建築

ベニシアさんのキッチンタイル

ベニシアさんのキッチンタイル

 

『チルチンびと』春111号は、特集「オーダーメイドキッチン」。そこに、「キッチンタイルの愉しみ」という企画がある。ベニシアさんのキッチンとタイルについて少しふれている。『ベニシアと正、人生の秋に』(風土社刊」には、工務店の人とのこんなやりとりが、書かれている。
〈「下地の耐火ボードの壁の上にステンレスの板を張るか、タイルや煉瓦、石材などで仕上げるのはどうですか?」「タイルがいいわ!」とベニシアが目を輝かせた。〉
ベニシアさんは、5歳から一年間、スペインのバルセロナで暮らした。スペインの建築物の外壁には、装飾用にタイルがよく使われる。食事の場ともなる中庭の床は、タイルやテラコッタ、石材などが敷き詰められている。そこは、土や芝生で覆われたイギリスの庭とはまったく違う雰囲気だったことをベニシアさんは覚えている。そんな、幼い頃の体験から楽しいキッチンが、誕生した。

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『チルチンびと』春111 号は、好評発売中。
『ベニシアと正、人生の秋に』も、好評発売中。ともに風土社刊。ぜひ、ごらんください。

 


いい家の条件『チルチンびと』夏 108号の予告篇!

無垢の木の香りに包まれる健やかな住まい

『チルチンびと』夏108号の特集は「いい家の条件」。たくさんの事例の中から「無垢の木の香りに包まれる健やかな住まい」を、ご紹介します。
家づくりの依頼にあたって希望したのは「庭や外観は和の趣を感じられるように」(ご主人)「スキップフロアの楽しい家」(奥さん)というものだ。
読後感という言葉があるならば、住後感、というのはどうだろう。「家事動線が効率的なので、使いやすいですね」と奥さん。「調理のときにテーブルが広く使えるのが便利です。コロナ禍で夫婦ともに料理をする機会が増えたこともあって、居心地いいキッチンでよかったと実感しています」。
ステイホーム向き。

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『チルチンびと』夏 108号は、6月11日発売です。お楽しみに!


いい家の条件『チルチンびと』夏108号の予告篇!

ゆるやかにつながる二世帯住宅

 

特集「いい家の条件」から「ゆるやかにつながる二世帯住宅」の施主の話をご紹介します。
家を建てるに当たって、地域との融和性を重視していた夫妻は、景観と調和するデザイン、隣接する住宅との距離感、視線が気にならない窓の配置など、プライバシーに配慮しつつ圧迫感を与えない設計を要望。また、二世帯住宅の間取りについては、完全分離型ではなく、共有部分を介してゆるやかなつながりのあるプランを希望した。
「私も妻も両親も植物を育てることが好きなので、里山の風景のような自然な庭を希望しました。また、リビングの中の土間は段差をできるだけ小さくして、庭へとつながるようにしていただきました。家全体に一体感が生まれ、満足しています」と、ご主人。
新潟の風土を読み解いた家、である。

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『チルチンびと」夏108号は、6月11日発売です。お楽しみに !


6月3日。チルチンびと別冊62『民家の再生と創造』⓶(風土社刊)の発売です。

チルチンびと別冊62『民家の再生と創造』⓶

 

トップのページは、「京町家の再生  もみじの小路」。京都下京区の松原通り沿いに軒を連ねる町家店。「もみじの小路プロジェクト」と名づけられた計5棟の再生と今後のさらなる計画について紹介する。
夕闇に浮かぶ黒い家並み、眩しいように光る灯。ダークブルーの空。その調和がなんともいえぬ。
このほか、パッサージュとしての「もみじの小路」 文・木下龍一  / 築100年の古民家を住み継ぐ  重要文化財  栗山家住宅 /  チルチンびと「古民家」の会  会員事例 / 古建具のいろは  など……豊富な内容の一部をこちらからごらんください。

 


速報!『民家の再生と創造』⓶ 近日発売!

築400年の古民家を住み継ぐ 重要文化財 栗山家住宅

 

古民家ファンのあなたへ。
「築400年の古民家を住み継ぐ 重要文化財 栗山家住宅」へ、ご案内します。
大阪と紀伊を結ぶ交通の要衝として、古くから栄えた五條市。五條の街の中心部に建つ栗山家住宅。改修時に1607(慶長12)年の棟札がでてきたことから、建築年代が判明している民家としては、日本最古の建物とされている。栗山家の特徴は、現在も住居として使われていること。このため、内部は一般には公開されておらず、通常は外観のみを見学することができる。この、国の重要文化財をご当主とのご縁で、今号では、特に内も外もごらんにいれることができた。あわせて、住み継ぐ楽しさも、ご苦労話も、たっぷりと。
必読です。

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このほか、
京町家の再生 ーもみじの小路 ー
パッサージュとしての「もみじの小路」文・木下龍一
チルチンびと「古民家」の会 会員事例 傑作選
特集・古建具のいろは
など、在宅で愉しめます。
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チルチンびと別冊62『民家の再生と創造』⓶は 風土社刊、6月3日発売。お楽しみに。

 


空の下の「茶の間」 ー『チルチンびと』103 春号の予告篇!

