生まれて初めての滋賀で出会った、安土建築工房のスタッフ山下さん、
その可愛らしいほんわかした雰囲気と、渋くてマニアックな趣味のギャップが最高。
話せば話すほど味が出るかみかみ昆布のようなお方です。
おかげさまで自分たちの足では探し得なかったいろいろな人・モノ・コトに出会いました。

まずこの子たちがお出迎え

こんな子たちも~

ふわっふわ毛虫も

たけのこもおでむかえ

杉村寿樹さんの器

これわたしの!と一目惚れ
信楽では、朝イチ大きな声で元気よく!の挨拶が印象的だった文五郎窯さん、
いろいろな新しい取り組みをされていてとても楽しみです。家にあったらいいな、
誰かにプレゼントしたいな、と思える女性らしくシックなセンスの器のしごとさん、
丸みと軽さがたまらない、すぐにでも使いたくなるようなもびら 杉本寿樹さん・・・
そして山下さんが何度も訪れ、はまっているというしがらき顕三陶房さん。
ここではなんと、大自然に囲まれた静かな山の中で、泊まりで陶芸体験ができる!
山の上に窯を持つ作家さんといえば、長髪で髭もじゃの無口で頑固な仙人みたいな
おじさんが、一人静かに作品と向き合い、近寄るとジロリと睨まれ「なんの用じゃね。」
そんなイメージはまったく吹き飛び、みなさん気さくでやさしくて、ていねいで、元気で。
GW中の忙しい最中にもかかわらず、いろんなお話をしてくださいました。
山から下りるとおおきなおおきな海みたいな琵琶湖。どこまでもひろがる水田。
古き良き近江八幡の街並み。。。どこもゆったりと時が流れていて、素敵なところでした。
こんどはプライベートで来て、ゆっくり泊まりで焼きものづくりなどしてみたいです。
奈良編へつづく
2011/05/10 takeko, 出張
AUTHOR:chilchinbito
フランスの画家ジャン・デュビュッフェの造語、アール(Art=芸術)・
ブリュット( Brut=生の)とは、正規の美術教育を受けていない人が自発的に
生み出した、既存の芸術のモードに影響を受けていない絵画や造形のこと。
アールブリュットの作家たちの作品を観ると、どれも善悪や美醜を超えていて、
表現としかいいようがない。何物にも囚われない集中力と創造力に満ちた、
まさに「生の芸術」。ピュアなのです。
昨年岩波ホールで観た「セラフィーヌの庭」に出てくる彼女の作品も
ゾクッとするほど素晴らしかったけれど、昨日観た「ヘンリー・ダーガー展」も、
作品と作者にぐいぐい迫ったかなり見応えのある展覧会でした。
ヘンリーダーガーは、幼くして母親をなくし、父親とも病別して孤児院に入れられたが
脱走し、その後81歳で亡くなるまで病気や貧困と寄り添いながら、一人静かに
暮らしていた孤独な人でした。世に知られたきっかけは、大家さんが彼の死後
部屋でみつけた1万5千ページ(!!!)にわたる絵物語「非現実の王国で」。
かつての上司の奥様がキュレーターをしていた関係で出会ったヘンリー・ダーガー。
誕生日が一緒だったり、私が生まれた翌日が彼の命日だったりとなにか因果を
感じずにはいられない作家です。今回もうっかり見逃しそうなところ、
偶然お誘いをいただいた。どうも縁があるみたい。
一見、可愛くてユーモラス、と思いきや、、、とんでもない世界が待っている
「ヘンリー・ダーガー展」は5月15日(日)まで、ラフォーレミュージアム原宿にて。

2011/05/09 takeko, イベント
AUTHOR:chilchinbito
vigoと関西出張。
どこかへ行くたびに、実際に会ってみる、見てみる、触れてみるのって大切だと思う。
行って初めてその土地や人のもってる「感じ」を少しはつかめる気がする。
GWのお忙しい時期にもかかわらず工務店の皆さんや、突然お邪魔したお店や
作家さん、みなさま本当にほんとうにお世話になりました。ありがとうございました!
と、しっかり仕事のフリをして、ちゃっかり観光客気分の場面も多々ありました。
まずは京都。明日で終わりというぎりぎりのタイミングだったにもかかわらず、
聞きしにまさる祇園通、某M様のご配慮で都をどりを拝見できました、さすが!
わたしもあんなふうに庭みたいに祇園を歩きたいなー。
舞妓さんをあんなに大勢一度に観たのははじめてでしたが、華やか!あでやか!
四季を表現した、とくに全員で踊る春秋の踊りは、お花が咲いたようでした。
これは一見の価値ありです!桜の季節に京都を訪れるときは、ぜひ。



