蕎麦がき

少し早めの、年越し蕎麦ならぬ、年越し蕎麦がき。

ふわっふわっに練られた蕎麦がきが、ゆず香る木桶の中に

気持ちよさそうに浮かんでいる。

お味噌や薬味でおいしくいただいた。

 

 


ヒイラギの棘

リース

ヒイラギの棘と格闘しつつ、手にたくさんの傷をつけながら作成したリース。今年の痛い思い出となりました。

そんなヒイラギ、この季節しかほとんどでないうえに、痛い思いをして作る生産者の方が激減しているらしい… ということで用意してくれた花屋さんはヒイラギを手に入れるのも一苦労だったようです。

でも、やはりクリスマスは”ヒイラギ”かと。

 


焚火を囲んで薪割り大会

 

 

彩工房 暮らしと住まいのセミナー」の第12回は、昨年も12月第1週末に開催して好評だった薪割りイベント。好天に恵まれて薪割り日和となり、参加者スタッフ合わせて50名近くが集まって、賑やかにスタートしました。

まずは山から木を伐り出すところを見学。作業場まで運び、チェーンソーで薪割り用の丸太にしていきます。細かい枝は、たき火用や工作用に。

この丸太づくりや枝払いも体験できます。実際に伐ってみる、触ってみることで、木の固さ、湿り気、匂いなどを感じて、眺めているだけではわからない感触を味わうことができました。参加者の皆さんは、木の扱いに手慣れた感じの方も多く、子どもたちもびっくりするほど集中力があってよく動き、働き、全員がスタッフのよう。どんどん丸太が運ばれて、経験者の手際よく薪を割る姿に感心の声があがったり、初心者は薪割り指導の下、苦心しながらも徐々にコツがのみこめて歓声が上がったりと、盛り上がります。


お昼は、焚き出し隊が作ってくれた釜焚きご飯とトン汁をいただきました。青空の下、よく動いた後のあったかいご飯が身に沁みます。

食べ終わると皆何も言わなくてもさっと作業開始。枝を刈り、丸太を伐り、薪を割り・・・働き者なのです。一方で、細くて長めの丸太を使った椎茸の菌打ちコーナーが設けられました。うまくいくと5年ぐらい立派な椎茸が生え続けるのだそう。他方では、小さな木の小枝をつかった手芸教室が始まりました。一本の木で、こんなに大人も子供も夢中になって遊べるとは。

作業もひと段落ついたころ、製材所の見学へ。倉庫も杉板張りで美しいのです。伐り出した木を、製材で出た木くずを燃やしたリサイクル熱源でじっくりと乾燥させる、燻煙乾燥庫も見せてもらいました。木の強さと美しさを保ち、防虫や防腐のためにもいいとのこと。

 

見学が終わると、焚き出し隊がこんどはおやつを作って待っていてくれました。焼き芋、焼き林檎、焼きバナナ。じっくり焼かれて甘みの増したお芋や果物は、ほかほか、トロトロ!美味しい!冬の野外活動の醍醐味はやっぱり焚火料理!

たった一日とは思えないほどいろいろな経験をさせてもらいました。木は偉大。火も偉大です。木や火を扱うには、体力や想像力や共同作業と、さまざまな能力が必要で、一人ではできないことだらけ。森の仕事をしている方々への敬意が改めて沸きました。私はお手伝いで行ったつもりが、参加者の皆さんのほうが、ずっと知識と経験も豊富で「暮らし力」の高い方が多く、教えられることばかり。何時間も黙々と小枝を運び続けたり、小さな薪を作り続けたり繰り返して、疲れたとか飽きたとか言わない子供たちの集中力と好奇心にも拍手を送りたいです。

12月恒例になりそうなこのイベント、いまから来年が楽しみ。彩工房さん、参加者の皆様、ありがとうございました!

