ギャラリー

スコットランド国立美術館『美の巨人たち』展のご案内

スコットランド国立美術館『美の巨人たち』展

 

〈 スコットランド国立美術館は、上質で幅広い、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する美の殿堂です。…… 本展は、スコットランドが誇る至宝の中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、プーシェ、モネ、ゴーガンなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品を展示します。……〉と、展覧会用のパンフレットに、紹介されている。
そのほかに「若きベラスケスの傑作、初来日。」「美術史に輝く、巨匠たちの競演。」のキャッチコピー。さらに大きく目立つのは「THE  GREATS」の文字。
『美の巨匠たち』展は、東京都美術館で、4月22日から7月3日まで開催される予定です。


『最後の浮世絵師 月岡芳年展』のご案内

最後の浮世絵師 月岡芳年展

 


〈月岡芳年は天保10(1839)年、江戸の新橋に生まれました。幼い頃から画業を志し、12歳のとき、奇想の絵師と呼ばれる歌川国芳(1798~1861)に入門し、15歳の若さで画壇にデビューします。その後22歳頃から本格的に浮世絵師として活動をはじめ、54歳で没するまでの間に多くのすぐれた作品を世に送り出し続けました。……〉
〈……芳年の名を聞くと、「無惨絵」と呼ばれる、残酷な作品を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、そうした血生臭いものは、彼が若い頃に発表されたごくわずかのシリーズに見られる傾向にすぎません。芳年の作品全体をとおして見ると、勇壮でスピード感あふれる武者絵、歴史画や大衆好みの巷の事件を集めた錦絵新聞の挿絵、日本近代美人画の先駆け的な要素を感じさせる美人画など、実に多種多様であることがわかります。……〉
と、展覧会のパンフレットに紹介され、〈柔軟な発想と逞しい絵心で幕末明治の浮世絵界を駆け抜けた「最後の浮世絵師」の妙技を是非お楽しみください。〉と、パンフレットの文章は終わっている。

『月岡芳年展』は、八王子市夢美術館で、4月8日~6月5日まで開かれる予定です。

 


『時代を映す絵画たち』展のプレスリリースから

『時代を映す絵画たち』展

 

「コレクションにみる戦後美術の歩み」というサブタイトルが読める。そして、パンフレットには、
〈1985年に開館した練馬区立美術館は当初より美術作品の収集に取り組み、作品数は現在約5,500点、寄託作品を含めれば約7,500点に上っています。この中でも絵画作品は、日本の戦後美術の流れを語るのに欠かせない作品を含む、重要なパートとなっています。
そこで今回のコレクション展では、そうした所蔵品の中から、戦後まもなく描かれた作品から近年に制作されたものまで、約35名の作家による油彩画を中心とした約70点の作品を展示し、表現の流れを振り返ります。……〉

『現代を映す絵画たち』展は、練馬区立美術館で、4月10日から6月12日まで、開かれます。


『清水九兵衛/六兵衛』展(千葉市美術館)のお知らせ

『清水九兵衛/六兵衛』展

 

〈生誕100年を記念して、彫刻と陶芸という二つの表現領域で活躍した清水九兵衛/六兵衛(1922~2006)の初めてとなる回顧展を開催します。……〉〈本展では、清水の九兵衛以前の陶芸作品、九兵衛としての彫刻作品、七代六兵衛としての陶芸作品のほか、清水自身が撮影した写真作品、彫刻制作のための図面やマケットなど、約170件の作品および関連資料を通じて、立体造形作家としての生涯を回顧します。〉
と、パンフレットにある。

京都に生きた陶芸家にして彫刻家、初の回顧展  ー   というサブタイトルがついている。4月13日から5月22日(前期)。5月24日から7月3日(後期)。千葉市美術館で開かれます。

 


「ふつう」を見に行く

ふつうの系譜

 

『ふつうの系譜』(府中市美術館)のご案内をいただいた。
「奇想」があるなら「ふつう」もあります、というサブタイトル。
さらに、パンフレットを開くと、「ふつう」を知ると見えてくる。 とも。

ふつうとは、なにか?
〈いま、江戸時代の画家の中で、伊藤若冲や曾我蕭白ら「奇想の画家」が人気です。鮮やかな色やおかしな形にあふれた若冲の絵も、蕭白の奇怪な人物画も、強烈で奇抜で、心を揺さぶります。しかし、考えてみれば、「奇想」という魅力は、「そうではないもの」、つまり「ふつう」があって初めて成り立つのかもしれません。実際、若冲や蕭白がセンセーショナルに登場した時代、一方には、誰もが美しいと思うものを描く画家がいました。……〉
そして、やまと絵、狩野派、円山四条派などを挙げ、文章の最後は〈ぜひ、「きれいなもの」を見に春の江戸絵画まつりへお出かけください。〉と、結んでいる。

『ふつうの系譜」は、3月12日から5月8日まで。府中市美術館で。

 


江戸の滑稽

江戸の滑稽 幕末風刺画と大津絵

 

