2015年6月6 の記事一覧

嫌いな家事ランキング

朝の情報番組をみていたら、苦手な家事についてのアンケートで8割の人が「アイロンがけ」と答えた、と言っていたので思わず画面に向かってウンウンうなずいた。みんなそうなのかーとなぜかほっとしたりして。私は家事の中ではダントツ1位でアイロンがけが嫌いです。

2番目は掃除機をかけることだったのだが、これは完全に掃除機をやめて、ほうきとちりとりにして解決した。うるさい音もしないし、隅っこのほこりもとれて気持ちいい。かえって好きになったくらい。アイロンもやらなくてすむようにと、自分の服はなるべく洗いっぱなしで着られるものを選んでいる。しかし夫のワイシャツはそうもいかず、しぶしぶやっていたのが、だんだん「自分のものは自分でかける」という状態に何気なく持ち込んでいる現在。家にいる時間は私のほうが長いんだし、上手にできるなら私担当でもやぶさかでない。というわけで、わりと真剣にアイロンがけ特集を見ているうちに、こんな本を買ったのを思い出した。



洗浄研究の専門家たちからも「せんたくの神様」と呼ばれる、『堀志津さんの せんたくの本』(婦人之友社)。洗濯だけでなく仕上げのアイロンにいたるまで、長年の知恵と努力と研究成果のすべてを駆使した心構え、道具、ハウツーを、かゆいところに手が届くように親切に公開してくださっている。昭和53年に作られた本なので、実践するのにやや時代を感じる部分はあるけれど(ちなみにこちらは古本屋さんで見つけたもので、『洗濯上手こつのコツ』(婦人之友社編集部)という本が1999年に出されています)ものをよく観察して、頭を働かせ手を動かして、大切に扱うという「ていねいな暮らし」の基本精神は古びず、むしろ今の時代にこそ必要なことが書かれている。

なのに。私は読んだだけで満足して放置してしまいました。実践なくして、変化なし。もういちど、こんどこそ。アイロンがけが楽しいと思える日がくるまで、すこしずつやってみよう。