滋賀編へ続く
2011/05/07 takeko, 出張
AUTHOR:chilchinbito
金子さんの絵は、女性誌の表紙としては、かなり異色で刺激的だった。イチゴを手にした裸の女、少年ボクサー —- 絵とはいえ、ヌードも男の子も、この雑誌には初登場だった。
その表紙に包まれた誌面も負けずに、挑戦的だった。女性の身体と病気、更年期、性的欲求、結婚、離婚、嫁姑の確執などに、遠慮なく大胆に向かっていった。読者の体験をどんどん取り入れた。セックスの記事など「少し行き過ぎじゃないか」と大新聞のエライ方がいい、しかし、その方が、実は、愛読者であることがわかり、大笑いしたりした。
女性誌を男性が読みだせば、しめたものである。部数は急上昇し、やがて30万を超えた。「変わったことをやれ」「自分が読みたいと思うものを載せろ」というのが成功の秘訣であると、あらためて知った。
—- このギャラリーに飾られている金子ワールドの人や動物たちとは、その苦楽と想い出を共有していると思った。いくつもの記憶が、この店で甦ってきた。
店にはいって、棚にポストカード、手前に金子さんが装丁した新刊書、奥にポスターのように大きなカレンダー。そして、絵。その絵を彩る、独特の赤、ブルー、黒、グリーンたち。そうだ、赤は、たいてい、血のような赤だった。それらが、やはりここでも、薄暗い店内の、ほのかな灯りの下に浮かんでいた。あのころと、少しも変わっていない。私は、私のこころの中を、のぞいているような気がした。

2011/05/06 morimori, ギャラリー
AUTHOR:chilchinbito
京都、滋賀、奈良で購入した品物の一部をご紹介。
こまごまとしたものを箱に入れてみました。

京都「ハナミズキ」:木箱、時計の針(上の箱左)、アルミの箱(上の箱右)
ジャンク品を扱っているお店です。なんともかわいらしい店主がこっそりやっています。
京都「Antiques Truffle」:アンティークブローチ(下の箱真ん中下)、アンティークボタン(下の箱右2列目)、鉄の小箱(上の箱右)
アンティークボタンの品数は私が知っている限りでは1番です。なんと、話を聞いてみるとコラムをお願いしている塩見さんとお友達だったようです。
滋賀「器のしごと」:トウガラシの箸置き(下の箱左1列目)、箸置き(下の箱左2列目)
陶芸家村上直子さんのお店です。店内の雰囲気が一貫していてセンスの良さが感じられるお店です。
奈良「Native Works」:ボタン(下の箱真ん中上)、鈴(下の箱右1列目)
ナチュラルな素材を使った日常着のお店です。ちょっとしたアクセサリーなんかもあったりします。こちらでは、レッグウォーマーも購入。すごくやわらかくて、とっても気にいっています。
今回ご紹介したお店は、近日中にチルチンびと広場にもオープンします。
2011/05/05 vigo, 雑貨
AUTHOR:chilchinbito
久しぶりに、おばあちゃんとお母さんを連れて旦那さんと4人のドライブ。
2人からのリクエストにより神代植物園へ。
今はツツジとフジが満開。

ポカポカと暖かな陽気で、来園者もたくさんいました。
花はただそこに咲いているだけで、周りの人間を元気にしてくれる。
素直にそう思いました。
神代植物園に行ったのは今回が初めて。
園内が思っていた以上に、とっても広くてびっくり…。
おばあちゃんは、あまり足が丈夫ではないので、半周ほどのコースにしましたが、
それでも、百種類以上のお花を見ることができました。
温室にはハスの花が咲いていて、その凛とした美しさが魅力的でした。
その後、深大寺でお参りをして、お蕎麦を食べて、温泉に入って帰宅。
植物園でたくさんのお花を見たので、おばあちゃんに何が良かった?って聞いたら
「深大寺にあった「ナンジャモンジャ」がよかったわぁ~」とのこと…。
確かに、深大寺によって、ヒトツバタゴ(通称:ナンジャモンジャ)も見たけれど、
おばあちゃんのポイントがそこだったとは…(笑)
帰宅してからも、「ナンジャモンジャ、良かったぁ」と嬉しそうにいうので、
こっちまでなんだか幸せになるのでした。
でも、まさか、そこまで気に入っていると思わなかったから、写真撮りそびれたぁ…
ごめんよ。おばあちゃん(笑)
(amedio(*^▽^*))
2011/05/04 amedio, その他
AUTHOR:chilchinbito

