続・太陽がイッパイです
『チルチンびと』94号の特集「
Rさん。 わたしは、『短編少年』(集英社文庫)の中の一編。「僕の太陽」(小川 糸 作)を。亡き父の、夫の面影をたどって、ベルリンを旅する母と子。母は言う。
「マサキ(夫の名)はね、私にとって太陽そのものだったの。比喩とかそんなんじゃなくて、本当に太陽だった」 そしてまた「太陽がなくなったら、人は生きていけないでしょう? 動物も植物も、みんなすみやかに死んでしまうでしょう? 永遠の真っ暗闇に、命は輝けないの。」……〉
母にとっての夫は、太陽だった。しかし、僕にとっての母も、太陽そのものだった、と、母の再婚を聞いた息子は、語るんですね。
Cさん。 『ランポー詩集』(堀口大學 訳・新潮文庫)。この本のはじめのほうに、「太陽と肉体」
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生命と愛情の源泉、太陽は
歓喜する大地に烈火の愛を通わせる、
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本の終わりに「鑑賞ノート」があり、それによると、この詩は、