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竹細工に挑戦してきました

「あの竹この竹」の筆者、竹工家の初田徹さんが、荻窪6次元さんで開催している「竹 33のかたち」のワークショップ「六つ目編みの平かご作り」に参加しました。

 

竹細工に挑戦するのは初めてだけど、出来上がり図を見たところ、うん、これならわりと簡単にできそう!・・・と思っていたら甘かった。単純な竹ヒゴの重なりの繰り返しに見えますが、くぐらせるヒゴがどっち向きなのか、上下左右どっちの何本目にくぐらすのか迷子になったり、平行が崩れないように編み終わった部分を片方の手で固定しながら新しいヒゴを追加していったり、幅を均等にして綺麗な三角形、六角形ができるようにとか、いろんなことに神経を使う。

 

最初の網目

コツを教えてもらいます

編み終わりの図

 

 

 

 

 

 

 

 

コツを掴んだと思った瞬間、あれ?やっぱり掴んでなかった。となったり。意外に難しいのです。皆「こっちが上で、こっちが下で、、、あれ?」とか「なんか汗かいてきちゃったな」などと独り言を口走りながらかなりの集中モードでした。テープで止めたり、水をつけて竹ヒゴを摩擦で動きづらくして固定させたり、いろんなポイントを教えてもらい、助け舟も多々出してもらいながら、約2時間かかってようやく完成!

初心者向けに扱いやすく薄めのヒゴを用意していただいていたけれど、出来上がりのしっかり加減が見た目よりもずっと強い。指で網目をぐいぐいっと押さえてみると、竹のしなやかさと強靭さが伝わってきます。今回のものは、元は野菜などこれに乗せて鍋に入れ、茹であがったらこのまま引き上げて水を切るための「煮ザル」というものだったらしいのです。懐紙を乗せて天ぷらを盛ったりしてもよさそう。

会場には初田さんの作品が展示されています。コラムに登場した作品も。竹が織りなす繊細な幾何学模様と陰影、その自然で優雅なかたちに、日本独特の美意識を感じました。

 

 

会場の6次元さんは、次から次へと面白いイベントを夜な夜な開催されていて、いつも気になる存在です。落ち着いた空間に魅力的な本がたくさん置いてあって、ぼーっと時間を過ごすもよし、ちょこっと書き物をしたり、打ち合わせするにも想像力もらえそうな、静かだけれど熱い場所なのです。

 

思わず読みたくなる本ばかり。6次元さんの本棚

 

「竹33のかたち」は明日24日まで開催しています。


確定申告



やっと前年度の区民税・住民税の支払いが終わった頃にやってくる、確定申告のお知らせ。

e-Tax(国税電子申告・納税システム)を毎回勧められるが、なんとなくまだ100%信用出来ないので、管轄の会場に足を運び、長~い行列に並び、順番待ちにじっと耐える。担当者によって、とてもスムーズに進んだり、驚くほど滞ったりする。こればっかりは「運次第」と嘆いていたら、お役所に勤務する知人が反論した。「予備知識もほとんどなく、この時期はその現場に配属される」のだそうで、対応に慣れるまで必死なのだとか。

今年は初日に手続き出来たこともあって、例年より寛容な気持ちでいられた。

国民の義務である勤労、納税、教育。税金は、どうか有効に使って欲しいなと思うのだった。


水戸芸術館に行ってきました

気になっていたのに気づけば最終日ギリギリで「高嶺格のクールジャパン」を観にいった。いくつかの部屋を進んでいく構成になっていて、「敗訴の部屋」では、昔から最近までの反原発運動の敗訴の見出しが大きく印刷されたものが突き出ている。「我慢の部屋」では、「我慢しなさい」「我慢しなさい」という声が聞こえてくる。「標語の部屋」ではいかにも明るく健全な標語の電光掲示板が回っている。どの部屋でも真ん中に寒そうに佇む人物の塑像がある。いわゆる経産省のじゃなくて“高嶺格の”クールジャパンの意味がだんだんわかってくる。

