その他

幸せの黄色い靴

傾斜宮占い

年の初め。あちこちで、「今年の運勢」が顔をだす。そのなかで、私の好きなのは、中津川りえさんの「傾斜宮占い」である。好きな理由は、エラそうにしない、大ゲサでないからだ。ほら、よく、あるでしょう。いまにも、あなたに、大変なことが起こりますよと、コケ脅かしするのが。けして、そういうことがない。そして、アドバイスは、具体的である。
さて、このウェブのスタッフの今年の運勢や、いかに。「2012年傾斜宮占い運勢篇」(『婦人公論』1月2 2日号)を見た。これは、9つの宮に分類して占っていくのだが、おやおや、スタッフのうちの2人が、同じ「坤宮」に属する。ということは、2人が同じ運命であり、゛わが社の命運゛も、かなりこれに、左右される。
ナニナニ? 今年のあなたは、「竹の子をつぎつぎ掘り当てる敏腕マネージャー」です。— 新しいことに敏感で、自分の中に希望の芽を発見する明るい年。 —
ナニナニ? 開運行動は、靴を買う。— ナニナニ? 幸運カラーは濃い黄色。
坤宮の1人が言った。「えっ、私、靴を買った。それも、黄色い靴」
今年の吉運は、約束されたも、同然です。


雑煮の記憶

新春

「おめでとうございます」「今年もよろしく」という挨拶のあと、話題は、幼き日の雑煮体験へ。

「うちは、餅つき器で、オバアサンがつくるお餅。具は、ホウレン草、三つ葉、ナルトなど。特色は、朝から雑煮とお汁粉が用意されていて、どちらを食べてもよかったんですよ」とkurara 。

「へえー」とtakeko。「うちは、すまし汁仕立てですが、カマボコ、トリ肉、三つ葉。それに、お煮しめの材料のサトイモ、ゴボウ、ニンジンたちが加わる、具だくさん」。

「お餅をちょっと焼いてから煮る、というところが、千葉風なのかどうか。すまし汁にホウレン草、カマボコ、ナルト、三つ葉、ゆず」は、kuro。

「うちもみんなと似ていますが、ユニークポイントは溶き卵を入れること。卵の黄身の黄色、三つ葉の緑、ナルトのピンクとにぎやかになりますよ」とamedioが言えば、「具はホウレン草とナルト。カツオと昆布だしで、お汁が濁らないように気を遣う」のはa-van。

「どこも、似たりよったり。うちの、ちがうのはブリがはいっていたこと」とmorimori。

「ふーん。うちではね、雑煮の前の酒の回し飲みが特徴かな。一個の盃で、金箔のキラキラ浮いた酒を回し飲む」とはvigo。へえー。そうですか。その幼少のころから、この正月まで、日々、サケノ切レルコトナク ! ! ! —-。

morimori

 

今回、新春という文字を書いて頂いたのは、書家の北村宗助先生。直木賞受賞作 「利休にたずねよ」の題字も手掛けられています。2月には、全国版コラムで広場に登場して下さいます。また、左官や建築についてのコラムなど、本年も新しいコラムを沢山ご用意しています。「チルチンびと広場」どうぞ引き続きお楽しみ下さい。

vigo


私の相帽

暮れもおしつまった仕事納めの昨夜、大掃除真っ最中のやぶさいそうすけさんを訪ねた。

12月半ば、こちらで行われた展示会「やぶさい屋」で出会ったセミオーダーの帽子。形は何種類かきまっていて、布は自分で好きなのを選べて、さらに頭の形に合わせてやぶさいそうすけのオーナー兼帽子工房imonataを主宰する吉川さんが、アレンジを加えてくれる。

真剣に帽子を選ぶ

 

そして、こんなのができました。ジャーン!

