ギャラリー

梅雨の晴れ間の美術展

すむひと  くるひと

 

一カ月ほど前までは、美術館からいただく手紙は、コロナウイルスにより、開催延期という内容のものだった。担当者の気持ちを思うと胸が痛んだ。幸い、ここ何日か、情勢が少し変わって来た。
町田市立国際版画美術館からのこの一通も、そうだ。「新型コロナウィルス感染予防のため、会期が変更になりました。…… 」とあり会期が6時9日から9月13日までになつたと書かれている。
テーマは『すむひと くるひと』、そして、インドネシア出身の作家アガン・ブラボウオの作品。少し梅雨空が明るくなった気がした。
 


ショパン展、開く

『ショパン ー 200年の肖像』展

『ショパン ー 200年の肖像』展

 

『ショパン ー 200年の肖像』展(練馬区立美術館、6月28日まで)に行く。
〈 …… 本展では、ショパンの息吹を感じる自筆譜や手紙、遺品のみならず、彼にまつわる様々な美術作品や資料に基づき、ショパンという芸術家の人間像と音楽創造の背景を見つめ直します。……〉と、パンフレットにある。
 美術展に行くのは、久しぶりのことだ。  会場は、第1楽章「わたしたちのショパン」から始まり、第2楽章「ショパンを育んだ都市ワルシャワ」、第3楽章「華開くパリのショパン」…… へと続いていく。いや、その前に、序章、入口で手の消毒があった

  


Galerie LIBRAIRIE6 10周年記念展

Galerie LIBRAIRIE6 10周年記念展

Galerie LIBRAIRIE6 10周年記念展

 

LIBRAIRIE6 10周年記念展 第2部「日本のアーティストたち」へ行く。

2010年4月2日が、開廊の日だという。その10周年記念展のはずが、コロナのおかげで、開始したと思ったら、休み。再開したと思ったら、もう6月14日で最終日。恵比寿のギャラリーを訪ねると、店主・Sさん、元気だった。休みの間、四年前に暮らし始めた愛犬とずっと 家にいたという。おなじみ金子國義さん、四谷シモンさんたちの作品が迎えてくれる。あ、ここは、シス書店だと思う。
これからも、お元気で。


西荻窪「魯山」お休み

西荻窪「魯山」

西荻窪「魯山」

 

新聞に「都 、6分野へ休業要請」という見出しがある。そして、その一分野として、生活必需品の小売関係以外の店舗、生活必需サービス以外のサービス業の店舗が、休業を要請する対象である、という。わかりにくい。「器の店」はどうなのか。
西荻駅を降りて北へ、善福寺川の手前「魯山」。買い物の帰り道に前を通った。
いつもなら、店の前の通りに面して 、小さな作業台を置き、通りかかる人に目もくれず、コンコンと音を立てて仕事をしている店主、大嶌さんの姿がない。いなくても、置いてあるはずの作業台もきれいに片付けられている。店に貼り紙

〈2020年  4月16日~5月6日  休業致します 。  魯山〉

大嶌さーん。どこで呑んでいるのですか。淋しいじゃないですか。早く正常に戻ってほしいですね。

 


臨時休館のお知らせ

町田市立国際版画美術館

 

一通のハガキ。読んでみる。

〈……  このたび町田市立国際版画美術館は、新型コロナウィルス感染防止のため、5月6日(水)まで臨時休館いたします。本展は5月8日(金)の開始を予定しておりますが、状況によって変更となる可能性がございますので、最新の情報は同館ホームペーおよび公式SNSをご確認ください。…… 〉

そうか。こちらもか。この版画美術館とは、チルチンびと広場開設の当初からお付き合いがあるだけに、哀しみが深く伝わってくる。開かれる予定だった「アーティストがみた町田」展には、住んだひととして、赤瀬川原平さんの名前も見える。準備のご苦労を思うとき、どうか平和な、5月開催の日を迎えられるようにと祈らずにいられない。

 


