2019年12月 の記事一覧

二つの時間を持つ家 ー『チルチンびと』102号予告篇

二つの時間を持つ家 ー  『チルチンびと』102号

お待たせしました。『チルチンびと』冬 102号の発売間近です。今号の特集は「薪ストーブのやすらぎ」「裸足と健康と木の家」の二本立て。もちろん、いつものように、事例もたっぷり掲載しています。そのなかから、「東京と八ヶ岳、二つの時間を持つ意味」をご紹介します。東京で日常生活を送り、週末にこの家に訪れる一家。家を設計した横内敏人さんの意図はこうです。

〈…… 現代の人間はとても忙しく、何かしていないと落ち着かない。しかしふだん抱えているストレス、体の疲労を取るためには何もしないことが重要です。炎は常に揺らめいて、強くなったり弱くなったり、時々薪をくべないと消えてしまう。そこではゆったりとした時間が持てるし、家族の会話も生まれてくると思います。水と緑と火は、人間が潜在的に持っている野性みたいなものを刺激してくれるのです。〉

みなさんも、いかが。

……


『チルチンびと』冬  102号は、12月11日発売です。お楽しみに。


人、神、自然

特別展    人・神・自然

特別展    人・神・自然

『特別展    人・神・自然』(東京国立博物館東洋館、来年2月9日まで)に行く。
「世界各地の古代文化が生み出した数々の工芸品」。「ザ・アール・サー二・コレクション」というカタール國王族の殿下が、収集した名品のご紹介。「人」「神」「自然」の3つの展示テーマに沿って古代世界を巡ってみましょう、という企画である。
「人」では、人の姿形、権威を象徴する品々。「神」では、神々とのつながり。「自然」では、動物の姿、興味と畏れ。みな、整然と闇の中に佇んでいる。