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吉村芳生の超絶技巧

『吉村芳生   超絶技巧を超えて』展

『吉村芳生   超絶技巧を超えて』展

吉村芳生 超絶技巧を超えて』展(東京ステーションギャラリー、来年1月20日まで)へ行く。

超絶技巧 ? という文字が、展覧会のパンフレットに大きく読める。そのあとは、こんなふうに続いている。
〈そんな単純な言葉で説明することはできません。延々と17メートルにわたって描かれた金網、1年間毎日描き続けた365枚の自画像、1文字1文字をすべて書き写した新聞紙  ー 。吉村芳生が生み出した作品は、どれも超絶リアルでありながら、見る者の度肝を抜く凄みを感じさせます。……〉

下の写真は、「ジーンズの制作過程」という作品の一部です。百聞は一見に如かず、でしょうか。

 


人間国宝・桂 盛仁

人間国宝、桂  盛仁  金工の世界  ー  江戸彫金の技

人間国宝、桂  盛仁  金工の世界  ー  江戸彫金の技

 

『人間国宝、桂  盛仁 金工の世界 ー 江戸彫金の技』(練馬区立美術館、来年2月11日まで)へ行く。

〈昨今、明治期の卓越した工芸作品を  “ 超絶技巧  ” と称し、ロストテクノロジーとしての評価がなされてきていますが、そうした工芸の技術が脈々と受け継がれてきていることは、柳川派、そして桂盛仁の金工を見ると明らかです。…… 〉と会場のパンフレットにある。

展覧会と同名の、それにちなんで出版された本は、“ 技の見本市 ”  が楽しめる。なかに「彫金の流れ   桂 盛仁 」という文章がある。

〈…… 私は小学校低学年から父の仕事に触れ、10歳頃より父の手伝いをし始めた。都立工芸高校の金属工芸科に入学し、彫金・鍛金・鋳金の基礎を学んだものの、一時金工から離れ、再び彫金に戻るのが、昭和45年(1970)、25歳の時である。翌年、日本伝統工芸展に出品、初入選を果たしている。……〉

 


薪ストーブ家族十景 ー『チルチンびと』98号〈特集・薪ストーブのある家〉予告篇

薪ストーブ家族十景

『チルチンびと』98号〈特集・薪ストーブのある家〉は12月11日発売です。待ちきれない、というあなたへ、その内容、少しお目にかけます。「薪ストーブ家族十景」から、福岡県に住む、野田さん一家のこんなお話はいかが。

……

薪は近所の植木屋さんからもらうなど、問題なく調達。今ではご主人、「道具にこだわってしまい、そっちにコストがかかる(笑)」ほどすっかり薪割りにはまってしまったのだとか。ストーブの季節には、家族がそろって自然と早起きになり、薪ストーブの火入れから1日が始まる。「子どもも一緒になって、誰がいちばん上手に火をつけるかを競っています」。……
………


『チルチンびと』98号は、12月11日発売です。お楽しみに。

 


「古物語り・銅の調理道具・塩見奈々江」ー『チルチンびと』98号予告篇

「古物語り・銅の調理道具・塩見奈々江」ー『チルチンびと』98号

 

『チルチンびと』98号  〈特集・薪ストーブのある家〉は、12月11日発売です。待ちきれない、というあなたに、そっとお目にかけましょう。連載「古物語り」も、火にかける調理道具のお話。

……

ルネサンス期のイタリアの料理人、スカッピが1570年に書いた『料理術』には1000以上ものレシピとさまざまな調理道具が紹介されている。イラスト図録に描かれたそれらは今とそれほど形が変わらない。
そこには火にかける調理道具は内側に錫がひかれた銅製のものが理想的、とある。むき出しの銅は、料理に金属っぽい味が移ってしまうので避けるべきだとも。……
………


『チルチンびと』98号は、12月11日発売です。お楽しみに。

 


町なかに生まれた森の家 ー『チルチンびと』98号〈特集・薪ストーブのある家〉予告篇

町なかに生まれた森の家 ー『チルチンびと』98号

 

『チルチンびと』98号  〈特集・薪ストーブのある家〉は、12月11日発売です。待ちきれない、というあなたに、ちょっとお目にかけましょうか。
「町なかに生まれた森の家・設計  横内敏人」はいかが。そのページでは、こんな話を読むことができます。

……

取材に立ち会った所員の藤原真名美さんはこう説明する。「横内が設計するとき、人が落ち着く原始的な感覚というのは、大きな樹があり、その樹の下に佇んで樹に守られながら、開けたところを見るという、その位置関係にあると言います。背後と上が守られ、目の前は開けている。人が落ち着く原始的な場所を住宅の中にもつくりたい」と。……
………