「ジャパンシンドロームの部屋」では、制作スタッフが鮮魚店や花屋、飲食店、釣り人などと放射能の影響について実際に交わした会話を寸劇にした映像作品が流れる。山口、関西、水戸バージョンがあり、地域やお店やその人の性格や、立場によって発する言葉は違う。やりきれなくなるような会話、居心地の悪い会話、思わず笑ってしまう会話、などどれもまったく脚色がなくリアルで、だからこそすっきりとした着地点がない。皆戸惑ったり、苛立ったり、あきらめたり、開き直ったりしている。

高嶺さんは私より少し年上で、「核・家族の部屋」での核実験の歴史(戦争直後から約2000回も繰り返されてきている)とご自身の家族のアルバムを重ねた年表は、自分が育ってきた風景と重なる部分も多い。何も考えずのほほんと暮してきた子ども時代、学生時代の背景にはこういうことがあったんだよな、と思い知らされる。

ちゃんと見てこなかった、また見ていない現実を突きつけられることこの上ない展示だった。放射能って? 景気って? 政治って? クールジャパンって? 日本人って? 自分って? ・・・見てから数日経っても、太字になった疑問符が頭から離れない。

 

近くの偕楽園では、これから梅も見頃です


美しい解体

テトリス

 

丹下健三の設計による、千代田区紀尾井町にある、旧グランドプリンスホテル赤坂新館が、再開発計画のため解体されている。

建物の屋根は最後まで壊さず、上層階から少しずつ縮む「テコレップシステム」という新工法で、瓦礫や粉じんが飛ばず、静かに解体できるそうだ。解体作業は2013年5月頃まで継続される予定。

解体現場の動画が、沢山公開されている。どこかテトリスのようで、鮮やかな解体現場の動画に、じわじわと興奮した。


ハッピーバレンタイン♪ 

バレンタイン、毎年、amedio家では

材料やラッピングなどがセットになったキットを買って作っています♪

(amedio家には、オーブンがないので溶かして固めるタイプが定番♪)

 

今年はどんなキットを買おうかなぁと思っていたところ、

旦那さんのお友達の奥さんから

「一緒に作ろう!(^^)!」というお誘いがきました。

彼女が選んでくれたバレンタインレシピが「チョコタルト」♪

材料を揃えて、1つずつ量って…というお菓子作りなんて

何年ぶりか思い出せないくらい…ヾ(゚0゚*)ノ

彼女がオーブンも貸してくれるとのことで、

材料を買ってお菓子作り開始♪

 

タルト生地をコネコネして、寝かせている間に

もう1つ(失敗したように買っておいたキット)のチョコを

溶かして型に入れ…(;´Д`A “`

大忙し!!!!!


お菓子作りのレシピを読むだけだと

4つくらいの工程で完成するタルトも

量ったりこねたり伸ばしたり生地をタルト型につめたり…

実際に作業をやると本当に大変…。

途中で心が折れそうでした(〃´o`)=3

 

生地が完成して焼きあがったタルトを冷ましている間に

タルトの中にいれるガナッシュ作りもして

さらにそれを生地に詰めて2度目のオーブン…。

 

へとへとだったけれど、オーブンから取り出したら

思っていたより良い出来栄えで、やった~♪と嬉しくなりました

すごい達成感♪O(≧▽≦)O

 

余った生クリームをホイップして持ち帰り

渡した後にお皿に盛りつけることに♪

 

キットの方もデコレーションしたら

可愛らしくできて本当に良かった♪

 

実は、旦那さんが、東京マラソンを走ることになったので

秘密で作っておいた手づくりのお守りもプレゼント♪

とっても喜んでくれました♪(* ̄ー ̄)v

 

バレンタイン

↓盛り付け後↓

タルト

 

 

作っているときは、もうやりたくな~い!!と

挫折しかけましたが、作り終わってあれだけ喜んでもらえると

来年もオーブンを貸してくれるお友達をみつけて(笑)

一緒に作ってみたいなぁと思うamedioでした

 

 


エル・グレコ展@東京都美術館

なんとなく、春になる前に行っておこうと思い、エル・グレコ展へ。

緑に囲まれた東京都美術館は、2年間の工期を経て、昨年リニューアルしたそうだ。

エル・グレコ(1541-1614)は、クレタ島出身のイタリアやスペインで活躍した画家で、代表作は「受胎告知」や高さ3メートル超えの「無原罪のお宿り」など。

神秘的でありながら、うねるような生々しさがあり、苦悩、恐怖、超自然を描く。引き伸ばされた人体の誇張表現が特徴的だ。

 