この間から、気になっていた陶芸作家の杉本寿樹さん。
ついに滋賀県訪問の際にお会いしてきました。
なんともゆったりとした空気の中で暮らしていました。
等身大できどりのないとてもおだやかな雰囲気の方です。
話をしてみると、なんとチルチンびとの9号,10号にも住宅紹介で掲載されているとのこと。なんとも不思議なご縁です。
takekoと同行して頂いた安土建築工房の山下さんもついついお皿を購入。おまけまでして頂きました。
今回取材に行ってきました、京都・滋賀・奈良の情報は近日中にアップ予定です。お楽しみに! また、取材にご協力頂きました京都の彩工房さん、滋賀の安土建築工房さん、奈良のアーキネットさんどうもありがとうございました。
2011/05/03 vigo, 出張, 陶芸家
AUTHOR:chilchinbito

『チルチンびと』を 発行している風土社から、歩いて90秒ほどのところの路地に、小さな店がある。そのたたずまいから、カフェかケーキ屋のような。しかし、昼間はいつも仕舞っていて、わからない。ところが、ある夕方、入り口が開いていた。
オヤッ。
誘われるように中にはいる。そこは、なんとも懐かしい世界だった。目の大きな少女。こちらを見ているウサギ。黒い服に身を包んだ男。なにか挑発するような女。あれは、「不思議の国のアリス」じゃないか。 ここは、画家・金子國義さんのギャラリー・美術倶楽部ひぐらし だった。
金子さんが、女性誌の表紙を描いていたことがある。私は、その担当だった。初めて、ご挨拶にうかがうとき、それは四谷のアパートだったが、「うちは、扉が赤いから、すぐわかりますよ」といわれた。行ってみると、アパートのいくつか並んでいるドアの、金子さんの部屋だけが、赤かった。そのドアを開けると、中は真っ暗だった。
担当者になると、月に何回か、うかがうことになる。まず、絵の受け取りがある。いつも、作品はギリギリにできあがる。暗い部屋の中は、絵の具の匂いに満ちていた。絵はまだ乾いていない。それに汚れやキズがつかないように、運ぶための箱を特注でつくらせたりした。
しばらくして、四谷から大井へ引っ越すことになった。直接、つぎの家に移ると、いいことがないという卦から、いったん海外へ行くという。帰国したころ、新居を訪ねた。部屋には大きなテーブルがあり、その天板の部分は鏡だった。
<この項つづく>
路地裏のアリス展 5月8日(日)まで
神田神保町1丁目の路地裏、同じ十字路を挟んで位置するアリスと縁の深い3店舗(美術倶楽部ひぐらし・SPIN Gallery・古書たなごころ)とカフェクルークが、「不思議の国のアリス」をモチーフにした展示を行ないます。路地裏のアート散歩に、ぜひおでかけください。
美術倶楽部ひぐらし 千代田区神田神保町1‐26
℡:03(3219)2250
2011/05/02 morimori, ギャラリー
AUTHOR:chilchinbito
昨日は、劇団おぼんろの
「ハッピー!!夢ヲ見ルマデハ眠レヌ森ノ惨メナ神様」を観劇。

高校の同級生で役者の道に進んだ親友が
出演しているので、見に行ってきました。
友達びいきとかではなく、良い舞台でした。
命とは、生きるとは…いろいろ考えさせられつつも
お客さんたちも参加型という新しい形。
劇場ではなくギャラリーを使い
とても複雑な形の室内を
上手に使って、イメージを沸かせて
世界観を作っていく。
キャストも個性的でみんな味がある。
そしてストーリーは切なくて温かい
誰かをハッピーにできる人間でありたいなぁと
私も思いました。
GW5/5まで上演(5/2は休み)しているので
まだGWの予定が空いているよ~という方
足を運んでみてはいかがでしょうか。
2011/05/01 amedio, イベント
AUTHOR:chilchinbito