書籍

読み聞かせ

たまごのあかちゃん

『チルチンびとkids 3 』(発売中)に、『保育園の先生おすすめの読み聞かせ絵本」という記事がある。各地の保育園にアンケートをとり、子供たちが、目をかがやかせ、胸をわくわくさせる絵本を、たくさん紹介している。これを読んでいたら、『たまごのあかちゃん』という絵本も載っていた。神沢利子文・柳生弦一郎絵、とある。

オーイ、柳生さんゲンキか。

彼と初めて会ったのは、五木寛之の小説が若者向け週刊誌に連載され、柳生さんがその挿絵を描いた少しあとになる。あまり口もきかず、なにか言うと「ウン、ウン」とハナにぬけるような声で返事をした。私たちは、すぐ仲良くなり、なんども、仕事をした。ほかのイラストレーターに「ぼくは、柳生さんの絵が好きだな」といったら「あんな、肩の力を抜いた線は、私には描けませんよ」という答えが返ってきたことがあった。

『たまごのあかちゃん』のほかにも、『はらぺこさん』『おしっこの研究』『かさぶたくん』『むし歯の問題」『おねしょの名人』など、たくさんの絵本がある。そのどれもが、かざらない好奇心、きちんとした勉強、自由な発想で、子供たちと絵や文章で楽しく遊ぶのである。


遊びの品格

遊びの品格

「遊び」とは、しなくてもいいことをあえてすること。
「仕事」とは、いやでもやらなければならないこと。

心の中に「遊び」をどれだけ持つ事ができるか、人生の愉しみはそこから生まれる。

無駄をなくすことが、効率の良さにつながるのなら、それは現状の効率を上げるだけにとどまり、新たな飛躍にはつながらない。
ユニークな発想は、「ムダに過ごす時間」からうまれるのではないだろうか。
といった内容である。

遊ぶことが大事だとそこまで考えた事はなかったが、本書を読んで、なるほど!もっともっと遊ばなければいけないと感じた。

「チルチンびと広場」で居心地のいいお店、趣味を探す。
「チルチンびと広場」に掲載されている場所を巡る旅なんてのもいいもんだ。

a-van


パン西東

 CAFE MILLET

 発売になったばかりの『チルチンびと』別冊38号 —関西・瀬戸内・福岡の家づくり— を読んでいたら、「石窯とパンと人とをつなぐ CAFE MILLET」という記事に出会った。

 MILLETとは、雑穀である。隅岡樹里さんが、「石窯のあるカフェがやりたい。自然のエネルギーを使ってパンを焼いてみたい」と思い立って始めた店である。雑穀や地元の野菜たっぷりのコース料理が、楽しめる。また、石窯ワークショップが開かれ、石臼で小麦を挽き、全粒粉のパンを石窯で焼く体験もできる、という。京都市内から鞍馬方面へ、山あいの道を抜けたところに、その店はある。

 私の手もとに、友人がくれた雑誌の切り抜きがある。そこには、ドイツ・ベルリンの「古パン屋」という商売の話が載っている。店頭に並ぶパンのほとんどはオーガニックな全粒粉。値段は市価の半額。すべて、他の店で前日売れ残ったパンを仕入れたもの。全粒粉のパンは、焼いて2、3日が食べごろなのだ、とその記事にはあった。

 「神保町は古本の街だから、古パンも似合うかと思ってさ」と、切り抜きをくれた友人は言った。


オーイ 女性記者 !

 このブログに、小笠原の話を書くのは、三回目になる。いつも、話の主役は、小笠原野生生物研究会の安井隆弥先生とその著書『小笠原の植物』である。さて、今回 —- 。

 世界遺産が話題になってから、安井先生への取材も増えた。その取材するひとたちにとって、『小笠原の植物』は、とても重宝なガイドブックであるようだ。

 先日も、某大新聞の女性記者が、先生のところに取材にきた。そして、話が終った後、事務所で、この本を求めた。しかし、あいにく彼女は、持ち合わせが不足していて、お金はあとでお返しする、ということで帰った。「それっきりですよ。こういうことは、とても珍しい」と、先生は新種を発見したように、ユカイそうに笑った。

 オーイ、某大新聞の女性記者よ。もし、これを読んで、ア、ワタシと思ったら、すぐに、本代を払ってあげてくださいな。

 

