2018年8月2 の記事一覧

『縄文』展 始末

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縄文  ー  1万年の美の鼓動

 

『縄文 ー 1万年の美の鼓動』(東京国立博物館平成館、9月2日まで)に行く。
混んでいるんじゃないか、コドモたちは夏休みだし。と思ったとおり混んではいたが、ほとんどのオトナの客が、土器や土偶をためつすがめつ動かない。

出版界でも、縄文で大賑わいだという。『東京人』8月号も、特集は「縄文散歩」。そこに「縄文の思考で、未来を切り拓く。」という座談会があり、「土偶女子  代表」という譽田亜紀子さんが、こう語っている。
〈ファッション界も縄文ブームです。「イッセイ  ミヤケ」が縄文土器や土偶の装飾、文様から着想を得たコレクションを展開したり、「吉田カバン」が現代版の縄文ポシェットを作ったりしています。縄文時代に注目する人が増えている気がします。〉

さまざまな土器を見ていると、浮かんでくるのは大相撲の千秋楽の表彰式である。どっしりと大きな賜杯。海外から贈られる、小ぶりだけれどしゃれたトロフィー。たくさんの国宝を見ての帰り、ショップで、みやげのクッキーを買い、記念にと、ベンチで写真を撮り、そのまま忘れてきてしまった。