ギャラリー

東京駅と辰野金吾

『辰野金吾と美術のはなし』展(

東京駅


『辰野金吾と美術のはなし』展(東京ステーションギャラリー、11月24日まで)が、開かれている。
〈 …… 明治から大正にかけて日本の第一世代の建築家として活躍した辰野金吾(1854~1919)が没して今年で100年を迎えます。辰野が設計した東京駅の中で活動する東京ステーションギャラリーでは、これを機に美術を切り口に辰野の業績を振り返る特別小企画展を開催します。……〉ということである。
外に出て、その作品を眺める。


窓のいろいろ

窓展

窓展

 

『窓展』 (東京国立近代美術館、2020年2月22日まで)に行く。「窓をめぐるアートと建築の旅」というサブタイトル。さらに「マティス、クレー、デュシャン、リヒター、ティルマンスからル・コルビュジエ、カーンまで」とのこと。そして、
〈この展覧会では、マティスやクレーの絵画から現代美術まで、窓に関わる多様な美術作品を一堂に集めます。またル・コルビュジエやカーンら建築家の貴重なドローイングも展示し、ジャンルを横断して広がる窓の世界をご紹介します。前庭には建築家、藤本壮介の大型コンセプト・モデルも出現します。……〉という説明もつく。

寺山修司の歌を無関係に思い出す。
空のない窓が夏美のなかにあり小鳥のごとくわれを飛ばしむ


星センセイの個展へ、ぜひ

星信郎 個展

 

この「広場」の「私のセツ物語」でも、おなじみ。星信郎センセイの個展です。個展を前に、コトバの10分クロッキー。

〈個展のタイトルの意味は?〉
人を描くには、 人をよくよく見つめること、それが続けば「デッサン行進」。

〈個展のきっかけは?〉
 代々木デッサン会主宰の北村範史君と、美容室omotesando atelierの勧めがあって。

〈なにをみせてくれますか?〉
毎週1回やってるデッサン会の10分クロッキーです。

〈もう少し!〉
軽く彩色したデッサンを数枚だけ加えました。

〈あなたにとって 個展とは?〉
自分をさらけだす気分、いくつになつても。

〈お客さんに一言〉
わざわざ恐縮恐縮で、冷や汗かいてます。

〈どういうひとにきてほしいですか?〉
今回は美容室のお客さんかな、いつものデッサンなので。

〈いつ行けば  お目にかかれます?〉
できるだけ毎日行ってます。

 


星 信郎  デッサン行進
2019 11.3(日)−11.10(日)
13:00 -17:00 *11.5(火)は休み
omotesando atelier「奥の部屋」
150-0001 東京都渋谷区神宮前4-3-18
Tel. 03-6804-1097


ゴッホとアールグレイ!

ゴッホ展  人生を変えたふたつの出会い

アールグレイ

 

『ゴッホ展  人生を変えたふたつの出会い 』 (上野の森美術館、1月13日まで)に行く。
ふたつの出会いとは、なにか。 パンフレットに曰く。〈静謐の「ハーグ派」と躍動の「印象派」 〉。そして、こういう文章。
〈フィンセント・ファン・ゴッホ、37年という短い人生のうち、画家として活動したのは、わずか10年にすぎません。その短い画業にもかかわらず、唯一無二の表現を獲得しえた背景には、大きな2つの出会いがありました。……〉

このごろのなかで、この会場がいちばん混んでいた。帰り、紅茶を買う。ゴッホ展で、アールグレイ !

 


マネ最晩年の傑作

コートールド美術館展  魅惑の印象派

 

「コートールド美術館展  魅惑の印象派』 (東京都美術館、12月15日まで)に行く。
上野に、人が 戻ってきた。夏の暑い盛りは、あんなに 閑散としていたのに 動物園や美術館に向かう人の列は、絶えない。
マネ最晩年の傑作といわれる「フォリー  =  ベルジェールのバー」のおかげかもしれない。なにしろ、テレビの美術番組では、彼女の後ろ姿が、鏡にズレて描いてあることが、さかんに語られていたから。
図録にも、マネのモデル・友人・恋人であったメリー・ローランとされる。鏡の枠。画中のほとんどが鏡の中の世界である。大理石のカウンターに並ぶボトルは、鏡にも映るが、位置や本数は正確ではない。…… などと細かくコメントがある。
帰りに、ポストカード、やっぱり、これを買う。