 


男の料理

こちらのお弁当、知人の男性(パパ)が二人の子供の為に作ったものです。
これを見た時、『ウーーム』と唸ってしまいました。 

凄い、凄すぎる。
オラフもかわいくて、(男の子と女の子の二人分のお弁当です)
とても不器用な私には、きっと、将来、ぜったいに作れないキャラ弁です。。

 


カリフラワーのポタージュ

 

カリフラワーのポタージュをつくってみた。

ボイルして、撹拌するだけで、

カリフラワーってこんなにおいしかったんだ。

 


忘年会

風土社 忘年会

風土社の忘年会が、12月12日、ひらかれた。建築家の方をはじめ、日ごろ、おつきあいいただいているたくさんの方たちで、賑やかだった。カンパイの音頭は、平良敬一氏。「おめでとうございます。いや、ちょっと、これじゃあ、早いか」と、笑いを誘った。

『アートの地殻変動』(北川フラム著)という本のなかで、平良さんが、インタビューに答えて、こう語っているのを思いだした。

〈みんな歴史を忘れちゃったんじゃないだろうか。歴史から離れてしまうと、課題を背負うことができないから、個人単位の趣味的な建築になっていく。希望を捨てないようにしようと思っているけど、どこに希望を託してよいのか残念ながら分からない。「建築ってなんだったっけ」ってもう一回、考え直す気分になっている。〉

どうかお元気で。

みなさま、よいお年をお迎えください。


続・「火のある時間」ビブリオ・バトル

続・「火のある時間」ビブリオ・バトル

『チルチンびと』の次号は「火のある時間」が、テーマだよ。じゃ、それにちなんだビブリオ・バトルはどうかな。で、集まった6人。

………

Mさんは、『父・こんなこと』(幸田文・新潮文庫)だと、当然のように言う。
〈薪は近所の製材所から買った屑木で、とんと柱とおもえる角材だったから、木性がよくてさほどの力もいらない筈だったけれども、私は怖じて、思いきってふりおろすことができなかった。〉
父の目、教えをつねに感じながら、の暮らし。そこからうまれる、ぴりっとした緊張感の漂う文章。これはもう、読んでいただくほかは、ありませんねと、ウットリして言う。

Kさんは、『森は生きている』(サムイル・マルシャーク作・湯浅芳子訳・岩波書店)を、さも、いとおしげに。ご存じ、大晦日の夜、一月から十二月までの精が、森の中で、出会う。
〈たき火のまわりに、十二の月たちが、みんなすわっている。みんなのまんなかにままむすめ。月たちは順番に、たき火の中へそだを投げこんでいる。〉
そして、うたうんですよ。〈燃えろよ燃えろ、あかるく燃えろ 消えないように !〉。
何度この物語を、読んだり、舞台を見たりしたことか。

私の番になった。『ヨーロッパ退屈日記』(伊丹十三・新潮文庫)。そこに「三船敏郎氏のタタミイワシ」の話がある。ヴェニスの超豪華ホテルに泊まっているとき、三船さんが、ジョニー・ウォーカーの黒札とタタミイワシを三枚持って現れる。しかし、タタミイワシを焙る手だてがない。
〈夏も終わりに近いヴェニスの夜更け、リドの格式高いホテルの一室で、クリーネックスは音もなくオレンジ色の炎を出して燃え、香ばしい匂いが一面にたちこめたのです。〉
タタミイワシ、ミフネ、ちり紙、リド…… その組み合わせ、 絶妙でしょう?