-会場の構成-

1-1:肖像画家エル・グレコ
1-2:肖像画としての聖人像
1-3:見えるものと見えないもの
2:クレタからイタリア、そしてスペインへ
3:トレドでの宗教画:説話と祈り
4:近代芸術家エル・グレコの祭壇画:画家、建築家として

 

美術館を出た後、不忍池でぼんやりしながら、祭壇画の余韻がしばらく続いた。



 


節分

今年の節分は、ちょうど日曜日ということもあり

節分の奉納太鼓ではたくさんの方々に

演奏を聴いていただくことができました♪

太鼓

境内には大きな鬼が!!

鬼

その昔、神田祭りでは神輿だけではなく

町ごとに山車をひき、さらには「附祭」と称して

「大江山の酒呑童子」や「大鯰と要石」など

物語を再現する巨大なはりぼての人形を曵き回し

町内を練り歩いたとのことです。

その大江山の鬼の首を節分ということで、今回は展示!

迫力満点でした!!

 

前回は、指がつってしまい納得できなかった演奏も

今日はとっても気持ち良く最後まで叩くことができて大満足!!

(前日に行った、厄払いが良かったのかなぁ(笑))

 

太鼓のあとは、おばあちゃんの家へ。

おばあちゃんが「恵方巻」を食べてみたい!

というので買って行きました♪

 

せっかくなので、家の玄関で豆まきも!!

最初は恥ずかしがっていたおばあちゃんも

私がお面をかぶるとノリノリで豆をまき

最終的にはお面をかぶって鬼になりきっていました(笑)

おばあちゃんおに

パーマがお面からはみ出てちょっとリアル(笑)

あぁ~かわいいおばあちゃん♪

 

恵方巻きも、サイズは小さめにしましたが

南南東を向いて無言でもぐもぐ!!

ちゃんと全部食べて満足そう♪

 

今年も鬼は外♪福は内♪

たくさん幸せが訪れる一年になるといいなと思う

amedioでした(*^^)v


九州に行ってきました 長崎編

長崎は今日も雨だった。と歌の題名にもなるだけあって、やっぱり雨だった。街には赤い提灯がぶらさがっていて、これはちょうど今週末から始まるランタンフェスティバルというお祭りのためのものらしい。路面電車とバスとタクシーが次から次へと行き交い、遠くには海が見え、古い建物が建ち並ぶ港町の風情。町の中心地には大きな商店街が縦横に延び賑わっている。

そんな長崎の中心商店街、ベルナード観光通りの一角にある「カメラのフォーカス」さんを訪ねた。HPからしてちょっと他とは違ったこだわりを感じていたフォーカスさん、最初に目にとびこんできた看板も、置いてあるアルバムや見本写真も、普通の写真屋さんとはちょっと違うこだわりを感じる。昔はごく普通のいわゆる富士フィルムのお店だった、という代表の原口さんが、デジタルが主流になってきてもう店をたたもうとしていたところ、10年来のお客さんだったカリオカさんが「それは困る!」と一念発起、絵を描いたり、キャラクターをつくったり、ワークショップや写真展を企画するように。毎月発行している「写真便り」や長崎ネコをマスコットにした「まちねこ」を目当てにやってくるお客さんなどがだんだん増えてきて、この日も月曜だというのに次から次へとお客さんが来ていた。失われつつあるフィルムの良さを再確認させてくれる、いろんなアイデアとオリジナリティに溢れた、元気な写真やさんでした。 

左から代表原口さん、スタッフ前田さん、カリオカさん

 

次に訪ねたのが出島にある「たてまつる」さん。店名の由来は奉行所跡だからだそう。店に並ぶ手ぬぐいについて尋ねると、それまで物静かだった店主の高浪高彰さんの口から長崎の歴史や、風俗文化、人物、名物などいろんな話が飛び出す。そんな長崎うんちくがオリジナル手ぬぐい「たてま手ぬ」に染め込まれている。高波さんは今農業をされているそうで、農作業には旧暦が合うんです、といって店に置いてあるまなてぃさんという方がつくった旧暦手ぬぐいを見せてくれた。日付の上に「ブロッコリーの天ぷらを堪能する。」「にらの花が咲いたら葉と共に刈払う。」とか書いてあって面白い。長崎散策の前に、まずはこちらに立ち寄って色々と聞いてから出かけると、もっと長崎の町が楽しめること請け合いです。 

