哀しい予感
「今すぐ、ここで、大声で泣きたい」
突然のニュースに、私はそう叫びそうだった。
前職場でお世話になり、尊敬していた方が、30歳そこそこの若さで、先月亡くなった。
どれだけ思い出しても、欠点が見つからない。
穏やかで寛容、決して威張らず、それでいて自然体。
迅速かつ丁寧で的確な仕事っぷりは、上司からも部下からも信頼が厚かった。
長丁場の打合せも一糸乱れず、沈着冷静に問題を次々と解決。
他人の失敗をさらりとフォローし、無意識に弱い立場の人の存在を受け入れ、真摯に接する姿勢は、本当に頭の下がる思いだった。
短い間だったけれど、一緒の仕事に携わることができたことを、心から感謝している。
今までありがとうございました。どうか、ゆっくり休んでください。