2017年11月16 の記事一覧

永六輔さんと『広辞苑』

永六輔さんと『広辞苑』

 

『広辞苑』10年ぶりに改訂、というニュースが、新聞やテレビで、さかんに伝えられた。もっぱら、とりあげられているのは、安全神話、ブラック企業など、新しいことばが追加されるという話題。この追加される人名のなかに、永六輔さんを見つけた。うれしかった、といったらおかしいかな。永さんが、旅に出て1年半たった。

〈死に装束に手甲脚絆があるというのは、死は「旅」だからです。往生というのは、つまり、往って生きる、という意味。…… 向こうに往って生きている仲間が大勢います。遠くない将来、僕もそこに往って、みんなとまた再会できる日が来るでしょう。そう考えると今からちょっと楽しみです。〉と『大晩年』(中央公論新社)で、永さんは語っていた。

永さん、『広辞苑』に載りますよ、と言ったら、きっとアハハと笑うだろう。