高浪さん。奉行所らしく、店内にも門がある

 

お昼は、フォーカスさんに教えてもらったharupizzaさんでランチ。薄くてパリパリした生地に、里芋、ゴボウ、ゴマ、長ネギ、ゴマ、トマト、キノコなどいろんな野菜が乗っている。ソースも、トマト、味噌、トウガラシベースと、何枚食べても飽きない味。あっさりだけど満足度の高い、新食感のピザでした。

前菜も美味しい。野菜がたっぷりいただけます

 

harupizzaさんに教わった、近くの山王神社まで行ってみる。ここには、原爆によって片方が吹き飛ばされ、一本柱となった鳥居がある。 

その奥には爆風にやられて一度は枯れたものの、命を吹き返し青々と茂った、堂々たる大クスノキがある。幹に残された大手術の痕のような傷を見ていると、人間の犯した行為の愚かしさをつきつけられ向こうからじいっと見つめられているような、底知れない怖さとすさまじさを感じる。

 

出島に戻り「List:」さんへ。List:さんが主宰するナガサキリンネのお話しなど伺う。店主の松井さんは、福岡のキナリさんでも日田リベルテさんでもその名を聞き「List:さんなら間違いない」みたいなしっかり者ウーマンのイメージだったけれど、会ってみるとゆったりして、にっこりして、気さくな人。でも、たくさんの作り手さんと一緒にイベント運営や雑誌作りを自然体でこなしてしまう頼もしさもきちんと持った、素敵な方でした。

松井さんもお店もゆったりした雰囲気

 

広場からも吉田健宗さんやカリオモンズコーヒーロースター さん、アンペキャブルさん、ティア長崎銅座店さんなどが参加予定の「ナガサキリンネ」は、3月26日(火)〜 31日(日)(クラフト&フードマーケットは30、31日の週末2日間)長崎県美術館にて開催されます。

 帰りがけ、木の看板が気になって入ってみたカフェ「ユラク」さんは三角型のビルの間取りと、それにそってつくられた木のテーブルが面白い。オープンして半年ぐらいだそう。窓の外には路面電車と出島資料館が見え、長崎らしさを満喫できます。ひと休みして空港へ。

 

3泊4日と今回も駆け足だったけど、ひとつひとつが心に残る、いい出会いに恵まれた旅でした。皆様、ありがとうございました!


九州に行ってきました 大分・日田 小鹿田焼~宮園神社編

 

翌日は、小鹿田(おんた)焼の窯元見学と、会の屋号でもある日田の杉「ヤブクグリ」のルーツを辿りに宮園神社へ行くツアー。「寒いけど、日田の山へ行ってみよう!」というスローガンのはずが、晴れ男女の集まりだったのか、晴れ渡って春のようなぽかぽか陽気に恵まれた。大勢いたので車を出せる人がみんなだしてくれ、それぞれに出発。

私とvigoは、日田の意匠職人町谷さんの車に、ライターの小坂章子さんと早稲田の建築学科の小笠原正樹さんと乗り込む。小坂さんはヤブクグリでは冊子係担当で、『手の間』という九州の暮らしや手仕事などを紹介している素敵な雑誌に寄稿されたりしている。小笠原さんは、北海道で牧草の発酵熱を利用した暖房要らずの家の設計をしたり、藻からできる石油で家のエネルギーを賄うといった、未来に向けた設計を研究しているすごい学生さんだ。

町谷さんは運転しながらツアーガイドのように日田のあれこれを説明してくれた。日田の山間部は降水量がとても多く、霧深く湿度の高い気候のせいで杉の生育に適していて、江戸時代から続く杉の産地だそう。あちらこちらで昨年夏の水害の傷跡が痛々しい。頑丈そうな橋も壊れていて水害の恐ろしさを知る。3000戸近くもの家が浸水被害にあったという。復旧作業もさぞかし大変だったに違いない。今さらだけれど、被害に遭われた方々に本当に心よりお見舞い申し上げます。

