

「すばらしかった。圧倒されました」という友人からのメールに誘われて、世田谷美術館へ。というのは、大間違いであって『ミロコマチコ ー いきものたちの音がきこえる』展は、世田谷文学館のほうだった(4月8日まで)。おかげで、約束の時間にチコクした。京王線・芦花公園駅から文学館への道のところどころに、まだ白い雪が残っているのに驚く。
〈いきものたちの絵を描いている間は、ずっと考えていられる。……〉というのは、会場内にあった作者の言葉だ。ネコがいる。ゴリラがいる。シマウマがいる。あの大きいのは、なんだ。マンモスかな。まさか。しかし、大きいことは、いいことだ。カマキリがいる。まだまだ、たくさんのいきものが登場するが、フトンから足を出して寝ているヒトの子が、かわいかった。
2018/02/18 morimori, イベント
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『ムットーニワールド からくりシアター』を見に行く(八王子夢美術館・3月27日まで)。ムットーニ氏は、電動人形師である。
人形、光、効果音、背景の転換などの要素を詰め込んだ「箱」が、電動の仕掛けによりストーリーを展開していくという独自の世界を確立する。その作品は「自動からくり箱」と称され、高い評価を得ている。……(展覧会パンフレットから)
たとえば「クリスタルキャバレー」という話は、名もない小さな惑星につくられた一夜限りのステージで、光を放ちながら歌姫は歌う。…… という仕掛け。20いくつ、そういう「自動からくり箱」を楽しんだ。
さきの大雪の日。八王子駅からのテレビ中継が、さかんに流れた。都心で降り始めたとき、八王子ではレポーターが、もう積もった雪を手ですくって見せたりしていた。「雪というと、駅前に中継車が並びます」と、美術館横のレストランの方が、笑っていた。
2018/02/16 morimori, イベント
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受験シーズンになると、きまって、合格祈願のお菓子として「Kit Kat」が話題になる。キット カツ という願いが込められているのだという。
キットカットがこの世にデビューしたのは、一九三五年九月である。……と、『チョコレートの世界史』(武田尚子著・中公新書)にある。そして、ここには、キットカットについて、いろいろな話が書かれている。
初めは、チョコレート・クリスプという名前だったこと。クリスプとは、サクサクシャキシャキという食感をあらわす語であること。ウエハースとチョコレートが多層になっているのは、当初から同じであること。誕生までにもっとも難しかったのは、ウエハースを薄く均等な厚さに焼き上げることだったこと。キットカットという名前の由来には、定説はない。伝説では、18世紀のロンドンに Kit -Cat Clubという店があった。それにちなんだものである、というのが、有力だ。
…… などなど、である。 長々ご紹介したけれど、「ムーミン」のように、ここから出題されるかもしれませんよ。
2018/02/12 morimori, 食べ物
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敬愛なる みなさまへ
…… という書き出しで、イラストレーターの竹脇麻衣さんから、「竹脇麻衣 作品展 ねこ日和」のお知らせが、とどいた。それによると、2月22日の「猫の日」にちなんで、とある。いろいろな記念日があるのは聞いているが「猫の日」は知らなかった。展覧会は、伊勢丹 新宿店で、2月14日からだという。行ってみよう。
竹脇麻衣さんは、セツ・モードセミナーの卒業生で、この “ 広場 ” の「私のセツ物語」にも、登場。「涙のコーヒーブレイク」というタイトルで、セツ先生の懐かしい想いを、繊細に描いてくれたひと。もういちど、読んでみよう。
(竹脇麻衣さんの「私のセツ物語」は、コチラからごらんいただけます)
2018/02/10 morimori, イベント
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映画『羊の木』を、TOHOシネマズ新宿へ観に行く。…… 国家の極秘プロジェクトとして、港町に受け入れられた6人の 受刑者。その “ 新住民 ” は、すべて元・殺人犯だった。…… というふうにストーリーは展開すると、パンフレットにある。原作は、山上たつひこさん。
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始まる前の客席で、テレビで見た金沢の大雪のニュースを思い出したのは、山上さんが、金沢にお住まいだと、うかがったからである。今日の天気は、どうだろうと、ここに来る前に、やはり金沢在住のMさんに聞いたら、とにかく、真っ白。家の前の松の木も雪をまとい、なんの木か、わからない。町バスは、運休。宅配も、今日は中止らしい。雪はふわふわの雪。スーパーに行ったら、パンは売り切れていた。外にいるのは、雪かきの人だけ。平成で二度目の大雪だという。
しらぬまにつもりし雪のふかさかな 久保田万太郎
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“ 新住民 ” を迎えに行くところから、映画が、始まった。
2018/02/08 morimori, イベント
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『「みんなのうた」の世界展』へ行く。(杉並アニメーションミュージアム・3月25日まで・入場無料)。
NHKの「みんなのうた」は、なつかしい。「大きな古時計」 が聞こえるかと思えば「おお牧場はみどり」が流れる。そうそう「森へ行きましょう」「山口さんちのツトム君」もあった。歌が流れ、映像が流れ、それに使われた人形などが、展示されている。あっ!宇野亜喜良さんの、作品 もありました!
子どもよりも、ついてきた親のほうが、熱心にビデオをのぞき込み、歌に合わせて、調子をとっていたりする。でも、わかるな、その気持ち。
2018/02/06 morimori, イベント
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「ブリューゲル」展が、開かれている(東京都美術館、4月1日まで)。「画家一族150年の系譜 」 というサブタイトル。パンフレットには、さらに、「受け継がれた一族の魂」「画家一族がやって来る」という文句が踊っている。一族、一族、一族。家系図も、のっている。
ピーテル・ブリューゲル1世(父)/ ピーテル・ブリューゲル2世(子)/ ヤン・ブリューゲル1世(子)/ ヤン・ブリューゲル2世(孫)/ アンブロウス・ブリューゲル(孫)/ アブラハム・ブリューゲル(ひ孫)/ ヤン・ファン・ケッセル1世(ひ孫)/ ヤン・ピーテル・ブリューゲル(ひ孫)
東京で大雪のすぐあとに行ったから、ピーテル・ブリューゲル2世の、雪に埋もれた村の絵が目についた。「鳥罠のある冬景色」。1601年の作らしい。それから400年以上たっても、雪の積もる様子は同じであることを、うれしく思った。
2018/02/02 morimori, イベント
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「南方熊楠 」展(国立科学博物館、3月4日まで)に行く。100年早かった智の人 ー というサブタイトルがついている。
南方熊楠は、森羅万象を探求した「研究者」とされてきましたが、近年の研究では、むしろ広く資料を収集し、蓄積して提供しようとした「情報提供者」として評価されるようになってきました。…… とパンフレットにある。
会場では、フィールドワークの道具、菌類図譜その他、活動のアイテムが展示されている。熊楠の頭の中をのぞく旅に出かけませんか、というお誘いであるという。
揃いの制服を着た修学旅行の生徒が、目立つ。そのうちの1人が「私、ここにきて、とても緊張したな」と話していた。よかったよ。東京のお土産が、博物館で味わった緊張感、というのは、いいと思った。
2018/01/31 morimori, イベント
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