大江健三郎の生家を訪ねる ー 兄・大江昭太郎邸 ー『チルチンびと』95号の予告篇 。その4

大江健三郎の生家を訪ねる ー 兄・大江昭太郎邸 ー『チルチンびと』95号の予告篇 。その4

 

〈大江健三郎のノーペル文学賞受賞をきっかけに、大江文学の里として一躍脚光を浴びることとなった愛媛県内子町大瀬。内子の町並み保存を30年以上手がける、建築家・永見進夫さんがつくりあげた、健三郎の兄、故・大江昭太郎さんの家を訪れた。〉

という前書きで始まる、このページ。

〈内子町の中心から国道379号線を東へ約10キロ。山々が連なる小田川沿いの平地に、大江健三郎が「谷間の村」として小説に描いた、内子町大瀬〈旧大瀬村)がある。江戸時代に和紙産業で栄えたこの町は、内子から久万高原へと向かう遍路道でもあったことから、かつては多くの人びとが行き交い、賑わいを見せていたという。〉

落ちついた佇まいの家。大江文学ファンには、見逃せない。


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『チルチンびと』95  春号は、3月10日発売です。お楽しみに !

 


福島、男女11人春物語 ー『チルチンびと』95号の予告篇。その3

福島、男女11人春物語 ー『チルチンびと』95号の予告篇。その3


『チルチンびと』95号の特集は、3本立て。そのうちの1つが「風土に生きる ― 福島の人びと」。
たとえば、そのうちの1人「食堂 つきとおひさま」の五十嵐加奈子さんの場合。こうです。

〈「何もない町から出たかった」。喜多方市の隣、磐梯山をいただく北塩原村出身の五十嵐加奈子さん。一度は故郷を離れ、東京で調理師学校に通いながら飲食業に就いた。都内の人気カフェで店長を務めていたが、「自分の店を持ちたい」という夢を携え、東京で知り合ったご主人とともに故郷へ戻ることを決意した。…… 「何もない町。だったら自分たちでやってしまおうと思ったんです」と、店ではこれまで映画の上映会や古本市など、数々のイペントを開催してきた。〉

「人とひと、人とものが出会う蔵の町の食堂」とタイトルがついている。このほかに、ティールームあり、カフェあり、ギャラリーあり、電力会社あり。男女11人の春物語が、展開されます。


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『チルチンびと』95  春号は、3月10日発売です。お楽しみに !

 


タイルは、お好き?ー『チルチンびと』95号の予告篇。その2

タイルは、お好き ?ー『チルチンびと』95号の予告篇。その2

 

『チルチンびと』95号の特集は、三本立て。そのうちの1つが「タイルは、自由だ」。
「美しいタイル図鑑」あり、「インテリア実例集」あり。楽しめます。
その特集の中の一つ「大正昭和タイルの巨匠・池田泰山の乱貼りに見る  自由なタイルづかい」で、加藤郁美さんは、書いています。

〈古いタイルをのこす銭湯や映画館に取材に行くと、あるじの皆さんは穏やかで楽しい方ばかりという話題になりました。日本陶磁器意匠センターの桜井氏はにこやかに、「気に入った焼き物茶碗をひとつ手にいれて、毎日それに触れながらお茶を飲んだら、穏やかな心持ちになるでしょう。その焼き物で壁を覆うのがタイルなんですから、何十年もそこで暮らしたら心身ともに変わってくる。それが、焼き物と暮らすっていうことでしょう?」と。〉

そうですとも。ステキな生活スタイルをタイルから。ぜひぜひぜひ。


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『チルチンびと』95 春号は、3月10日発売です。お楽しみに !

 


土間に吹く春風 ー『チルチンびと』95号 の予告篇。その1

土間に吹く春風  ー『チルチンびと』95号 の予告篇。その1

『チルチンびと』95号の特集は、3本立て。そのうちの1つが、「土間のある家」。
「土間がつないだ祖父母の生活風景」「土間も床もあたたか、全館暖房の家」「三和土をつくってみよう」などの記事が並びます。
その土間について、連載「塗り壁の四季」で  小林澄夫さんは、こう書いています。

〈  土間とかニワ(庭)とは、家の外であれ、内であれ、しかるべきところに地をならしてできた、硬く平らな場所のことである。この土間やニワをつくるとき、地べたの土をたたき締めることから、それは「たたき」といわれ、屋内の土間や軒下の犬走りのことを「たたき」と呼ぶようになった。〉
〈「たたき」のことを「三和」とか「三和土」と表記することがあるが、「三和」は、粘土と石灰と苦汁の三つを混和することで「たたき」を三和と書いたのであろう。〉

土間の “ ひんやりした暖かみ ” を、誌上でたっぷり味わっていただけます。


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『チルチンびと」95  春号は、3月10日発売です。お楽しみに !