 

コートールド美術館展  魅惑の印象派


『話しているのは 誰?』6人の作家に潜む文学

『話しているのは  誰?』6人の作家に潜む文学 『話しているのは  誰?』6人の作家に潜む文学

 

『話して  いるのは  誰?  現代美術に潜む文学』(国立新美術館、11月11日まで)に行く。
作家と作品についてパンフレットの紹介から。
〈…… 本展に参加する6名の作家は1960年代から1980年代生まれまでと幅広く、表現方法も映像や写真を用いたインスタレーションをはじめとして多岐にわたります。これら作家に共通するのは、作品のうちに何らかの仕方で文学の要素が色濃く反映されていることです。……〉

その6名の作家の方々は、北島敬三、小林エリカ、ミヤギフトシ、田村友一郎、豊嶋康子、山城知佳子。

 


エドワード・ゴーリーの不安

『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』展

『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』展

『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』展

 

『エドワード・ゴーリーの優雅な秘密』展(練馬区立美術館、11月24日まで)に行く。
〈  アメリカの絵本作家エドワード・ゴーリーは、アイロニカルで少し不気味な独特の雰囲気と繊細なモノクロームの線描で、世界中の人々を魅了してきました。〉……と、案内の文章に書かれている。
そして、この展覧会のための図録の最初のページにある最初の文章は、こんなふうだ。
〈 どういうわけか、人生におけるわたしの使命は人をできるだけ不安にさせることなんですよ。人はみんなできるだけ不安になるべきだと思うんです。世界というのは不安なものだから。…… エドワード・ゴーリー。〉

いやもう、十分に不安です。

 


マリアノ・フォルチュニ 織りなすため息

マリアノ・フォルチュニ  織りなすデザイン展

 

『マリアノ・フォルチュニ  織りなすデザイン展』(三菱一号館美術館、10月6日まで)へ行く。行く前に読んだ雑誌に書いてあった紹介の記事は、こんなふうだった。

〈……   愛妻を描いた《アンリエット・フォルチュ二、芸術家の妻》を見てもわかるように、フォルチュ二は元来画家である。父も19世紀スペイン画壇の中心的な人物で、この父と祖父が2代にわたってプラド美術館の館長をつとめた。生まれた時から美のエリートであったフォルチュ二が、いかにしてあの革新的なドレスをつくり、自らのブランドを大成功に導いたのか? 彼の華麗なる人生に、ため息が出ることだろう。〉(『婦人公論』7月23日号・artページ・木谷節子)

たしかに。見とれるお客さんで、賑わう。

 


長襦袢とは何か?

アンティーク着物万華鏡

 

『アンティーク着物万華鏡 ー  大正 – 昭和の乙女に学ぶ着こなし』(弥生美術館、9月29日まで)に行く。

一階、二階の展示は、着こなし、小説に描かれた着物など。三階へいくと、おや、「長襦袢の魅力」である。「着物の下の遊び心、女心」というサブタイトル。長襦袢には、ながじゅばん  とルビが付いている。そして、長襦袢とは何か? として〈  長襦袢とは着物の下に着る、ほぼ着物と同じ形の衣類である。着る目的は一般的に着物の汚れ除けと、すべりを良くする為と、防寒となっている。………〉などという解説。これらを眺めて、隣のカフェ・港やへ。
限定メニュー・ニューファッション、というのを注文する。カルピスをベースに、素肌に効果のあるお茶を加え、パラソルをさした爽やかドリンク、であるという。
ちょっとツンとしたひと、という味であった。

 


岸田劉生 大回顧展

『岸田劉生』展

『岸田劉生』展

『岸田劉生』展

 

『岸田劉生』展(東京ステーションギャラリー、10月20日まで)に行く。

〈   画家・岸田劉生(1891~1929)は、日本の近代美術の歴史において最も独創的な絵画の道を歩んだ孤高の存在です。明治に始まるその歴史は、フランスの近代美術の追随であったとされます。しかし、岸田劉生はただひとり、初期から晩年に至るまで、自己の価値判断によって、自己の歩む道を選択し、自己の絵画を展開しました。…… 〉というのが、展覧会案内の書き出し。
そして、〈 …… 日本近代絵画史上欠かせない「天才」「非凡人」画家の大回顧展です。〉という言葉も。
帰りに、ショップで、お菓子をふたつ。東京駅は、夏の賑わいも去った。