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ムーミンの春休み

ムーミン展

ムーミン展 キャンディー

 

『ムーミン展』(森アーツセンターギャラリー、6月16日まで)に行く。

〈……  トーベが最後まで手元に残しておいた貴重なコレクションから  日本初公開の作品も並びます。ムーミンの小説、絵本から代表的なシーンを原画で楽しむことができる、ムーミンファン必見の展覧会です。……〉(展覧会パンフレットから)。「これまでにないムーミン原画展」という、キャッチフレーズ。

春休みのコドモたちでいっぱい、かと思ったら、中年以上の女性たちが多い。ショップで、キャンデー2本をおみやげに買った。

 

 


『福沢一郎展』満開

 

福沢一郎展福沢一郎展

 

 

『福沢一郎展』(東京国立近代美術館で、5月26日まで)に行く。
「このどうしようもない世界を笑いとばせ」という、サブタイトル
〈…… 多彩でありながらも一貫した問題意識に基づいて制作されたこれらの作品を通じて、知的なユーモアとともに人間を鋭く見つめた彼の画業の今日的意義をあらためて考える機会となれば幸いです。〉という、パンフレットの文章。
作品のタイトルは、たとえば「四月馬鹿」「トイレット・ペーパー地獄」「敗戦群像」「悪のボルテージが上昇するか21世紀」…… 。

上野にしろ、こちらにしろ、美術館の近くには、いま満開のサクラと花見客。

 


東寺、八ッ橋、海苔茶漬

『東寺  空海と仏像曼荼羅』展

八ッ橋、海苔茶漬

 


『東寺  空海と仏像曼荼羅』展(東京国立博物館平成館、6月2日まで)に行く。令和と決まった翌日に、平成館に行く。公園口から博物館へ向かう道は、サクラと春休みのおかげで、いつもの何倍もの混雑だ

東寺講堂の立体曼荼羅が史上最大規模で東博に出現。
三六〇度、圧巻の空海ワールド ‼︎
史上最多 ‼︎  立体曼荼羅から15体集結
東寺の名宝、上野に大集結。
……  というのが、パンフレットに書かれたキャッチコピーの数々。

見ての帰り、ショップにて、「八ッ橋」と「海苔茶漬 」を買う。なぜと言われても、困る。なんとなく、東寺にふさわしい気がしたんです。


アンドリュー・ワイエスと美術愛住館

 モリキヨ 3月31日(日) 14:00 (8 日前)  To mannen  アンドリュー・ワイエスと美術愛住館

 モリキヨ 3月31日(日) 14:00 (8 日前)  To mannen  アンドリュー・ワイエスと美術愛住館

 

「美術愛住館」に行く。四谷三丁目の交差点から、消防署側を新宿へ向かって2つ目の角。右へ入って、右側。
『アンドリュー・ワイエス展』(5月19日まで)に行くのである

入り口でもらったペーパーの文章。「謎の人 ー アンドリュー・ワイエスについて」(本江邦夫・美術愛住館館長)の最後は、こんなふうに終わっている。
〈…… 1980年代アメリカ美術の大ニュース、一人の女性を秘密裏に十数年描き続けた、いわゆる〈ヘルガ・シリーズ〉の存在が発覚したとき、妻のベッツィはワイエスのことを「秘密の人」(secret  person)と呼んだ。制作にかんしては徹底した秘密主義だったようだ。私たちは、むしろ「謎の画家」と呼ぶべきであろう。〉

 


トルコの至宝とお菓子箱

トルコの至宝とお菓子箱

トルコの至宝とお菓子箱

 

『トルコ至宝展 ー チューリップの宮殿トプカプの美』(国立新美術館、5月20日まで)に行く。
「オスマン帝国の栄華を今に伝える至宝約170点。イスタンブルのトプカプ宮殿博物館から待望の初来日 !ということで、短剣あり、支配者の肘掛け椅子あり、カブタンあり、風呂敷あり、ベルトあり、水入れあり、織布あり、テーブルあり、鏡あり、皿あり、花瓶あり、手鏡あり……。