 

小鹿田焼の里「皿山」に到着し、車を降りると「ギーーーゴトン・・ギーーーゴトン・・」とあたりに響く音がする。この音の正体は「唐臼」。川の水流の力を利用して、大きな杵を動かし、土を粉砕している。川のせせらぎと唐臼の動き、水郷日田の風景に心洗われ、延々と眺めていられそうだ。

 

 

小鹿田焼の窯元は全部で10軒。開窯以来一子相伝で、伝統的な技法を脈々と守り続けている。柳宗悦やバーナード・リーチによって注目を集め、広く知られるようになっても、一切弟子を取らず、職人を雇用せず、機械も使わずに家族だけでつくってきた。作り手の名も出さず、窯元の名も出さず、陶土も一年に一度共同で掘り出すそうです。掘り出した土を唐臼で粉砕し、水にさらしてゴミなどを取り除き、窯の上で乾かす。土をつくるだけでも大変な手間と労力だ。蹴ろくろを回しながら、鉋や刷毛で模様を付ける。素朴だけど凝っている。なのに値段も驚くほど手頃。暮らしのための器なのだ。

 

 

小鹿田を後にし、車で約1時間ちょっとの中津江村にある「宮園神社」へ。参道や掲題の周囲にはアオスギ15本、アヤスギ9本、ホンスギ5本、ヤブクグリスギ1本の計30本があるそう。奥には樹齢350年のアオ杉の切り株があった。迫力。日田杉の元祖ともいわれているみたいだ。

帰りは日田リベルテさんまで送ってもらった。去年nowakiさんで展示中だった陶芸家・鈴木稔さんが、ちょうどワークショップをされている最中だった。上映する作品だけでなくカフェや展示やワークショップ、雑貨や本、隅々までセンスが光っていて、さすが日田の文化発信地的存在。自然と人が集まってくるような、やさしくていい気が流れていました。

 

日田リベルテ代表の原さんと、スタッフの原田さん

 

長崎へ向かうため、日田とはそろそろお別れ。昨夜知り合った「和くら」の古田さんが高速のバス停まで送ってくれるという。出発まで1時間、その間に、夜の幻想的な三隈川べりを散歩し、老舗材木屋だったというお店を案内してもらい、「日田名物の焼きそば、食べたいでしょ」といってシャーッと近所の「みくま飯店」さんに連れて行ってくれ、焼きそばを頼んでくれて「20分後に迎えにくるからね!」といってシャーッといってしまった。。日田名物の焼きそばは、ふつうのより麺がぱりぱりと固めでちょっと甘辛で、もやしがシャキシャキ。日曜深夜の長崎の街を、ちゃんぽんを求めてさまよう覚悟だったのに、こんなに美味しい地元名物を味わえるとは!

 食べ終わるとまたシャーッと迎えに来てくれ、時間通りに高速バスの停留所にジャストの時間に到着。ほんとにお世話になりました。 

スーパー段取り上手&色白美人の古田さん

 

日田の旅はみなさんにずっと親切にされっぱなし、お世話になりっぱなし。ちょっと、空き物件探しちゃおうかな・・・っていうぐらいの気分になりました。ヤブクグリのみなさま、日田で出会ったみなさま、ありがとうございました!

 

長崎編へ続く


九州に行ってきました 大分・日田 ヤブクグリ編

そもそも今回九州にやってきたのは、昨年秋に広場のイラストでおなじみ西淑さんの紹介で訪ねた、京都の nowakiさんが京都宣伝係を務める「ヤブクグリ」について教えてもらったのが始まり。『雲のうえ』や『飛騨』など地域密着型のフリーペーパーの編集人でもある画家の牧野伊三夫さんが、日田市観光協会の黒木さん、日田リベルテの原さんらと共に、林業再生で町を元気にしようと発足したこの会は、地元の新聞社さんや市長さんをも巻き込んで活動の輪が広がりつつあるという。