………
バトルにはならなかったが、楽しい夜になった。

 


「火のある時間」ビブリオ・バトル

「火のある時間」ビブリオ・バトル

『チルチンびと』の次号は「火のある時間」が、テーマだよ。じゃ、それにちなんだビブリオ・バトルはどうかな。で、集まった6人。

………

Aさん、最近読んだ『優雅なのかどうか、  わからない』(松家仁之・マガジンハウス)が、オススメ。
〈佳奈は新聞の一ページ分をちぎって丸め、それを四つ、レンガ台の真ん中にのせた。新聞のボールをまたいで囲うように、薪を井桁に組んでゆく。二本の薪が、たがいちがいに三段かさなった。
「マッチありますか?」〉
離婚をした。…… という書き出しで始まる。男とその周囲の女との物語ですが、キレイな文章でキモチがいい。後半、不具合の暖炉の描写がこまかく、そこが、好きなんですよ。

Yさん、ちょっと前のですが『日日雑記』(武田百合子・中公文庫)。銭湯の煙突掃除屋さんの話が、あるんです。
〈菰藁を体全体に幾重にも巻きつけた掃除屋さんは、二十三メートルの煙突のてっぺんに上り、わが身を掃除ブラシにして筒の中の煤をこそげ落しながら下降する。煙突一本四十分かかる。一本九千円。銭湯では一年に一回、煙突掃除をするのだそうだ。〉
ある日、テレビで見たという職人の話、百合子さんの筆にかかると、いいな。

Hくん、『ヘミングウェイ全短編 1』(高見浩訳・新潮文庫)の「われらの時代」から。
〈松の切株を斧で割って何本か薪をこしらえると、彼はそれで火を焚いた。その火の上にグリルを据え、四本の脚をブーツで踏んで地中にめりこませる。それから、炎の揺れるグリルにフライパンをのせた。腹がますますへってきた。豆とスパゲッティが温まってきた。〉
ね、男っていうカンジでしょう。いいんだ、これ。

………
(つづく)

 


食べた!出会った!感動した! ― 舞鶴・綾部の旅 ―

 

ご近所のオーガニック八百屋スコップ・アンド・ホーさん主催の、週末1泊2日舞鶴&綾部ツアーに行ってきました。小雨模様の中、大人9名子供5名、車3台で出発! まずは東舞鶴で自然農をしながら、ご夫婦で古民家タイ料理店&ギャラリーを営む FonDin(フォンディン)さんへ。途中、大雨になったり凸凹道があったりと、なかなかハードなドライブも昼が近付くにつれて雨も上がり、海も見え、テンションが上がる。

FonDinさんのお料理は、しっかりとスパイスが効いた紛うことなきタイ料理だけれど、自作の野菜を使ったペーストを使っているので後味爽やか。鳥やキウイを使ったサラダ、バジルやタマリンドのソースでいただく鯛と蒸し野菜も、見た目も美しく、香り豊かで優しい味わい。元は奥様の曾祖父様のお宅だったという、ゆったりしたお座敷で味わえるのも嬉しい。

お次は『チルチンびと65号』の障子特集でもご登場いただいた、ハタノワタルさんの工房&ギャラリーへ。ハタノさんは紙漉きのみならず絵も描き、書も画き、空間も創る多彩な人。工房にもいろんな道具や工夫がありました。



奥の小さな階段の上には、和紙の温かみや風合いを存分に味わえる美しい小部屋が。しばらく瞑想にでも耽りたいような気分になる。

奥様のユキさんがハタノさんの和紙で作ったカバンも、可愛くて軽くて使いやすそう。意外と水にも強くて丈夫で、修理もしてくださるので、かなり長く使えるそうです。

その後、サンチャカフェで、フランク菜ッパさん、若狭でお米を作っているニコ百姓さん、ご近所の陶芸家ハトヱビスさんらと合流。畑を望む、眺めのいい場所でしばし団らんする。

京都市左京区でオーガニック八百屋を開く菜ッパさんは、週の半分は福井県小浜市に住んで農業をしながら、若狭周辺の小さな農家さんを回って米や野菜を仕入れたり、農業や八百屋をやりたいという人があれば応援したり、あっという間に人や野菜を繋げるオープンでピースフルなお人柄。80年代に住んでいたカリフォルニアで知ったパーマカルチャーの影響を受け、野菜にも「ニラ・バーナ」「フレディ・マーキュウリ」「キャロット・キング」・・・とロックなネーミングをしてしまう。私にも「取材で面白い人に会うやろ、そしたら『チルチンびと』ならぬ『知る珍びと』や。スピンアウト版、つくったらええやん」とさっそく面白い提案をくださった。原発銀座といわれる福井で小さな農を支え、広げ、次世代へと繋げていくため、反原発や反核運動にも積極的。頭も体も高速回転の熱い人である。会話は尽きないが日も暮れてきたので、菜ッパさんが案内してくれた「あやべ温泉」でひとっ風呂浴びて、今宵の宿「ぼっかって」さんへ。

