白きくらげのスープ

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長く茹でるほどプリプリになる、

白きくらげの乾物。

まとめて作ってストックに。


全員巨匠!展

フィリップス・コレクション展

フィリップス・コレクション展

 

『フィリップス・コレクション展』(三菱一号館美術館、2月11日まで)に行く。
〈ダンカン・フィリップスが生涯を費やし、芸術作品に対する強い情熱と高い見識で積み上げた稀代の近代美術コレクションが一堂に〉と、パンフレットにある。サブタイトルに「全員巨匠 !」。モネ、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、マティス……ら。
プレゼントに、8人の作品が入ったカードをもらい、そこに、「あなたが一番手に入れたいカードを選んでください」と書いてある。ピエール・ボナール《犬を抱く女》では、いかがでしょうか。

 


シュトーレンの賞味期限

シュトーレン

 

去年今年貫く棒の如きもの

というのは、 虚子の有名な句だけれど、なんというのか、今年はこの棒が、ずっとだらしなくのびているように感じられる。クリスマス、忘年会、大晦日、正月、冬休み…… といったものが、なんとなくつながって過ぎて、まだ、続いているような気がする。
そして、手元に残ったのは、DALLOYAU  で、12月半ばに買ったシュトーレンである。
この賞味期限は2019年1月26日とある。 それは、正月気分の賞味期限を示しているように思われる。

 


富士屋ホテルの守り人

富士屋ホテルの営繕さん

 

『富士屋ホテルの営繕さん』(京橋  LIXIL ギャラリー、2月23日まで)へ行く。「建築の守り人」というサブタイトルがついている。このホテルは、2018年に、創業140年を迎えたという。

〈時代は巡り、効率化の波の中で変化したことも多いけれど、今なお昔ながらのスタイルを守り、富士屋ホテルの建築や家具、備品の補修、修繕を行っているのが、営繕である。〉と、会場の説明にある。作業場、作業に使う道具などの展示もある。華やかなホテルを支える裏方の苦労を見た。

 


レンコンのキッシュ

縁起が良いと言われる

レンコンを使って

キッシュづくり。


バロン吉元さんの画業60年

画業60年還暦祭   バロン吉元☆ 元年

画業60年還暦祭   バロン吉元☆ 元年

バロン・グラッセ

 

『画業60年還暦祭   バロン吉元☆ 元年』(弥生美術館、3月31日まで)に行く。1959年デビュー。劇画的人生を、たくさんの作品でたどることがてきる。

そのデビュー以前、セツ・モードセミナーで学んだころの話は、この「広場」の「私のセツ物語」で、こんなふうに書いている。たとえばある日のこと。
「おーい、全員こっちへ集まれーッ」とセツ先生の声。そして「吉元のデッサンをよーく観ろ。これこそ、本物のファッション・イラストレーションなのだ。生きたモード・デッサンなのだ」と、ほめられて、全身真っ赤。…… という「画侠伝」。

会場を出て、お隣のカフェ「港や」へ。展覧会にちなんだ「バロン・グラッセ」をいただく。600円。バロン吉元さんの特製おみくじ付きだ。引いたおみくじに、いわく「老いては子に従うふりをする」。


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バロン吉元さんの「私のセツ物語」は、コチラからごらんいただけます。

 


新宿 伊勢丹の門松

新宿 伊勢丹の門松

 

またか、と思われるでしょうが。行って参りました、今年も、新宿伊勢丹の門松を見に。
いやいや。この「広場」を初めてご覧になる方も、いらっしゃるはず。ご説明しますと、「広場」に、「この竹   あの竹」というコラムがある。初田 徹さんという、竹工家が書く。その何回めかに、正月、あちこちの門松を見に行った話がありました。その結果、一番いい点数をとったのが、新宿伊勢丹の門松だったのです。プロの話を確かめに行ってみると、よくあるような、太い竹ではなく、スッキリと細く高く、八頭身の美人門松でした。以来、初売りの福袋を横目に、門松めあてに新年のご挨拶。


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コラム「この竹あの竹」は、コチラから、ごらんいただけます。


あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます

『池波正太郎直伝  男の心得』(佐藤隆介・新潮文庫)の「早め早めに」という章で、池波正太郎さんの年賀状にふれている。万事、早め早めにというのが、池波正太郎流で、たとえば、その年の年賀状は3月には刷りあがる。そして、たくさんの年賀状を相手の方を思い浮かべながら、少しずつ書いていくのだという。なぜか。

〈…… 半年以上も前から来年の賀状書きを始めるのは池波正太郎が極端なせっかちだからではない。人間は一日ごとに間違いなく死へ向かって近づいて行く。しかも、きょうが最後の一日ではないという保証はどこにもない。大部分の人間はそのことを忘れている。池波正太郎はそれを忘れないだけである。……〉

今年も、たくさんの年賀状をいただき、ありがとうございました。どうか、「チルチンびと広場」をよろしくお願い申し上げます。

 


ワセダ 馬場下 年の暮

ワセダ  馬場下

ワセダ  馬場下

三朝庵

 

ワセダ  馬場下に、穴八幡宮や放生寺があり、年末そこにお参りする人も多い。そして、そのあとは、斜め向かいのそば屋「三朝庵」で、柚子の入ったそばを食べ、これで来る年も金銀融通だと、安心して帰途につくのである。

三朝庵が、店仕舞いしたことは、夏頃ブログに書いた。しかし、年に一度だけ、年末年始に訪れる人もいる。そして、いつものように店の前に立ち、貼り紙を見て「あれ」と、声をあげる。年の暮、この四つ角にも、そんな人生劇場があった。

 


器の愉しみ

粋な古伊万里  江戸好みのうつわデザイン

 

『粋な古伊万里  江戸好みのうつわデザイン』(八王子市夢美術館、1月20日まで)に行く。大皿あり、小鉢あり。眺めていて、向田邦子さんの器についてのエッセイを思い出した。

〈眼があったとき、「あ、いいな」と思い、この皿にのせてうつりのいい料理が眼に浮かぶものだと、少し無理をしても財布をはたいた。料理といったところで、茄子のしぎ焼きとか、風呂ふき大根とか、貝割れ菜のお浸しとかのお惣菜だが。…… 〉(とんぼの本『向田邦子  暮しの愉しみ』向田邦子   向田和子  ・新潮社)。