 


サヴィニャックの魔法

サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔法

サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔法

サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔法

サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔

 

『サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔法』(練馬区立美術館、4月15日まで)が、始まった。

……  偉大な芸術家はどのように現われるのだろうか。自分の時代が来たことを彼らはどうやって知るのだろうか。それは分からない。才気は気の向いた場所に湧き出る。まるで石油のようなもの。サヴィニャックはモンサヴォンの牝牛とマギーの牛を引き連れて、ポスター芸術の歴史の中に、ひいては私たちの文明の中に、ノックもせずに入ってきた。……(「サヴィニャック、パリの魔術師」ティエリー・ドゥヴァンク  。展覧会にちなんだカタログから)

おなじみ。「ひとりでに編める ウット毛糸」のポスターと原画がある。見ているうちに、暖かくなる。これも、魔法。

 


「絵画史上、最強の美少女 」に逢う


至上の印象派展    ビュールレ・コレクション至上の印象派展    ビュールレ・コレクション

 

『至上の印象派展    ビュールレ・コレクション 』が、始まった。(国立新美術館、5月7日まで)。

…… 本展では、絵画史上最も有名な少女像ともいわれるルノワールの《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》、近代美術の金字塔ともいえるセザンヌの《赤いチョッキの少年》、スイス国外で初めて展示される日本初公開のモネの《睡蓮の池、緑の反映》などが紹介されます。……(パンフレットから)

モネの《睡蓮の池、緑の反映》は、会場の最後の部屋に展示され、撮影OKということで、スマホを構えるひとが絶えない。

 


徳島・高知に行ってきました

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突然の訪問に快く迎えてくれたのは鳴門市のAOさんご夫妻。自家製焙煎器を見せてもらえたり、鳴門の海にかかる夕陽がとても綺麗だったり、北陸とは違う南国のおおらかさというか明るさというか、そういう暮らしに憧れつつ、今回のちょっと長めの旅はスタートしました。

AO

AO

その後は、ツバメとあじさいさん雑貨店 Bancdouxさん山田工務店さん(4月1日「チルチンびとマーケット」開催)にいろいろと教えて貰い徳島をまわり、高知では竹村活版室 竹村さんとの楽しい食事だったり、オーナーがセツ出身のviva!さんに訪問できたり、短いような長いような1週間でした。皆さま、ありがとうございました。

詳しい内容は後ほどコラム「遺伝子の風景」に四国編として公開予定です。お楽しみに。

 

 

 


まるごと玉ねぎのスープ


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玉ねぎの甘い香りの

温かいスープ。

 


三井家のおひなさま

『三井家のおひなさま』展

 

『三井家のおひなさま』展が、ひらかれている。(三井記念美術館、4月8日まで)

日本橋に春を告げる「三井家のおひなさま」展。今年も三井家の夫人や娘が大切にしてきたひな人形やひな道具を、一堂に公開いたします。……  とくに京都の丸平大木人形店・五世大木平蔵が特別に制作した、浅野久子氏の幅3メートル、高さ五段の豪華なひな段飾りは必見です。(パンフレットから)
暗い照明のなかに、ひなの顔が浮かんでいる。

雪みちを雛箱かつぎ母の来る      室生犀星

という句を思い出す。雪国にも、やがて春。


幸福書房、閉店の日

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「魔法の本屋さん」40年で幕    代々木上原駅前  幸福書房    という見出しを見た(『東京新聞」2月19日夕刊)。 その記事から ー 。

品揃えの良さで約40年にわたって親しまれ、作家の林真理子さんとの交流でも知られる書店「幸福書房」(東京都渋谷区)が、二十日、閉店する。店舗の賃貸契約の終了が直接のきっかけだが、出版不況が背景にあるという。……
さらに、林真理子さんの話。…… 本はネットで買えばいいという人もいるが、ふらっと行って手応えのあるものを買うという習慣が大切。それがなくなる損失は計り知れない。

閉店の日。店内のあちこちに、ランの花かごのあるのが哀しい。棚に『チルチンびと』が、2冊。こうしてまた、町の本屋さんが消える。