ショップにて。お菓子箱  ・ チューリップボックスあり、トルコ紅茶缶あり、チョコレートあり……。

 


イチロー史

野球殿堂博物館

 

東京ドーム 21ゲートの横に、野球殿堂博物館がある。いまそこに、イチロー選手ゆかりの品々が展示されている。行ってみた。日米通算4257安打を達成したときのユニホーム。大リーグ通算3000安打記念式典開催試合使用1塁ベース。2012年シーズン初打席初安打ボール。などなど。

〈……  最低50歳までと本当に思っていた。それはかなわず、有限不実行の男になってしまったが、その表現をしてこなかったら、ここまでできなかったかなという思いもある。……〉というイチロー、記者会見の言葉を思い出す。

 


ル・コルビュジエの写真

ル・コルビュジエの写真

 

上野の『ル・コルビュジエ』展の帰り、4年前にコルビュジエの写真展を見たことを 思い出した。会場はワセダの會津八一記念博物館だった。そのときの目録に、こう書かれている。

〈1936年、詳しい状況は分かっていないが、ル・コルビュジエは16mmのカメラを入手している。…… 彼は映像用カメラを使って多くの静止画を残している。…… 再発見された画像を見ると、ル・コルビュジエが映像用カメラを用いて様々な物やフォルム、形跡 ー  木の幹、瓦、レンガ、木片、波、岩、小石、索具、帆装、網、工具、機械、船、ボート、動物等 ー  を収集し、その後の創作活動に役立てていたことが分かる。……〉

モノクロの  人生の1場面 だった。

 


12坪の家と考現学

吉田謙吉と12坪の家  ー  劇的空間の秘密

 

『吉田謙吉と12坪の家  ー  劇的空間の秘密』(LIXILギャラリー、5月25日まで)に行く。舞台美術家であり、文筆家である吉田謙吉氏が建てた、12坪の家。
〈  建築家ではない謙吉が設計した、たった12坪の家(約40平米)には小さなステージが設けられ、各部屋には複数の用途が兼ねられ、狭いながらも細部に工夫と夢が詰め込まれている。…… 〉 と、この企画展に合わせて出版された本に、ある。その家の仕掛けをのぞき、舞台美術の仕事を拝見。吉田謙吉考現学。

 

 


明治宮廷の華

華ひらく皇室文化  ー  明治宮廷を彩る技と美

サクラの花

 

平成がおわるということで、あちらこちらで、皇室にちなんだ催しがある。そのひとつ。『華ひらく皇室文化  ー  明治宮廷を彩る技と美』(泉屋博古館、5月10日まで)に行く。

“  新時代が幕を開ける今、改めて明治の文化力を感じる。”  と、パンフレットにある。宮中晩餐会の食器、ドレス、ボンボニエール、メニュー、食器、花瓶……。“ 明治時代(1868 ~ 1912)、諸外国との外交のために皇室では洋装を採り入れ、洋食にて外国使臣をもてなしました。……” と、それもパンフレットから。


見終わって外へ。今年初めて、サクラの花に出会った。

 

 


美しきぼろ布たち

美しいぼろ布展  ー  都築譬一が見たBORO

『美しいぼろ布展 -都築譬一が見たBORO』(淺草  アミューズ ミュージアム、3月31日まで)に行く。

これを知ったのは、「忘却に逆らう」という見出しのついた、この展覧会の美術評を読んでのことだ。

〈盲点だった。まさか淺草にこんな美術館があったとは。浅草寺の裏手あたり、中国や韓国、台湾からの観光客で賑わう路地の一角に、そのビルはお土産屋のような佇まいで建っている。しかしその上のフロアには、時間と距離を飛び越え、過去の東北からまるごとタイムスリップしてきたかのような奇跡的な世界が、暗い照明のもと、ひっそりと広がっているのだ。……〉(『東京新聞』3月15日夕刊 ・美術評 ・椹木野衣)

行ってみたくなって行った。あとはもう、写真をごらんいただきたく。