『チルチンびと』98号は、12月11日発売です。お楽しみに。

 


パンの香りと薪の匂い ー『チルチンびと』98号〈特集・薪ストーブのある家〉予告篇

パンの香りと薪の匂い ー チルチンびと98号 予告篇
 

『チルチンびと』98号 特集〈薪ストーブのある家〉は12月11日発売です。待ちきれない、というあなたに、ほんの少し、ごらんにいれましょう。

「パンの香りと薪の匂いに包まれて  BAKERY  dry  river  」はいかが。琵琶湖畔のパン屋さん。そこには、こんな香りの文章がありますよ。

…… 

厳選された素材を使い、手づくりをモットーとする「ドライリバー」のパンたち。たとえば、カレーパンの具材は、手づくりのキーマカレーと素揚げした野菜。ひと手間かけた味は評判を呼び、今では次々とお客さんが訪れる人気店となった。1日を通して「ドライリバー」の店頭に並ぶパンは100種類以上。 ……

………

『チルチンびと』98号は、12月11日発売です。お楽しみに。


『斉白石』展のキャッチコピー

『斉白石』展

『斉白石』展

『斉白石』展

 

『斉白石』展(東京国立博物館、12月25日まで)へ行く。

この展覧会のパンフレットに書かれた、謳い文句の多いこと。

中国近代絵画の巨匠
中国で最も愛されている画家が北京からやってきた!
超リアル ! 斉白石の観察眼
ぎょろ目の鶏とフワフワのひよこは  斉白石得意のモチーフでした
独創的な構図を持つ山水の傑作
書は画のごとく、画は書のごとく
人間描写にユーモアが光ります

日中平和友好条約締結40周年記念   特別記念   ということです。

 


「現代の書」とは⁈

見る、知る、感じる    現代の書 展

 

『見る、知る、感じる  現代の書』展(東京都美術館、来年1月6日まで)へ行く。
リュックサックを背負った、修学旅行生がどんどん中に入って行く。お、行列、と思ったのは、お隣の『ムンク』の叫びのほうで、『書』は、静かだった。
展覧会のパンフレットに、
〈皆さんは「書」を鑑賞したことはありますか?  「書」というと、どのような印象を持たれるでしょうか。多くの方にとって「書」は難しいと思われがちですが、それはなぜでしょうか。そして「現代の書」とはどのような表現をさすのでしょうか。
とある。それはもう、実物をごらんいただくしかありませんね。

 


ニュージーランド(オークランド)の旅

ニュージーランド(オークランド)

「ニュージーランドの白ワインが好き」そんな話をしていたところ、では実際行ってみようという事になり、今回はひとまずオークランドへ。

振り返ってみると歩く・食べる・飲む・歩く・食べる・飲むの旅だった。

オークランドの街は凝縮されているような感じで、徒歩でだいたいは行けるような金沢に似たような街だなという印象だった。ただ、それ故にかなり歩いた。
そして、ワイヘキ島のワイナリー巡り、ランギトト島ではトラッキングにも挑戦。
通常1日平均1,500歩の自分が、なんと、旅の間は平均20,000歩と10倍以上の距離を歩く事に。

食べ物は知人にあまり期待しない方が良いとは言われていたものの、できるだけ食材そのものに多少味付けしたものを選ぶと良いとの助言のおかげでかなり満足できた。
ニュージーランドの季節は日本の真逆、初夏。
特に、栄養価の高い春の牧草だけを食べて育った羊の肉とシドニーロックオイスター、グリーン・マッスルは旬の季節。
飽きもせずほぼ、毎日食べていた。

そして、旅の目的である白ワインはいろいろ試す事ができたが、まだまだ知らないワインが沢山あり、当然の事ながら全部を飲んでみる事は叶わないのだけど、少し心残りがないと言ったら嘘になる…
次回は北島のマールボロ地方にも足を運んで試してみたい。

 


建築写真の光と影

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東京都写真美術館

 

『建築 ✖ 写真   ここのみに在る光 』展(東京都写真美術館、19年1月27日まで)に行く。そのパンフレットに言う。

〈 現存する最も古い写真は1827年頃に
ジョセフ・ニセフォール、ニエプスによって撮影された、
窓から見える「たてもの」の一角でした。
写真と建築の関係は写真の黎明期の時代から密接に
かかわっています。初期の写真技術では人や動物といった
動くものは、撮影することが難しかったために、
動かない建築は格好の被写体となったのです。…… 〉

日本の写真家では、渡辺義雄、石元泰博、二川幸夫、奈良原一高…… といった写真家の作品が並んでいる。人は去る。写真は残る。建築は……。