2018年3月23 の記事一覧

和菓子の恩

金沢のお菓子

ラジオを聴いていたら、卒業式シーズンの話題になっていて、あおげばとうとし  わが師の恩  が流れた。その歌について語る人の発音が、どうしても、和菓子の恩、と聞こえてしまった。
金沢のお菓子を、またいただいた。千草ときんつばである。森八と中田屋というお店の名前も、食べ心地のよさも、すっかり覚えてしまった。

『加賀金沢  故郷を辞す』(室生犀星・講談社文芸文庫)に、
雨の降る日は植木屋も休んで来ないし、どこの友人にも知らしてないから、終日客なく振り込められる感じが深い。炉に茶を煮て金沢の菓子を賞味するのもこういう時であるが、菓子は昔から製造が老舗に伝統されていて、材料の正真なことは無比であろう。…… と、書かれている。

二つとも賞味した。ごちそうさまでした。