2021年6月17 の記事一覧

夏の壁

夏の壁

夏の壁


いやあ。暑いですね。まだ、六月だというのに。 そんなある日、「塗り壁の四季」チルチンびと108 夏号・小林澄夫)を、読んだ。
〈…… 夏の壁といえば、私は「ひやひやと壁をふまへて昼寝哉」という芭蕉の句のことを思い出すのが常だ。夏の暑い日の昼下がりの昼寝する男の姿が彷彿とする。ひやひやと壁をふまへて ー という言葉に冷たく涼しい土壁のイメージとともに、開け放たれた縁側のある日本の住宅の情景が浮かび上がって来る。そんな芭蕉の俳句に詠まれた土の壁も、夏の壁にふさわしいが、私にとって夏の壁として忘れがたいのは、青色の淡くおだやかな浅葱の大津壁である。……〉
納涼の1ページ。

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