 

つばの折り方やかぶる角度で可愛くも、ダンディにも

 

世界にひとつだけの、私のためだけの帽子。

元のサンプルのとはまた表情が変わって、予想していたのとも少し違っていて、セミオーダーなのにまるで自分の頭に合わせてオーダーでつくった特注品みたいに感じた。なんとしっくり。いい帽子をかぶると、えっへん。ちょっと気取った、改まった気持ちになりますね。作り手である吉川さんも作りながら、どうなるかなと、本人がかぶるまでわからなくてドキドキだったそう。この、期待以上の相性の良さ具合に、お互い「うれしいなー」「うれしいなー」言い合い、一緒に来てくれたvigoにも「いいよ!うん、いいよ!」と褒められ、なぜか両方が照れるという図に。

その後、ほうじ茶ととびきりおいしいチョコレートをいただきながら、「やぶさいそうすけ」という名前の由来とか、作家さんの話、富山出身の吉川さんと能登出身のvigoのジモトークや、北陸出張で出会った人が偶然共通の知り合いでびっくり!など話は尽きない。夜更けの大掃除の最中だったのにかなり邪魔をした我々でしたが、年末を気持ちよく終えるにふさわしい、楽しいおしゃべりタイムだった。吉川さんはモノづくりの人なのだけれど、やはりギャラリーのオーナーさんだけあって、惚れ込んだ作品とその作家さんの話が出てくる。自分のこと以上に紹介したくてたまらないのだなと伝わる。こんな人に惚れ込まれたら幸せだと思います。

昨夜もまたひとり、素敵な作家さんを紹介してもらいました。

 

清水秀輝さんの灯り。お城や森が、奥深く幾重にも重なって神秘的

 

すうっと物語の世界に引き込まれるような、陶器の灯り。年末のすこししんとした空気と、やぶさいさんの空間に、このほんのりと灯る不思議な箱がぴったり。作家さんは意外にも男性でした。清水秀輝さんという、益子で活動されている方です。

 

振り返ると、ほんとうに様々な場所や人や出来事に出会った1年だった。
新潟、愛媛、香川、関東近県、近畿、岡山、広島、北陸3県、仙台…それぞれの土地の風土や住む人の気質、まだまだほんの一角なのだろうけれども足を踏み入れてみて、話してみて、びっくりすることや面白い発見がたくさんあった。

広場のオープン間近で頭が朦朧としつつ走り続けていた最中に大地震が起き、9か月以上が経つのにまだ希望が持てない暮らしを余儀なくされている方々もたくさんいる。今年、物理的にも心理的にも、日本人が受けたダメージとストレスは本当に本当にとても大きかった。と、同時に自分たちがいままで無意識にやってきたことへの意識もとても高まったと思う。

そんな中で生まれた「チルチンびと広場」。広場を作り上げていく過程で、自分を信じて長いものには巻かれず、自分の作品や、お店や、家族とたいせつに過ごしている「ぶれない人」にたくさん出会って話を聞いた。そのたびにそうか私はまだまだだなとか、この方向であってるんだ。いや、やっぱりちがう、とか、こんな私がやってていいんだろうか、いや、だめだ、いや、いい!とかとか…日々迷いを抱えつつも、この仕事があって、そして心からの本音で自分を理解してくれる家族と友人に支えられて、この一年を乗り切れたと思っている。いままで気にもとめなかったようなことが新鮮に感じられたり、譲れないと思っていた価値観がじつは、どうってこともなく思い込みにすぎなかったと感じたり。自分が少しずつ変わったと感じる一年だった。

 

みなさんは、どんな一年でしたか?

