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『奇想の系譜』観戦

『奇想の系譜』観戦

『奇想の系譜』観戦

 

『奇想の系譜  江戸絵画ミラクルワールド』展(東京都美術館。4月7日まで)に行く。

美術史家・辻 惟雄氏の著作『奇想の系譜』をもとに、「江戸時代の奇想画家、8名の傑作が勢揃い !」。岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳、白隠慧鶴、鈴木其一……。オールスターゲームの愉しさがある。

ショップで、ピーセンとキャンディの詰め合わせ。國芳と芦雪の絵で飾ってある。

 

 


カフェ + 本屋

西荻窪の BREW BOOKS

西荻窪の BREW BOOKS

 

書店が、あちこち姿を消していく。それは、さびしい。その一方、カフェ + 書店 というかたちの店が、増えているという。

西荻窪の BREW BOOKS も、その一つ。1階は、書店だが、コーヒーもビールもある。コーヒー200円。2階は、書斎に。「2階の棚にグラスやちょっとしたおつまみがございます。ご自由にご利用ください」とのこと。最初の1時間は、ビール付き、1000円。読書のみ600円。以降、20分ごとに200円、というしくみ。
新聞で、ここの紹介記事を読んだ。「家と会社を往復する生活の中で、読書を愉しめる、ちょっとした空間があれば」と、始めたきっかけを、店主が語っていた。ちょいと一杯、ならぬ、ちょいと一冊ですか。

 


クマのプーさんとミルクティー

クマのプーさん展クマのプーさん展クマのプーさん展クマのプーさん展

 

『クマのプーさん展』(Bunkamura  ザ・ミュージアム、4月14日まで)に行く。
プーさんの生まれたのは、1926年ということだから、もう、93歳ということになる。たいていの人が、プーさんとは、いつか、どこかでお目にかかっているはずだ。
物語を書いたミルン、原画を描いたシェパード。2人の創作の歴史をたどったあと、ショップへ行く。その混雑ぶりといったら、なかった。こちらも、その中に入って、イングリッシュ・ティーを二箱買った。「ぜひ、ミルクを入れてお召し上がりください」というアドバイスがついていた。

 

クマのプーさん展

 

 


『南海タイムス』と『小笠原の植物』

南海タイムス

南海タイムス

 

八丈島で、『南海タイムス』という新聞が発行されている。島のニュースを伝えて、ユニークである。
たとえば、最新の号の見出しをみると、「ザトウクジラ回遊域北へ北へ」。2015年から八丈島周辺海域で多数の個体が確認されるようになったザトウクジラだが、2 – 3年前から御蔵島から北の島でも目撃情報が増えているという。…… そうかと思うと「1月の来島者微増」。町産業観光課の調べによる1月の来島者数は、7815人で前年同月比11人増加した。…… とのこと。

その新聞の3面に「小笠原 村落内、道際の植物ガイド」の見出し。先日、発売された『小笠原の植物   フィールドガイド III』の紹介だ。「今回は村落内や道際で見られる植物が中心。八丈島でも馴染みのある植物が多い。」という記事。著者の1人、安井隆弥さんは、かつて八丈島で、教鞭を執っていた。シダに憑かれ、いまは、小笠原父島で暮らしている。


……


『小笠原の植物  フィールドガイドIII』は、小社刊。定価 (本体1000円 +  税)。好評発売中。

小笠原の植物


『金子國義』展、おひさしぶり

『金子國義』展

『金子國義』展

『金子國義』展

 

『金子國義』展に行った。(Bunkamura Box Gallery で、2月13日まで)。
「おひさしぶりです」と、描かれた女たちへ、挨拶をする。おなじみの目、くちびる、化粧……。

「人間はキュートに生きないとね。」(『金子國義スタイルブック』アートダイバー刊)という言葉など思いだす。
帰りに、おみやげに、紅茶を買う。紅茶を買うというより、金子さんの絵の缶を買うという、カンジ。

 


ヴァレンタイン前史

チョコレート

 

