イベント

『本と絵画の800年 吉野石膏所蔵の貴重書と絵画コレクション』展のご案内

 

本展では、建材メーカーとして知られる吉野石膏株式会社が長年収集してきた絵画コレクションと、吉野石膏美術振興財団のアートライブラリーが有する貴重書のコレクションより、絵画と本との結びつきに注目して選んだ約200点をご紹介します。アートライブラリーのコレクションにおける大きなテーマは、中世彩飾写本から近代アーティスト・ブックに至る、ヨーロッパの美しい本の歴史をかたどるというものです。……本展では同時代の書物と絵画を展覧することで、両分野が関わり合いながら歩んできた歴史を紐解いていきます。

と、パンンフレツトにかかれている。12世紀から20世紀まで、800年の本と絵画の歩みを辿るのが、この展覧会の見どころであるようだ。
現在、練馬区立美術館で、開催中。4月16日まで。


『江戸絵画 お絵かき教室』へご案内

江戸絵画  お絵かき教室

 

タイトルを見ると、なんとなく春めいた気分になるから不思議です

そしてパンフレットを読むと、まず、「四大テーマに曜戦」として、動物・人物・花・山水、があげられ、ついで「画材・技法・表具」についてふれ、「江戸時代の画家は、どうやって学んだのか?」中国に学ぶ・応挙に学ぶ・雪舟に学ぶ・オランダ本に学ぶ、とあり。最後に「江戸絵画はヒントの宝庫」とあり、国芳に劇画を学ぶ・少ない色でカラフルに・お手本はいらない・全部を描かない……と、モチーフから構図、色の選び方まで、教えてくれる。

「描く」という視点から、江戸絵画を楽しもう!
そんな楽しいお絵かき教室は。府中市美術館で、3月11日から 5月7日まで、開催中です。


『雰囲気のかたち』展(うらわ美術館)へのご案内

『雰囲気のかたち』展(うらわ美術館)

 

この展覧会のパンフレットに、いわく、
〈 ……   本展では、はっきりと見えないもの、刻々と変わる不定形なものなどを表現した作品を、国内の近現代の絵画や彫刻、ドローイング、映像、写真などで紹介します。美術家たちは感覚を研ぎ澄ませ、流れる大気、周辺の空間や時間、その関係やあり方をとらえようとします。その場を満たす光や粒子、輪郭、あるいは筆致や素材の吟味によって、さらには言葉へつながることによって、物質を超えた存在に形を与えています。私たちは昨今、ウイルスや情報など、時代をも動かす目には見えないものをより意識するようになりました。そのような中で改めて、私たちのまわりにあって空間を染め、ある力や豊かさが存在する場を、つかみ、作ろうとする美術家たちの表現に触れてみたいと思います。〉

――見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの   

というコピーが、添えてある。

………

『雰囲気のかたち』(うらわ美術館)は、23年1月15日まで公開中。

 


諏訪 敦『眼窩裏の火事』展(府中市美術館)へご案内

諏訪 敦『眼窩裏の火事』展

 

〈緻密で再現性の高い画風で知られる諏訪敦は、しばしば写実絵画のトップランナーと目されてきた。しかしその作品を紐解いていくと彼は、「実存する対象を、眼に映るとおりに写す」という膠着した写実のジャンル性から脱却し、認識の質を問い直す意欲的な取り組みをしていることが解る。諏訪は亡き人の肖像や過去の歴史的な出来事など、不在の対象を描いた経験値が高い。丹念な調査の実践と過剰ともいえる取材量が特徴で、画家としては珍しい制作スタイルだといえるだろう。彼は眼では捉えきれない題材に肉薄し、新たな視覚像として提示していく。 ……〉

と、この展覧会のパンフレットの文章にある。
そして、その独特の作品の写真が紹介されている。

………

諏訪 敦『眼窩裏の火事』展は、府中市美術館で、23年2月26日まで、公開中。


『プラチスラバ 世界絵本原画展』(千葉市美術館)のご案内

プラチスラバ 世界絵本原画展

 

『プラチスラバ 世界絵本原画展』は、スロバキア共和国の首都プラチスラバで2年ごとに開催される、世界最大規模の絵本原画コンクールです。…… と、展覧会の案内は、始まっている。
〈  本展覧会では2021年10月から翌年2月にかけて現地で開催された BIB  2021への参加国の中から、近年の活躍がめざましいアジア諸国に焦点をあて、中でも隣り合うふたつの国、日本と韓国の絵本のいまをご紹介します。第1回展より参加する日本は数多くの作品を送り届け、受賞作家を輩出してきました。そして、近年の韓国の作品は、絵本の可能性を押し拡げるような多様さを持ち、世界から注目を集めています。〉と続いている。
サブタイトルとして『絵本でひらくアジアの扉  - 日本と韓国のいま』が添えられている。
………
この展覧会は、千葉市美術館で、現在開催中。12月25日まで。

 


シス書店、企画展 101!