 

ぼっかってさんは綾部の志賀郷で自然農をしながら、ご夫婦で小さな宿をひらき、手作りのおやつをつくったり、手仕事をしている。お隣には「あじき堂」さんという蕎麦の職人さんご一家が住んでいて、この夜のメニューは出張お蕎麦コース。もりそば→あげ蕎麦→おろし蕎麦→そばがきぜんざいと蕎麦づくしだ。やはり同じ志賀郷に住む水田さん夫妻、こめがまという屋号で久谷焼仕込みの器を作っている稲葉さん夫妻が美味しいお惣菜を持って合流してくださり、にぎやかな晩餐となった。しゃべる、食べる、しゃべる、食べる・・・。

ところであじき堂さんの長男、楓人君という人がすごくて、小学校1年生から現在の6年生にいたるまで、一貫してほとんど毎日のように妖怪をテーマに漫画を描き続けている。その妖怪たちのネーミングセンスには、フランク菜ッパさんも舌を巻き、食卓の話題のほとんどを彼がさらっていったといってもいい。小説も書いていて、書きたいことが溢れてしょうがないのだそうで、天才とはこういう人のことなのかと思う。

朝もはやくからご飯を作る音といい匂い。少し散歩に出てみる。このあたり朝は霧がちで10時頃にやっと晴れてくるのだそう。朝靄の田園風景も幻想的だった。

飯は、おくどさんでふっくらと炊かれた五分づき米、モミジの飾られた綺麗なおかずのプレートをこたつにはいりながらいただいた。

さらにご近所のオーグロリア農園さんからオーガニック葡萄の差し入れが届いたりと、朝から豪華で大所帯のお正月みたいになっていた。

朝ご飯の後「こめがま」さんの豆皿を見せてもらう。「福」をテーマにした絵柄はどれも愛らしく、裏にまで細かい模様が施してあって、ひとつ選ぶのにえらく迷ってしまう。少しずつ集めたくなる。

そんなこんなで、もう出発の時間。名残惜しやとお別れをして、コニチャン農園さんへ。

小西さんとピレネー犬ボンちゃんがお出迎え

神戸から移住してきた小西さんご夫妻は、サラリーマン時代「里山ねっと・あやべ」の米作り塾に参加したのをきっかけに、周りの人との出会いに恵まれて、あれよあれよと本格的に農業をやることに。有機栽培のお米や様々な種類の野菜を作られている。ハウスには立派な黒豆が育っていたけれど、商品化できるのはこのうち6割程度だそう。その残りで作ったという黒豆味噌を買って帰ったら絶品で、お味噌汁に煮物にカレーの隠し味にと、何に入れても甘みとコクが増す万能選手です。

お次は、庭師の霜鳥氏と画家のトリコネさん夫妻のお宅へ。数日前に京都市内で会って、週末綾部に行くのだと言うと「近いから寄ってください」と誘ってくれたのを真に受けて、本当にゾロゾロとお邪魔してしまった。移住して1年、まだ家づくり進行中という若きトリさん夫婦は、自然のこと庭のこと、会うたびに教わることばかりの素晴らしいセンスの持ち主。住まい方にもそれが表れていて、これからどんなふうに進化していくのか楽しみです。