ちょっと早いですが、と言ってチョコレートらしきものを、いただいた。

 その夜、『チョコレートの世界史』(武田尚子著   中公新書)を、読んだ。19世紀前半に薬局を経営していたジョーゼフ・フライが、登場する。

〈…… ジョーゼフ・フライのアイデアは、搾油していないカカオマスに、ココアバターをさらに加えるというものだった。増量されたココアバターによって、より多くの砂糖を溶かし込むことが可能になり、苦味が軽減した。よくかき混ぜて練り上げると、なめらかな舌ざわりで、甘くて風味のよい固形物になった。冷ますと、成型、型抜きも容易だった。このようにして湯や水に溶いて飲むのではなく、そのまま食べる「チョコレート」が一八四七年に誕生した。薬学に造詣が深く、専門的知識を持つ人物が、ココアを改良し、食べるチョコレートを作り出した。〉

もう、100年以上昔の話だ。

 


大野さんの冬休み

大野さんの冬休み

 

『チルチンびと』でもおなじみ、建築家・大野正博さんと息子、研介くんの凧名人ぶりについては、いくどか、この “  広場  ” で、ご紹介した。
1月20日(日曜日)。快晴。空を見まわしても、雲一つない。杉並区内の公園で開かれた凧あげ大会に行ってみると、やはり、そこに大野さんの姿があった。おや、研介くんは ?  「彼は、今日は旅行に行っていて、残念ながら欠席」。どうですか、風の具合?  「いや、あんまりよくないですねえ」。新年早々、2日から凧あげ大会がはじまり、これでもう、3回目だという。親しい凧仲間と、記念撮影。大野さんの冬休みは、風と共にあった。


………
大野研介名人製作の凧は、コチラのギャラリーで、ごらんいただけます。

 


北斎ワールドに遊ぶ

『北斎』展

 

『北斎』展(森アーツセンターギャラリー、3月24日まで)に行く。
北斎展の上に、「新」がついている。「新・北斎展」である。配られたパンフレットに、こんなコピーが、にぎやかに踊る。

「北斎、前人未踏の世界へ。」
「果てしない北斎ワールドにようこそ」
「作品数約480件 ! 待望の大規模北斎展」
「永田コレクション最後の東京公開」
「波の彼方に北斎が見たもの。」
「初公開   ゴッホだけじゃない!  北斎のひまわり」


 ……………
帰り、ショップで、「あられ  海老味」691円を買う。六本木の駅からの道中、北斎展のポスターが、あちこちいっぱい。

 


Leiko Ikemura 展

Leiko Ikemura 展

Leiko Ikemura 展

Leiko Ikemura 展

Leiko Ikemura 展

 

『イケムラレイコ  土と星』(国立新美術館、4月1日まで)に行く。パンフレットの文章から……。

〈1970年にスペインで美術を学び始めたイケムラレイコは、その後スイスで現代美術家としての活動を本格的に開始し、1980年代前半からはドイツを拠点に活躍してきました。〉
〈イケムラは、絵画、彫刻、ドローイング、水彩、版画、写真、映像といったあらゆるメディアを駆使し、この世に存在するものの生成と変化の様相を、潜在的な可能性までをも含めて表現しています。〉

そして、パンフレットの裏面を見ていくと、小さな文字で、
〈2月24日(日)は天皇陛下御在位30年を記念して、入場無料。〉とのこと!

 

 


全員巨匠!展

フィリップス・コレクション展

フィリップス・コレクション展

 

『フィリップス・コレクション展』(三菱一号館美術館、2月11日まで)に行く。
〈ダンカン・フィリップスが生涯を費やし、芸術作品に対する強い情熱と高い見識で積み上げた稀代の近代美術コレクションが一堂に〉と、パンフレットにある。サブタイトルに「全員巨匠 !」。モネ、ゴッホ、セザンヌ、ピカソ、マティス……ら。
プレゼントに、8人の作品が入ったカードをもらい、そこに、「あなたが一番手に入れたいカードを選んでください」と書いてある。ピエール・ボナール《犬を抱く女》では、いかがでしょうか。