2016年11月18 の記事一覧

穂積和夫さんの「セツ物語」

穂積和夫さん

イラストレーターの穂積和夫さんに、お目にかかった。「私のセツ物語」の打ち合わせ。下馬一丁目のカフェ。約束の時間ぴったりに、穂積さんは、店の入り口に立って、ちょっと中をうかがうような仕草をした。セツ一回生であるこの方に、ご登場いただかなければと、企画がスタートしたときから思っていた。

最初、学校はどこに ?「高円寺でしたね。サロン・ド・シャポーの教室を借りて、毎週土曜日に」。それから、高樹町へ。それから四谷に。いまの建物、いいですねえ。「ええ。ぼくは、建築を勉強したのでわかるんですけど、長沢セツさんという人は、建築の素養がありましたね。あの建物の中の空間の使い方など、いいですね」
イラストレーターという肩書きは、いつから?「昭和30年代の終わり頃でしたか。日宣美のあたりから、でてきたんですよ。あ、これはいいと思って、使いました。それまでは、挿絵画家とかでしたねえ」
眠れぬ夜は、読書。「今日も朝まで読んでいた。その範囲は、現代から、明治、大正まで。國木田独歩の『武蔵野』なんかも読んでます。武蔵野といったって、この辺りなんですねえ」

ちかごろ、人がたくさん集まるところは苦手になった、とおっしゃる。じゃあ、二人ならいいでしょう、また、お話を聞かせてください、とお願いして失礼した。


(穂積和夫さんの「私のセツ物語」は、コチラから、ごらんいただけます)