2014年12月22 の記事一覧

焚火を囲んで薪割り大会

 

 

彩工房 暮らしと住まいのセミナー」の第12回は、昨年も12月第1週末に開催して好評だった薪割りイベント。好天に恵まれて薪割り日和となり、参加者スタッフ合わせて50名近くが集まって、賑やかにスタートしました。

まずは山から木を伐り出すところを見学。作業場まで運び、チェーンソーで薪割り用の丸太にしていきます。細かい枝は、たき火用や工作用に。

この丸太づくりや枝払いも体験できます。実際に伐ってみる、触ってみることで、木の固さ、湿り気、匂いなどを感じて、眺めているだけではわからない感触を味わうことができました。参加者の皆さんは、木の扱いに手慣れた感じの方も多く、子どもたちもびっくりするほど集中力があってよく動き、働き、全員がスタッフのよう。どんどん丸太が運ばれて、経験者の手際よく薪を割る姿に感心の声があがったり、初心者は薪割り指導の下、苦心しながらも徐々にコツがのみこめて歓声が上がったりと、盛り上がります。


お昼は、焚き出し隊が作ってくれた釜焚きご飯とトン汁をいただきました。青空の下、よく動いた後のあったかいご飯が身に沁みます。

食べ終わると皆何も言わなくてもさっと作業開始。枝を刈り、丸太を伐り、薪を割り・・・働き者なのです。一方で、細くて長めの丸太を使った椎茸の菌打ちコーナーが設けられました。うまくいくと5年ぐらい立派な椎茸が生え続けるのだそう。他方では、小さな木の小枝をつかった手芸教室が始まりました。一本の木で、こんなに大人も子供も夢中になって遊べるとは。

作業もひと段落ついたころ、製材所の見学へ。倉庫も杉板張りで美しいのです。伐り出した木を、製材で出た木くずを燃やしたリサイクル熱源でじっくりと乾燥させる、燻煙乾燥庫も見せてもらいました。木の強さと美しさを保ち、防虫や防腐のためにもいいとのこと。

 

見学が終わると、焚き出し隊がこんどはおやつを作って待っていてくれました。焼き芋、焼き林檎、焼きバナナ。じっくり焼かれて甘みの増したお芋や果物は、ほかほか、トロトロ!美味しい!冬の野外活動の醍醐味はやっぱり焚火料理!

たった一日とは思えないほどいろいろな経験をさせてもらいました。木は偉大。火も偉大です。木や火を扱うには、体力や想像力や共同作業と、さまざまな能力が必要で、一人ではできないことだらけ。森の仕事をしている方々への敬意が改めて沸きました。私はお手伝いで行ったつもりが、参加者の皆さんのほうが、ずっと知識と経験も豊富で「暮らし力」の高い方が多く、教えられることばかり。何時間も黙々と小枝を運び続けたり、小さな薪を作り続けたり繰り返して、疲れたとか飽きたとか言わない子供たちの集中力と好奇心にも拍手を送りたいです。

12月恒例になりそうなこのイベント、いまから来年が楽しみ。彩工房さん、参加者の皆様、ありがとうございました!