2012年12月 の記事一覧

ハコがすき

どうにも、私は箱が好きなようです。

友人がいつも送ってくれるプレゼント箱、小さな蓋物陶器、ビーズ入れ、桑原弘明氏のスコープ作品、ジョセフ・コーネル氏の箱オブジェ…

 

2cm程度の小さな陶器の人形を入れて...

2cm程度の小さな陶器の人形を入れて...

 

本日12月5日(水)~ 12月23日(日)「LIBRAIRIE6/シス書店」さんでは大月雄二郎「Moi et Mon Cœur/私と私のこころ」展が開催されます。新作オブジェ、版画等25点程展示。今回、私が箱で使用した陶器の人形、カメラのフィルター、写真など展示のほかにも気になる小物を見つけることができます。

 


「古道具、その行き先 -坂田和實の40年-」へ

松涛美術館は、閑静な住宅街にある、区立の美術館。先週、「古道具、その行き先 -坂田和實の40年-」に行ってきた。

展示品には、キャプションも額装もない。展示品との触れそうな距離感に、ドキドキする。

大切に使われてきた、ひとつひとつの古道具が、今も、館内で静かに、息をしているよう。展示品に近づくと、展示品に話かけられそうな気がした。

以下、とても気になった展示品3点。

 

「リネン文様木製ドアー」16世紀 フランス

古くて、どっしりとした木材に、やわらかそうなリネン模様が彫刻されている。このドアには、どんな人が訪れ、どんな人を送りだしたのだろう。

「質屋包み紙」 江戸末期~明治

この包み紙たちは、近づく前から、ただならぬ雰囲気を醸し出していて、少し怖いくらいだった。束ねられた紙を、ほどいてはいけないような気がした。

「木製イコン」17世紀末 ロシア

約20㎝四方ほどの木製のイコンの存在感は、ためいきが出るほどだった。彩色は劣化しているが、たくさんの人が祈りを捧げてきたんだと感じ、不思議だった。