」と、始めたきっかけを、店主が語っていた。ちょいと一杯、ならぬ、ちょいと一冊ですか。