ギャラリー

石元泰博さん、生命体

石元泰博写真展 - 生命体としての都市

 

『石元泰博写真展 - 生命体としての都市』(東京都写真美術館、11月23日まで)に行く。
入り口で 手の消毒。検温。無事通過。検温の時は、いつも熱があるような気がする。9割が、白黒の写真。白黒の写真はいいなと思う。この人の写真集が、一冊、家にあるのを思い出した。少女が壁に寄りかかっているのが表紙。『シカゴシカゴ』だったかな。
コロナの街を撮ってもらいたかった。

 


ソール・ライター、ふたたび

永遠のソール・ライター

永遠のソール・ライター

永遠のソール・ライター

写真展『永遠のソール・ライター』を観たのは、2月だった。その後のコロナ騒ぎのおかげで、もう、ずいぶん前だった気がする。いま、Bunkamura ザ・ミュージアムで、アンコールされている(9月28日まで)と聞いて、行くことにした。みぞれ降るニューヨーク、赤い雨傘、白く積もった雪、寒そうな人たちが、印象に残っている。真夏の今日、もう一度観るとどんなものだろう。
入り口で検温。マスクを外して、正面の装置を見る仕掛けだ。それが合格すると、氏名と連絡先を書かされ、やっと入場。冬景色を楽しむ。そして、いまの熱気とマスクの溢れる街を、恨めしく、思う。


森山大道写真展

森山大道写真展

森山大道写真展

 

東京都写真美術館へ向かう。『森山大道 Tokyo :on going』(9月22日まで)へ行くのである。入り口で、消毒、検温、無事通過。会場でたくさんの朱いドーナツのような唇が迎えてくれ、体温が上がったかも知れない。


〈…… 本展では、「on going  =進行中、進化し続ける」をテーマに、今なお疾走し続ける森山大道がレンズを通してとらえ続けてきた街・東京を、カラーとモノクロの最近作を中心に展観します。……〉と、パンフレットにある。中も外も熱い、展覧会。

 


真夏の夜の夢

マジック・ランタンとアンティーク市

 


おなじみのギャラリー 「LIBRAIRIE6」へ行く。『マジック・ランタンとアンティーク市』が、いまの催しだ。
店に入ると、おや、ずいぶん賑やかだと思った。中央に、19世紀、イギリスで使われていたというマジック・ランタンが置かれ、壁に、いろいろな像が映しだされている。例えば、月が欠けて、また満ちて行く様子。今回は、光学系のものを多めにしたという。
真夏の夜の夢、という言葉が浮かんだ。

 


神楽坂のギャラリーにて

shop  NRCK  with  friends

飯田橋から神楽坂の坂を上っていくと、意外に人出がある。歩いているのは、学生でもなく、サラリーマンでもなく、ごく庶民。それらの人を迎えいれるように、菓子、せんべい、小さな買い物、食事処なとが軒を連ねる。GO TO ナントカという観光キャンペーンでもなく、自粛もしない、感じのいい賑わいだ。 その坂を登って行って少し右に折れる。
ギャラリー フラスコで開かれている「shop  NRCK  with  friends」(8月10日まで)に向かう。代々木デッサン会の主宰でおなじみの、北村範史さんと3人の友人たち。それぞれの個性を生かしたもの、Tシャツあり、服あり、器あり、バッグあり、スリッパあり……。ここも、感じのいい賑わいである。


予約なしでオーケー

有持有百『立つ人』展

 

予約してきてくれなんて、面倒くさいと言ったら、映画館と同じですよ、と言われてしまった。美術館の入口で検温なんていうのも、なんか嫌だな。ギャラリーなら、気楽に行ける。と思って、恵比寿の  LIBRAIRIE6  へ。いま、「有持有百『立つ人』展」(7月26日まで)。……詩人の言葉を紙の上に描いたとき、「立つ人」が現れる。…… というコピーがついている。この作家、初めての個展であるという
お店のSさんは、元気一杯。クサクサしていても仕方ないから、先日、高尾山に行ってきました。山は、誰もいなかった、と笑っていた。
つぎの催しは『マジック・ランタンとアンティーク』展(8月8日から8月23日まで)。幻燈を使った楽しいものになるという。

 


梅雨の晴れ間の美術展

すむひと  くるひと

 

一カ月ほど前までは、美術館からいただく手紙は、コロナウイルスにより、開催延期という内容のものだった。担当者の気持ちを思うと胸が痛んだ。幸い、ここ何日か、情勢が少し変わって来た。
町田市立国際版画美術館からのこの一通も、そうだ。「新型コロナウィルス感染予防のため、会期が変更になりました。…… 」とあり会期が6時9日から9月13日までになつたと書かれている。
テーマは『すむひと くるひと』、そして、インドネシア出身の作家アガン・ブラボウオの作品。少し梅雨空が明るくなった気がした。
 


ショパン展、開く

『ショパン ー 200年の肖像』展

『ショパン ー 200年の肖像』展

 

『ショパン ー 200年の肖像』展(練馬区立美術館、6月28日まで)に行く。
〈 …… 本展では、ショパンの息吹を感じる自筆譜や手紙、遺品のみならず、彼にまつわる様々な美術作品や資料に基づき、ショパンという芸術家の人間像と音楽創造の背景を見つめ直します。……〉と、パンフレットにある。
 美術展に行くのは、久しぶりのことだ。  会場は、第1楽章「わたしたちのショパン」から始まり、第2楽章「ショパンを育んだ都市ワルシャワ」、第3楽章「華開くパリのショパン」…… へと続いていく。いや、その前に、序章、入口で手の消毒があった

  


Galerie LIBRAIRIE6 10周年記念展

Galerie LIBRAIRIE6 10周年記念展

Galerie LIBRAIRIE6 10周年記念展

 

LIBRAIRIE6 10周年記念展 第2部「日本のアーティストたち」へ行く。

2010年4月2日が、開廊の日だという。その10周年記念展のはずが、コロナのおかげで、開始したと思ったら、休み。再開したと思ったら、もう6月14日で最終日。恵比寿のギャラリーを訪ねると、店主・Sさん、元気だった。休みの間、四年前に暮らし始めた愛犬とずっと 家にいたという。おなじみ金子國義さん、四谷シモンさんたちの作品が迎えてくれる。あ、ここは、シス書店だと思う。
これからも、お元気で。


西荻窪「魯山」お休み

西荻窪「魯山」

西荻窪「魯山」

 

新聞に「都 、6分野へ休業要請」という見出しがある。そして、その一分野として、生活必需品の小売関係以外の店舗、生活必需サービス以外のサービス業の店舗が、休業を要請する対象である、という。わかりにくい。「器の店」はどうなのか。
西荻駅を降りて北へ、善福寺川の手前「魯山」。買い物の帰り道に前を通った。
いつもなら、店の前の通りに面して 、小さな作業台を置き、通りかかる人に目もくれず、コンコンと音を立てて仕事をしている店主、大嶌さんの姿がない。いなくても、置いてあるはずの作業台もきれいに片付けられている。店に貼り紙

〈2020年  4月16日~5月6日  休業致します 。  魯山〉

大嶌さーん。どこで呑んでいるのですか。淋しいじゃないですか。早く正常に戻ってほしいですね。