空の下の「茶の間」

 

『チルチンびと』103号の記事「空の下の茶の間」から、ご紹介。

〈……  夫妻は家族の成長と変化に合わせて  “ 今の暮らしになくてもよいもの”  を潔く手放した。たとえば車は「自転車も家族の人数分、5台停める必要があるので」手放し、夫妻の寝室も和室と兼用にした。実生活に必要な機能を絞りながら、「外の景色を取り込んだ自然と調和した家にできたら」とご主人。「中庭をつくってごはんを食べたい」「小料理屋のような気分のカウンターテーブルのあるダイニング・キッチンにしたかった」と奥さん。そして「食」を中心に家族が集う家ができあがった。〉

春よ来い  早く来い  という歌がある。春。早く、この「茶の間」で、食事を楽しみたい、という気持ち、わかります。


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『チルチンびと』103  春号は、特集「ごはんを楽しむ家」。「スーパー台風に強い屋根」。3月11日発売です。お楽しみに!

 


12坪の家と考現学

吉田謙吉と12坪の家  ー  劇的空間の秘密

 

『吉田謙吉と12坪の家  ー  劇的空間の秘密』(LIXILギャラリー、5月25日まで)に行く。舞台美術家であり、文筆家である吉田謙吉氏が建てた、12坪の家。
〈  建築家ではない謙吉が設計した、たった12坪の家(約40平米)には小さなステージが設けられ、各部屋には複数の用途が兼ねられ、狭いながらも細部に工夫と夢が詰め込まれている。…… 〉 と、この企画展に合わせて出版された本に、ある。その家の仕掛けをのぞき、舞台美術の仕事を拝見。吉田謙吉考現学。

 

 


アアルトの言葉

『アルヴァ・アアルト   ー  もうひとつの自然』展

『アルヴァ・アアルト   ー  もうひとつの自然』展

 

『アルヴァ・アアルト - もうひとつの自然』展(東京ステーションギャラリー、4月14日まで)に行く。

フィンランドの建築家。個人邸宅から公共建築までを設計。建築にあわせて、家具、壁面タイル、ドアノブなどのデザインもした、という。

分厚い展覧会のカタログの 274ページに、アアルトの言葉が紹介されている。
〈近代の形式主義の時代が終わり、今、建築は新しい課題に立ち向かおうとしている。機械に対して優位な立場に人間をおくことができるのは、芸術家よりも建築家であろう。建築家には明確な職務がある。それは建築材料の機械的な性質を人間的なものにすることである。しかし人間の創造には破壊が付きものだという矛盾を抱えている。………〉


隈研吾とささやく物質、かたる物質

隈研吾とささやく物質、かたる物質

 

「くまのもの ー 隈研吾とささやく物質、かたる物質」展が、始まった。(東京ステーションギャラリー。5月6日まで)

竹。木。紙。土。石。瓦。金属。樹脂。ガラス。膜・繊維 …… と、展示は進んでいく。この展覧会にちなんだカタログにある、隈研吾さんの「物質にかえろう」という文章に、こうあった。

〈コンクリートの大洪水の結果、20世紀の建築は、かつてないほどに、退屈で貧しいものになった。建築をもう一度、楽しくてやりがいのある仕事に変えようというのが、今回の趣旨である。コンクリートを一旦忘れれば、否が応でも考えなければならず、さぼっているわけにはいかなくなる。〉

 

 


大江健三郎の生家を訪ねる ー 兄・大江昭太郎邸 ー『チルチンびと』95号の予告篇 。その4

大江健三郎の生家を訪ねる ー 兄・大江昭太郎邸 ー『チルチンびと』95号の予告篇 。その4

 

〈大江健三郎のノーペル文学賞受賞をきっかけに、大江文学の里として一躍脚光を浴びることとなった愛媛県内子町大瀬。内子の町並み保存を30年以上手がける、建築家・永見進夫さんがつくりあげた、健三郎の兄、故・大江昭太郎さんの家を訪れた。〉

という前書きで始まる、このページ。

〈内子町の中心から国道379号線を東へ約10キロ。山々が連なる小田川沿いの平地に、大江健三郎が「谷間の村」として小説に描いた、内子町大瀬〈旧大瀬村)がある。江戸時代に和紙産業で栄えたこの町は、内子から久万高原へと向かう遍路道でもあったことから、かつては多くの人びとが行き交い、賑わいを見せていたという。〉

落ちついた佇まいの家。大江文学ファンには、見逃せない。


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『チルチンびと』95  春号は、3月10日発売です。お楽しみに !