『江戸の滑稽 幕末風刺画と大津絵』-田河水泡コレクションを中心に-展 (町田市立国際版画美術館)のプレスリリースから。

みどころ1
混乱の時代をユーモアで乗り切ろうとする風刺画から、素朴な滑稽さが魅力の大津絵まで、想像力あふれる表現がたくさん!
みどころ2
変幻自在な表現を武器に幕末の世相を描いた歌川国芳をはじめ、歌川広重、河鍋暁斎、一惠斎芳幾、月岡芳年、小林清親ら人気絵師が大集結!
みどころ3
「吉例浮世絵大公開!」は、桜の開花シーズンに合わせて開催する浮世絵展のシリーズ。春の芹ケ谷公園へのお出かけをお楽しみください。
…… と、こんなふうに、みどころが 紹介されている。コロナの時代だつたら、どう描かれたか。

この展覧会は、3月12日~4月10日まで、町田市立国際版画美術館で開催の予定。

 


「シダネルとマルタン展」のプレスリリースから

シダネルとマルタン展

 

『シダネルとマルタン展』。「最後の印象派、二大巨匠」というサブタイトルがついている。さらに、「ベル・エポックのフランス、印象派の“末裔”が描いた光と詩情」というキャッチフレーズ。
そして、パンフレットには、こういう解説もある。
〈……二人は深い友情で結ばれ同じ芸術観を共有しながらも、それぞれの活動拠点に由来して、異なるその表現を追求します。シダネルは北フランスに特有の霞がかった柔らかな光を、マルタンは、南仏の眩い光を描き出しました。本展では、世紀末からモダニズムに至るベル・エポック期に、独自の絵画世界を展開した二人の道のりを、約70点の油彩、素描・版画を通して辿ります。〉

………

『シダネルとマルタン展』は、SOMPO美術館で、3月26日~6月26日までひらかれる予定。

 


『白井晟一展』入門

白井晟一 入門

 

白井一 入門』(「渋谷区立松濤美術館」1月30日まで)が開かれている。

〈 白井(1905~83)は京都で生まれ、京都高等工芸学校(現京都工芸繊維大学)図案科卒業後、ドイツで哲学を学ぶなど異色の経験をもつ建築家てす。林芙美子などと交流した滞欧期をを経て帰国後、義兄の画家・近藤浩路の自邸の設計を手掛けたことを契機に独学で建築家への道を進みました。その後《歓帰荘》、《秋ノ宮村役場》といった初期の木造の個人住宅 ・公共住宅から、《親和銀行本店》《ノアビル》《渋谷区立松濤美術館》など後期の記念碑的建築まで、多くの記憶に残る作品を残しました。そのユニークなスタイルから哲学の建築家などとも評されてきました。……〉という紹介が、展覧会のパンフレットにある。「中公新書」の装丁なども、手掛けている。

 

白井晟一  、建築を語る

白井さんは『白井 、建築を語る』(中央公論新社刊)のなかで、こんな話をしている
「わたしらはいつも、仕事の中で初めから終りまで社会と人間諸関係の問題や、創作へ凝集する熱情と批判精神との不断な格闘にさらされている。こういうメンタルな実存的作業は、他(ひと)の眼には見えない。石を積み、板を張る、或は浄気を通わせるというような表象上の作業のつだって、実はこのメンタルな重い作業が支えているんだが、これは人格の施主には通じなくても、非人格の建築そのものという施主には悉く照応しているんだよ。」

現在は、その展覧会の第二部「Back   to   1981  建物公開』公開中。

 

渋谷区立松濤美術館


『香月泰男展』へ、ご案内

香月泰男展

 

〈太平洋戦争とシベリア抑留の体験を描いたシベリア・シリーズにより、戦後美術史に大きな足跡を残した泰男(1911-74)の画業の全容をたどる回顧を開催いたします。………では、シベリア・シリーズを他の作品とあわせて制作順にします。この構成は、一人の画家が戦争のもたらした過酷な体験と向き合い、考え、描き続けた道のりを浮かびあがらせるでしょう。……
戦争が遠い歴史となり、その肌触りが失われつつある今、自身の「一生のど真ん中」に戦争があり、その体験を個の視点から二十年以上にわたって描き続けた、「シベリアの画家」康男の創作の軌跡にあらためて迫ります。〉
というのが、この覧会の案内に書かれたみどころ、狙いということになる。「泰男』は26日から327日まで、練馬区立美術館で。


『世界を魅了した浮世絵 ー ジャポニスム』展 千葉市美術館のお誘い

『世界を魅了した浮世絵 ー ジャポニスム』展

 

〈19世紀後期~20世紀初めにかけて、大量に海を渡った日本の美術工芸品は、西洋の美意識に大きな影響を与え、ジャポニスムという動向として広がっていきます。中でも浮世絵版画は、多くの西洋画家たちに直接影響を与えたことが知られています。西洋の芸術家たちが浮世絵に出会った時、何を新しいと感じ、感動し、自らの芸術に取り入れようとしたのでしょうか。………〉
と、展覧会のパンフレットは、紹介している。
そして、このほかパンフレットには、大浪のインパクト、色彩としての黒、鳥の目 空飛ぶ浮世絵師、驟雨 自然、瞬間、風情……といった言葉が、踊っている。

展覧会は1月12日から3月6日まで。千葉市美術館で開かれる予定。