背く画家・津田青楓

『生誕 百四〇年記念  津田青楓』展

『生誕 百四〇年記念  津田青楓』展

『生誕 百四〇年記念  津田青楓』展

『生誕 百四〇年記念  津田青楓』展(練馬区立美術館、4月12日まで)に行く。ウイルスに押されて閉館している美術館は多いが、ここは、背を向けてがんばっている。
この展覧会にちなんで出版された図録の表紙に〈夏目漱石に愛された画家〉の文字が読める。その漱石が、「津田君の画には技巧がないと共に、人の意を迎へたり、世に媚びたりする態度がどこにも見えません。一直線に自分の芸術的良心に命令された通り動いて行くだけです。……」と津田青楓について、1917年に書いた文章が引用されている。

背く画家 津田青楓。


誇り高き絵師たち

『もうひとつの歌川派 ⁈   国芳 芳年 年英 英朋 朋世』展

『もうひとつの歌川派 ⁈   国芳 芳年 年英 英朋 朋世』展

 

『もうひとつの歌川派 ⁈   国芳 芳年 年英 英朋 朋世』展(弥生美術館、3月29日まで)に行く。パンフレットに 「浮世絵から挿絵へ…… 歌川派を継承した誇り高き絵師たち」と、ある。
さらに読んで行くと〈浮世絵から挿絵へ…… 歌川派を継承しているという誇りを胸に掲げ、挿絵の世界で大きく羽ばたきながらも、時の流れに埋もれてしまった絵師たち。知られざる「もうひとつの歌川派」が、今、鮮やかによみがえります。〉とある。
そして、もう一つの展示は『はいからモダン  袴スタイル展』。卒業式も、ほとんどが流れてしまったなあ、と思う。

 


ハマスホイと背を向ける女性

『ハマスホイとデンマーク絵画』展

『ハマスホイとデンマーク絵画』展

『ハマスホイとデンマーク絵画』展(東京都美術館、3月26日まで)が、ひらかれている。話題は、「背を向けた若い女性のいる室内」なのだろう。
展覧会にちなんで出版された図録の73ページの解説にも、こうある。

〈作品の核となっているのは、幾何学的な画面構成である。左上の額縁、上品なブルーの壁を縁取る細いライン、その下の白い装飾パネル、そして蓋が閉じられたピアノ。複数のモティーフが描き出すいくつもの直線が、四角いカンヴァスの中で小気味よく、かつ整然と響き合っている。…… ピアノの上に置かれたパンチボウルと、後ろ向きの女性は、まるでこの幾何学的な世界に柔らかな風を吹き込むかのように、なめらかな曲線で形取られている。……〉

ずっと昔、『ウナ・セラ・ディ東京』という岩谷時子さん作詞の歌が流行ったことがある。その歌の「街は いつでも後ろ姿の 幸せばかり」というあたりが、帰り途、いつまでも、頭の中に聞こえてきた。

 


バルセロナ展とはちみつ紅茶

バルセロナ展

バルセロナ展

 

『バルセロナ展』(東京ステーションギャラリー、4月5日まで)に行く。
「奇跡の芸術都市」のサブタイトル。

〈……  アントニ・ガウディをはじめ、リュイス・ドゥメナク・イ・ムンタネー、ジュゼップ・プッチ・イ・カダファルクなど現在のバルセロナの景観を形作った建築家たち、ここで若き日々を過ごしたピカソ、同じくここを足掛かりに世界的に活躍したミロやダリ、そして、カフェ「四匹の猫」を文化発信の場としたラモン・カザスやサンティアゴ・ルシニョルなど、多くの芸術家がこの時期、この街で多彩な活動を繰り広げたのです。……〉(同展のパンフレットから)

帰りにショップで、はちみつ紅茶を買って帰る。スペイン産、とある。

 


ソール・ライターの永遠

『永遠のソール・ライター』展

『永遠のソール・ライター』展

 

『永遠のソール・ライター』展(Bunkamura  ザ・ミュージアム、3月8日まで)に行く。“ ニューヨークが生んだ伝説の写真家 ” のサブタイトル。
そして、
〈…… ほとんど知られていなかった写真家の展覧会がこれほどの反響を巻き起こした背景には、画家として出発し、天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と呼ばれた個性と才能がありました。……〉と、パンフレットから。