東京に戻り牧野さんにお電話してみると「今ちょうど日田からあんまり出ない日田リベルテの原さんが来てるから、一緒に飲みますか?」といきなりのお誘いだ。そんなレアな機会を逃してはとvigoと一緒に会いに行った。牧野さんは「飛騨」と「日田」の共通点に面白さを感じ「飛騨日田てぬぐい」を制作したり、見ようみまねで昔ながらのいかだづくりに挑戦して筑後川で川下りをしたり、またそれが話題になるという素早い行動力と求心力がある人なのだが、アグレッシブな雰囲気がまったくない。落語家みたいな味のある喋り方のせいか、熊さんみたいな風貌のせいか。いつのまにか皆がその茫洋とした牧野節に巻き込まれていってしまうのだ。

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というわけで日田へ来た。博多から日田へは「 ゆふいんの森」という特急でいくつもりだったのが、全席予約制でどの便も満席と大人気。急遽バスに変更。次回はこれに乗ってみたい。

お昼は寶屋本店で「ヤブクグリ」考案「きこりめし弁当」をいただく。杉の間伐材を再利用した曲げわっぱを開くと、ごはんの上には丸太に見立てたゴボウがゴロリ。添えられたミニノコギリで切って食べます。

お弁当タイムが終わると、午後は江崎次夫・愛媛大名誉教授による「クラゲが山にやってくる」という講演会。江崎先生は大量発生している越前クラゲを乾燥させクラゲチップをつくり、その保水力と栄養分で山林を元気にできないか。という研究をされている方。価格と効果が見合ったらすごく画期的だと思う。

続いて田島山業の代表・田島信太郎さんのお話。「林業は今、たべていけない。まずはそこを認識しないと」という言葉がのっけからつき刺さる。林業にはとにかく手がかかる。そして気候にも左右されるし、外材との戦いには世界経済も大きく影響するし、同じ杉といっても種類や産地によって全然違うのでその性質をよく知りぬいていないと商品化もできないし、真面目にやろうとすればするほど採算がとれない。生産者の努力だけではどうにもならないことも多く、消費する側や政治の意識改革も急務。これは特別意識の高い少数派、みたいな人ばかりが背負う問題ではなくて、山を守る→生態系を守る→自分や子供の命を守るという意味で誰もが無視できない問題。『チルチンびと』も創刊から十数年そういったメッセージを出し続けている雑誌だけれども、田島社長ももう二十数年「断固森林を守る。いい木を育て、子供たちに伝える」ということを続けている人で、林業の現場からの正直な言葉が心に残った。

 

しばらくフリータイムがあるのでどうしようと思っていたら、福岡のデザイナー梶原さんが「豆田を案内しますよ」と話しかけてくれたので、またもや遠慮なくお言葉に甘えた。日田豆田は天領として栄えた町で江戸時代からの商家や土蔵が多く、街並みも電柱を地下に埋めてあったりと、伝統が色濃く残る重伝建地区となっている。もうすぐ始まるお雛祭りや、秋に花月川(筑後川支流)で行われる千年あかりなどでは大勢の人が訪れる、美しい町です。

途中寄った日田の産業振興センターではトライウッドさん制作の、間伐材でつくった薄い木皿を発見。なんと5枚入り210円。可愛くて、ピクニックやキャンプにもってこいです。あまり巷で見かけないけれど、これは欲しい人多いかも。

 

懇親会では、もみじにまず驚き、つづいて納豆入りの高菜巻き、鮎のうるか、日田焼きそばにちゃんぽんなど郷土料理三昧。また、奇しくもこの日、誕生日を迎えた黒木会長のお祝いに日田民謡と踊りが披露されるなど日田ムード一色。ここでは、この後大変お世話になる「すてーき茶寮 和くら」の古田さん、松浦市のPRが頭に残りすぎて「松浦さん」とインプットされた島本さん、別府のキャンプ場に勤める「桐ちゃん」こと豊島さん、「PERMANENT」を制作している定松さんご夫妻、地元誌をはじめいろいろな分野で活躍されているフリーライターの小坂章子さん、東京からいらしていた建築家の長谷川敬さん、などなど話せば話すほど魅力的な人達とも出会い、その後天領日田洋酒博物館へハシゴして、和気藹々と日田の夜が更けていきました。

 

大分・小鹿田焼編に続く