小笠原の植物 フィールドガイド 1

小笠原の植物 フィールドガイド Ⅰ小笠原野生生物研究会著     風土社刊 大増刷出来 定価¥1,050-

小笠原の植物 フィールドガイド 2

小笠原の植物 フィールドガイド Ⅱ小笠原野生生物研究会著     風土社刊 大増刷出来 定価¥1,050-


怖い話

夏と言えば、怪談!最近読んだ本をご紹介。

ふりむいてはいけない
ふりむいてはいけない

月刊「Popteen」に連載されていた内容らしい。

最後まで読んだが、タイトルの「ふりむいてはいけない」という理由がよくわからなかった。

 

超怖い話

呪われた街の怖い話/超怖いほんとうの話

左の「呪われた街の怖い話」。おすすめです。

”ぬるい怖さ”はもういらない。

深夜、枕元に立っている白い影よりも、サバイバルナイフを口にくわえながらベランダに立っている影のほうが確実に怖い!

死んでいる人間より、生きている人間の方がはるかに怖いことがわかる内容だ。

 

最後、上記とは全く違う内容。怖くない?!幽霊屋敷。

私の家では何も起らない

私の家では何も起らない

 

やっぱり、読んでいる時は、ホントに怖い。

a-van


商売の秘訣

 JR・御茶ノ水駅、新宿よりの改札を出る。あれは、ナニ坂、というのかな。楽器屋さん、ファストフードの店、明治大学などを横目に歩くと、右正面に、三省堂が見える。小学生のころ、私は友達とつれだって、よく、三省堂へ、そして、東京堂へと本を買いにきた。左右の店は変わったが、この坂道を下る感覚は、今も昔も、変わらない。懐かしい。

 三省堂が創業130年と知って、びっくりした。その歴史をたどる記事が『東京人』7月号にある。(『三省堂書店は小さな宇宙・木部与巴仁) 読んでいたら、こういう箇所に、目がとまった。それは —- 酒の飲めない者は酒屋に、飲める者は菓子屋に、という商売の秘訣がある。三省堂の創業者の方は、本が苦手だったから、書籍の仕事で成功したのだろうか、商売には、適度の客観性が必要かもしれない —- というところである。面白かった。

 ちなみに、このブログを書く、アノヒトもコノヒトも、お菓子屋さんをやると、成功するような人たちばかりである。

三省堂


活南蛮エビ はねっ娘

地域主義工務店の会 新潟県の野本建設さんから
「活南蛮エビ はねっ娘」が風土社に届きました。
私たちも1つ頂きました。生きてるエビです。
あんまり良く撮れませんでしたが活南蛮エビだけに
元気に手足を動かしていました。

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かわいそうでしたがおいしく頂きました。
ごちそうさまでした。 

しかし、こういう場面に出くわすと必ず
藤子・F・不二雄の「ミノタウロスの皿」を思いだす。
人間が牛の家畜として成り立っている星の話で
かなり衝撃を受けた作品でしたが、手塚治虫だと勘違いしていた。
なぜだろう?


温故知震

  少し前のことでした。あれは、 どこのニュースでしたっけね。見ていたら、「家選び 武蔵野が人気」とあったんです。大震災以来、家を建てるなら地盤のしっかりした土地を選びたい、もとはどういう土地だったか知りたい、という人が、増えてきたというんですね。 ああ、そのことなら、この本にくわしく書いてある、と気がつきました。この本とは 『住まいを守る耐震性入門』(山辺豊彦・監修)です。今日は、その一部を、ちょっとご紹介しましょうか。

  —-  土地の周辺を歩いて古くから住んでいる人の話を聞いたり、ブロック塀や擁壁の割れ、傾きをチエックすることなどは、地盤の性状を知る上で重要な手がかりになります。その際は地名も参考になります。△△沼、XX沢、◎◎台など、地名にはかつてその地域がどのような地形だったのかが示されている場合があります。昔からの地名を何らかの形で残しておくのは、文化の継承ばかりでなく、住宅建築の構造設計においても大切なことなのです。 —-

  ね、いかがです。これぞ、温故知新ならぬ、温故知震じゃないか、と私は思いました。  <この項つづく >

住まいを守る耐震性入門

チルチンびと建築叢書 2 絵解き  --- 地震に強い木の家をつくる     『住まいを守る耐震性入門』      山辺豊彦監修  風土社刊       定価 1890円