親戚の家に来たようにくつろぎ始めた矢先、おうどんを茹で始めちゃってます!という緊急コールを受け、一路竹松うどん店さんへ。「せせりうどん」「こんぶの天ぷら」をいただいた。腰のある美味しい麺と、香り豊かな薄味のお出汁。ご店主は香川でうどん修行を3年、その後日本一周うどん武者修行を2年したのち、こちらを構えたそう。土壁も自分たちで塗ったという、手作りの店。

うどんを食べ終わったころ、あじき堂さん一家が立ち寄ってくれた。マラソン大会を終えたばかりの楓人君、半ズボンである。元気。この後、私が宿に忘れたポーチを稲葉さんご一家が届けてくれたりして、こういう感じがまた大家族的でいいなあと感動してしまったのだけれど、実際はみなさん忙しいのだ…ご迷惑おかけしました。

食べてばっかりなので、腹ごなしにお散歩した。今回の旅が実現したきっかけでもあるヤマケイさんに教えてもらった、とっておきの牧歌的スポットへ。子供たちは、どこでもよく遊ぶ。



旅の締めくくりは、京丹波のビオスイーツ店菓歩菓歩さんでお茶をした。こちらのご店主石橋さんは、スコップ・アンド・ホーのご店主、井崎さんの幼馴染だそう。それがいまでは同志という、うらやましいような関係。二人とも懐が深くて面白くて、類は友を呼ぶ。少し雨が降って来たけれど、由良川のほとり長閑な風景が広がる気持ちのよいテラス席で、美味しいケーキとカフェラテをいただいた。

 

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美味しいものばかり食べ、素敵な人ばかりに出会い、美しい風景や手仕事を見て、いつのまにか親戚みたいに感じてしまうほど素晴らしい旅メンバーにも恵まれ、ずっとこの時間が続いてほしいと思うくらい楽しいツアーだった。

そして旅先で出会った、農的生活を送りながら得意なことや好きなことを活かした仕事をする人たちも、みんな魅力的だった。田舎暮らしは、ちっとものんびりしていない。思い通りにならない自然を相手に頭も体も目いっぱい使って、手間を惜しまず誠実に、丁寧に暮らしと向き合うしかない。やってみなけりゃわからない大変なことがたくさんありそう。でもそんな生き方を選択した人たちの姿は、まぶしくてかっこよかった。自分の手の届く範囲で何かをするということはとても納得ができて気持ち良いものだし、そのスッキリとした感じが外見にも表れていた。つつましくも力強い、こんな小さな暮らしがどんどん繋がって、いい出会いがもっと広がればいいなと思う。

今回尋ねた志賀郷町では、コ宝ネットという移住者と地元の人で構成しているチームがあって、移住者と地元住民の積極的な交流を図っているそうだ。これから移住先を見つけたい人たちにも相談しやすい雰囲気がある。空き家を探している人、有機農業をやってみたい人たちは増えているのに受け入れ体制が整わない地域も多いと聞くけれど、ここ志賀郷の取り組みは、とても参考になるのじゃないかと思う。やっぱり人、です。

 

スコップアンドホーさん、ツアーをご一緒していただいたみなさま、旅で出会ったみなみなさま、本当にありがとうございました!


 

 

 


小笠原からのレモン

小笠原からのレモン

小笠原の父島に住む、安井隆彌さんから、レモンを送っていただいた。レモンは、あざやかなグリーンにつつまれていて、それは、いかにも南国の色のように思われた。すでに、十分に熟していて、皮は薄く、切ると、これでもかというほど、タップリの果汁があふれた。


安井さんは、この “ 広場 ”のコラム「小笠原からの手紙」でも、おなじみの方である。先月、来社され、お目にかかった。「今度は、かなり揺れました」と、“航海” の話をされた。「私は、平気でしたが」。船が揺れると、みんな船室に閉じこもって、船酔いとたたかう。安井さんは、船酔い知らずなので 「食堂が、空いていていいですよ」と、笑う。


このレモンも、船に揺られて届いたのかと思うと、なんとなく、ふびんな気持ちになり、ことさら大切にいただくのだ。ありがとうございました。