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土間に吹く春風 ー『チルチンびと』95号 の予告篇。その1

土間に吹く春風  ー『チルチンびと』95号 の予告篇。その1

『チルチンびと』95号の特集は、3本立て。そのうちの1つが、「土間のある家」。
「土間がつないだ祖父母の生活風景」「土間も床もあたたか、全館暖房の家」「三和土をつくってみよう」などの記事が並びます。
その土間について、連載「塗り壁の四季」で  小林澄夫さんは、こう書いています。

〈  土間とかニワ(庭)とは、家の外であれ、内であれ、しかるべきところに地をならしてできた、硬く平らな場所のことである。この土間やニワをつくるとき、地べたの土をたたき締めることから、それは「たたき」といわれ、屋内の土間や軒下の犬走りのことを「たたき」と呼ぶようになった。〉
〈「たたき」のことを「三和」とか「三和土」と表記することがあるが、「三和」は、粘土と石灰と苦汁の三つを混和することで「たたき」を三和と書いたのであろう。〉

土間の “ ひんやりした暖かみ ” を、誌上でたっぷり味わっていただけます。


………
『チルチンびと」95  春号は、3月10日発売です。お楽しみに !

 


サヴィニャックの魔法

サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔法

サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔法

サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔法

サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔

 

『サヴィニャック ー パリにかけたポスターの魔法』(練馬区立美術館、4月15日まで)が、始まった。

……  偉大な芸術家はどのように現われるのだろうか。自分の時代が来たことを彼らはどうやって知るのだろうか。それは分からない。才気は気の向いた場所に湧き出る。まるで石油のようなもの。サヴィニャックはモンサヴォンの牝牛とマギーの牛を引き連れて、ポスター芸術の歴史の中に、ひいては私たちの文明の中に、ノックもせずに入ってきた。……(「サヴィニャック、パリの魔術師」ティエリー・ドゥヴァンク  。展覧会にちなんだカタログから)

おなじみ。「ひとりでに編める ウット毛糸」のポスターと原画がある。見ているうちに、暖かくなる。これも、魔法。

 


「絵画史上、最強の美少女 」に逢う


至上の印象派展    ビュールレ・コレクション至上の印象派展    ビュールレ・コレクション

 

『至上の印象派展    ビュールレ・コレクション 』が、始まった。(国立新美術館、5月7日まで)。

…… 本展では、絵画史上最も有名な少女像ともいわれるルノワールの《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)》、近代美術の金字塔ともいえるセザンヌの《赤いチョッキの少年》、スイス国外で初めて展示される日本初公開のモネの《睡蓮の池、緑の反映》などが紹介されます。……(パンフレットから)

モネの《睡蓮の池、緑の反映》は、会場の最後の部屋に展示され、撮影OKということで、スマホを構えるひとが絶えない。

 


徳島・高知に行ってきました

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突然の訪問に快く迎えてくれたのは鳴門市のAOさんご夫妻。自家製焙煎器を見せてもらえたり、鳴門の海にかかる夕陽がとても綺麗だったり、北陸とは違う南国のおおらかさというか明るさというか、そういう暮らしに憧れつつ、今回のちょっと長めの旅はスタートしました。

AO

AO

その後は、ツバメとあじさいさん雑貨店 Bancdouxさん山田工務店さん(4月1日「チルチンびとマーケット」開催)にいろいろと教えて貰い徳島をまわり、高知では竹村活版室 竹村さんとの楽しい食事だったり、オーナーがセツ出身のviva!さんに訪問できたり、短いような長いような1週間でした。皆さま、ありがとうございました。

詳しい内容は後ほどコラム「遺伝子の風景」に四国編として公開予定です。お楽しみに。

 

 

 


まるごと玉ねぎのスープ


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玉ねぎの甘い香りの

温かいスープ。

 


三井家のおひなさま

『三井家のおひなさま』展

 

『三井家のおひなさま』展が、ひらかれている。(三井記念美術館、4月8日まで)

日本橋に春を告げる「三井家のおひなさま」展。今年も三井家の夫人や娘が大切にしてきたひな人形やひな道具を、一堂に公開いたします。……  とくに京都の丸平大木人形店・五世大木平蔵が特別に制作した、浅野久子氏の幅3メートル、高さ五段の豪華なひな段飾りは必見です。(パンフレットから)
暗い照明のなかに、ひなの顔が浮かんでいる。

雪みちを雛箱かつぎ母の来る      室生犀星

という句を思い出す。雪国にも、やがて春。


幸福書房、閉店の日

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「魔法の本屋さん」40年で幕    代々木上原駅前  幸福書房    という見出しを見た(『東京新聞」2月19日夕刊)。 その記事から ー 。

品揃えの良さで約40年にわたって親しまれ、作家の林真理子さんとの交流でも知られる書店「幸福書房」(東京都渋谷区)が、二十日、閉店する。店舗の賃貸契約の終了が直接のきっかけだが、出版不況が背景にあるという。……
さらに、林真理子さんの話。…… 本はネットで買えばいいという人もいるが、ふらっと行って手応えのあるものを買うという習慣が大切。それがなくなる損失は計り知れない。

閉店の日。店内のあちこちに、ランの花かごのあるのが哀しい。棚に『チルチンびと』が、2冊。こうしてまた、町の本屋さんが消える。


『ミロコマチコ』展 チコク

『ミロコマチコ』展

『ミロコマチコ』展

 

「すばらしかった。圧倒されました」という友人からのメールに誘われて、世田谷美術館へ。というのは、大間違いであって『ミロコマチコ  ー いきものたちの音がきこえる』展は、世田谷文学館のほうだった(4月8日まで)。おかげで、約束の時間にチコクした。京王線・芦花公園駅から文学館への道のところどころに、まだ白い雪が残っているのに驚く。

〈いきものたちの絵を描いている間は、ずっと考えていられる。……〉というのは、会場内にあった作者の言葉だ。ネコがいる。ゴリラがいる。シマウマがいる。あの大きいのは、なんだ。マンモスかな。まさか。しかし、大きいことは、いいことだ。カマキリがいる。まだまだ、たくさんのいきものが登場するが、フトンから足を出して寝ているヒトの子が、かわいかった。

 


電動人形師の世界

電動人形師の世界

 

『ムットーニワールド  からくりシアター』を見に行く(八王子夢美術館・3月27日まで)。ムットーニ氏は、電動人形師である。

人形、光、効果音、背景の転換などの要素を詰め込んだ「箱」が、電動の仕掛けによりストーリーを展開していくという独自の世界を確立する。その作品は「自動からくり箱」と称され、高い評価を得ている。……(展覧会パンフレットから)
たとえば「クリスタルキャバレー」という話は、名もない小さな惑星につくられた一夜限りのステージで、光を放ちながら歌姫は歌う。…… という仕掛け。20いくつ、そういう「自動からくり箱」を楽しんだ。

さきの大雪の日。八王子駅からのテレビ中継が、さかんに流れた。都心で降り始めたとき、八王子ではレポーターが、もう積もった雪を手ですくって見せたりしていた。「雪というと、駅前に中継車が並びます」と、美術館横のレストランの方が、笑っていた。

 


高菜のおにぎり

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高菜の葉をそのまま

くるりと巻いて

高菜のおにぎり。