夏の夜にクーラーはいらない

 「民家の知恵を生かした住まい」(金田正夫)

チルチンびと 別冊66『民家の再生と創造③』のページをめくっていたら、 「民家の知恵を生かした住まい」(金田正夫) に目がに止まった。

「内外温度差があるほど風が通る  夏の夜にクーラーはいらない」という小見出し。つづく文章は……
〈 室の内外温度差と上下窓の落差があるほど風が流れる通風の原理があります。先人はこれを巧みに取り入れていました。屋根頂部に小屋根を載せ通気窓をとる越屋根です。上下窓の落差を最大にとる優れものです。夏の夜の外気温は20℃ほどまで下がります。室温はさほど下がりませんから内外温度差が大きくなり、上下窓の落差が相乗して風がたくさん流れます。室内気温が高くても暑さ寒さ感の一つである風が通ると涼しく感じますからクーラーを使わずにぐっすり寝ることができるのです。〉

酷暑、電力不足の折、絶好の話題。


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チルチンびと 別冊66  『民家の再生と創造③』は、小社刊。6月30日発売です。

 

チルチンびと  別冊66『民家の再生と創造⓷』