 

来年、少しずつ何かがまた変わって、新しい風が吹いて、素敵な出来事がどの人の元にも訪れますように。

 

 


その火暮らし

どういうわけか、焚火に仕込んだ芋が出てこない。子供の頃、あんなに美味いものはないと思った焚火の芋に、いまはそれほどの執着がない。楽しみにしてはいたのだが、すぐにあきらめてしまった。老年とは言いたくないが、齢を重ねて何かがわかってしまうのは淋しいことだ。焚火の芋なんかも、そのひとつではあるまいか。(山口瞳著『禁酒時代』冬支度から)
焚火好きだった山口さんは、その作品の中に、たくさんの焚火のエピソードを書いている。そのどれもが、楽しく、懐かしい。


さて、『チルチンびと』70号(12月5日発売)は、特集「火のある家にはいい時間がある」。薪ストーブ。そこでつくる冬の料理。ストーブまわりのアクセサリー。炭。七輪。火鉢。火熾し。暖炉。焚火。そして、薪ストーブの似合う木の家。と、つぎつぎに、聖火リレーのような。読んで、暖かい。


その火暮らし、も、わるくないと思った。

チルチンびと70号 火のある家にはいい時間がある


コイの洗い

つりぼり

みんな、ミカン色の台に腰を下ろし、糸の先を見つめている。今日は、たまの休日なのか、何か屈託を抱えているのか、ご常連なのか。
市ヶ谷駅のプラットホーム、東京駅寄りから眺める、釣り堀の風景は、水面に季節の移り変わりを映して、楽しい。ここは、コイが釣れる。入場料金は、大人1時間690円。貸し竿1日100円。釣り餌80円から。平日朝9時半開場。年中無休。
「釣り堀はいいねえ」と言った客がいるという。「金持ちも貧乏人も、エライ人もエラクナイ人も、わけへだてなく魚はやってくる」
この釣り堀は、ずいぶん古くからある。以前、私が、この先にある大日本印刷を仕事で訪ねての帰り、ここを通りかかると、入り口付近に洗濯機が置いてあった。それは、その場に不釣り合いな奇妙なカンジだった。一緒に歩いていた作家が、「なんで、洗濯機があるのかねえ」と言った。「コイの洗い用ですよ」と私が答えると「ソレ、イタダキ ! 」と彼は笑った。


江戸の繁盛しぐさ

数年前、公共広告機構が首都圏の地下鉄構内に張り出したポスター。「傘かしげ」「こぶし腰浮かせ」などさりげなくマナーの大切さを訴えた。

実は、広告代理店の若手プロデューサーが本書の著者である「越川禮子」さんの本を読んで感激し、企画制作したものだったらしい。

歴史を語る場合、事実であるかどうかを判断する基準は文章の有無による事が多い。しかし、暮らしの一部と化した「しぐさ」についての古文書は見つかっていない。
日常当たり前のことだったから特に文章に残す必要がなかったし、「書くと俗化するので書くべからず」と言い伝えられていたようだ。

著者の師曰く、「文章化する事自体無理であるし、文章化されると多くの人々は単なる知識としてしか受け止めない。江戸町衆の生活哲学や信条は体験遊学しなければわからない。」

しかし、駅のポスターや最近の世相、人間関係、悪質な犯罪が続発するにつれ、日本人が昔から持っていた知恵を見直そうと一人一人が危機感を持ち、その禁を破り、文章化することになったのだと思う。

江戸では、しぐさを見て江戸っ子かどうか判断したそうだ。つまり、出身地や身なりには関係がなく、全国どこで生まれても「しぐさ」が垢抜けていれば江戸っ子として通ったらしい。
江戸っ子の見分け方の最大公約数は「目の前の人を仏の化身と思える」「時泥棒をしない」「肩書きを気にしない」「遊び心を持っている」の四つといわれてる。

この本で、全貌の1/200くらいを取り上げたそうだ。
著者の師のおっしゃるとおり、「百聞は一見にしかず」であると感じた。
やはり、親が子へ代々伝えていく事は大事である。

a-van


ジャンボな店

ジャンボな店

 今日は、耳よりなお話です。

 神田・神保町の交差点。四つ角のそれぞれは、セレクトイン キムラヤ。紳士服の SUIТ SELECТ 、廣文堂書店。そして、残る一角に、タバコ、新聞などを扱う店がある。ここの「宝くじ売り場」が、「超ラッキー」 だと、聞いた。

 行ってみた。「よく当たるお店なんだそうで」 「エエ。宝くじを売り始めて6年なんですが、その間に、これだけ出ました」と、指さすほうを眺めると、
  年末ジャンボ宝くじ 1億円出ました !
 2年連続 当店から 年末ジャンボ 1億円!
 2等 1000万円 出ました !
などなど。まだまだ、たくさんの当選実績の貼り紙。

 以前、宝くじの大元締めの銀行の担当者を、取材したことがある。「大当たりしたのは、どんなひとたちですか ? 」「タネから芽が出た夢をみて、買いに来た、という方。自宅の庭で、ヘビをみて、買いに来た、という方。交差点で信号が赤に変わり、やれやれと立ち止まって横をみたら、売り場があり、そこで買って当たったという方—-」

 信号よ、変われ。


小湊鉄道

前回はいすみ鉄道についてのお話でしたが、

この電車と乗り換えられるのが

小湊鐡道☆

小湊鐡道

これまた、ディーゼルで味のある

ローカル線

 

まず、切符がレトロ☆

穴をポチッとあけてもらいます~

東京ではすっかりと

見かけなくなってしまったけれど

小さい頃は

この切符に穴をあける駅員さんに

ずいぶん憧れたものです☆

 

おもちゃの切符セットを買って

パンチで穴をあけて

電車ごっこもよくやったなぁ~(>▽<)

 

…おっと、話がまたそれそうになりましたが、

なにしろ、とても懐かしくてなんだかキュンとくる

良い電車なのです☆

 

電車は五井~上総中野までの区間を走っていて

上総中野でいすみ鉄道へ乗換が出来ます

 

ちなみに、ネットで調べてみたら、

小湊鐡道の1日平均乗車人員

…23人(2009年度)…だそうです。

 

HPを見ると、結構いろいろなイベントを

企画していて、電車でアートを楽しめたり

美味しいお弁当の販売もあるようなので

是非、機会があれば一度乗っていただきたい!!!!

養老渓谷の紅葉は12月に入ってからということなので

紅葉狩りにも素敵かと…(^O^)

 

おすすめします

 

amedioキャッキャッ(*゚∇゚)(~∇~o)キャッキャッ

 


「田原町のといしや」にて

田原町のといしや

地下鉄銀座線 田原町駅を出て、浅草レインボーホテルのほうへ歩いてすぐ。

「田原町のといしや」がある。

たくさんの砥石が、グレイ、ベージュなど、地味な色あいで並んでいる。無口な砥石も、これだけそろうと、なにか、語りかけてくるような。昔懐かしいガラス戸越しに、通りがかりのひとが、店内を覗き込む。

戸をあけて、鯔背な男が入ってきた。「彼は、とぎ師ですよ」と、砥石屋の主人が言った。

「ハサミをとがせたら、名人だ」

美容院などのハサミを、扱っているという。

「この間は、ヨーロッパで1000挺、といできましたよ。このごろは、包丁も頼まれるので、今日は、ソレ用の砥石を買いにきた」

「包丁は、ハサミ用の砥石でといでも、ダメだろ?」

「うん。光るけど、切れないね」

ふたりのやりとりを耳にしているうちに、私は、もうしばらく、この店に身
を置いて、ここで聞いた話を、お伝えしたいと思った。


(「ある砥石屋のものがたり」は11月23日スタートです)


Let’s ダンス☆

鉄道の旅では

こんなかわいらしいダンサーにも会いました☆

 

ダンサー

♪┏(・o・)┛♪かかしたち♪┏(・o・)┛♪

 

にぎやかな色の洋服で、

ズンチャッチャ~♪

ズンチャッチャ~♪

音楽まで聞こえてきそうな

このユニークなポーズ☆

 

ルンルン☆クルクル☆

動いていないのに

踊っているように見える~♪

 

まだ、もうちょい鉄道の旅のお話は続きます☆

 

amedio(*゚ー゚*)ポッ