網代幸介「霧の中で」展

網代幸介「霧の中で」展

 

JR 恵比寿駅を降りて、ダラダラ坂道をのぼり、シス書店へ行く。以前は、もう少し先の 古びたビルの一室だった。あれもなかなかよかった、と、歩きながら、そんなことを思い出すのは、今回の企画展が、記念すべき101回目と聞いたからだ。このギャラリーは「広場」とも、けっこう長いお付き合いになる。
101回目企画展は、網代幸介「霧の中で」。
1回目の企画展は、野中ユリ「夢の結晶力」であったという。それが2010年のこと。
「あっという間に、13年」と、店主のSさんは、唄うように言った。Sさん、あいかわらず、明るく元気だが、やはり、コロナの影響はきびしく。お客さんの数も減少、年齢層にも変化があり、さて、これからどう運営、展開していったらいいか、思案の最中だという。
早く、霧の晴れることを祈ります。

網代幸介「霧の中で」展は、10月23日まで。

 


『版画×写真 1839~1900』展のご案内

町田市立国際版画美術館『版画×写真 1839~1900』展

 


〈19世紀に登場した写真は世界を大きく変えました。とりわけ大きな影響を受けたのが、イメージを写し伝えるという同じ役割を担っていた版画です。この時代の版画と写真の関係は、これまで対立ばかりが語られてきました。しかし初期の写真の技術はまだまだ不十分で、両者は補い合う関係でもありました。……本展ではヨーロッパを中心に、版画と写真に加え、カメラや撮影機材をはじめとする関連資料180点により、その表裏一体の関係を探ります。〉
というのが、パンフレットに書かれた趣旨である。
その横のコピーが わかりやすい。

「支えあい、競いあった   二つの芸術」

この『版画×写真  1839~1900』展は、町田市立国際版画美術館で、10月8日から12月11日まで 開かれる予定です。

 


『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』展へご案内

アーツ・アンド・クラフツとデザイン

 

ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで - というサブタイトル。展覧会のパンフレットに、いう。

〈   モダンデザインの父 - ウィリアム・モリスは、こう呼ばれています。しかし、彼の代名詞ともいえる草花や小鳥をモチーフにした文様や中世を思わせる重厚なデザインは、その呼び名におよそ似つかわしくないように思えます。ではなぜ、モリスが「モダンデザインの父」なのでしょうか?
モリスの生きた19世紀のイギリスは、大英帝国の絶頂期。近代化も著しく進んだ時代です。多くの人がそれを謳歌する一方で急速な近代化に危機感を抱く人々もいました。例えば、評論家のラスキンは職人の手仕事に支えられた中世の建築を賛美し、ラファエル前派の画家たちはラファエロ以前の古風な描き方を目指します。そんな思潮が高まる中、モリスが見つけたのは室内装飾の道でした。…… 〉

「暮らしのデザインのはじまり」というコピーも、読める。

『アーツ・アンド・クラフツとデザイン』展は、府中市美術館で開かれている。12月4日まで。


新版画は、いかが

「新版画」展

 

川瀬巴水・吉田博・伊東深水  -世界を魅了した木版画   というサブタイトルが、ある。。そして、展覧会のパンフレットに、こういう解説も。
〈 新版画とは、江戸時代に目覚ましい進化を遂げた浮世絵版画の技と美意識を継承すべく、大正初年から昭和のはじめにかけて興隆したジャンルです。伝統的な彫りや刷りの技術に、同時代の画家による清新な表現を合わせようとした版元・渡邊庄三郎〈1885~1962)の試みに始まりますが、昭和に入っていくつもの版元が参入し、大きな流れとなりました。〉
ということである。
進化系  UKIYOE  の美 というコピーも見える。

この「新版画」展は、千葉市美術館で、9月14日から  11月3日まで、開かれる予定です。

 


『ジャン・ブルーヴェ展 椅子から建築まで』のご案内

ジャン・ブルーヴェ展 椅子から建築まで

 

〈…… アール・ヌーヴォーの画家の父と音楽家の母のもとに生まれ、金属工芸家としてキャリアをスタートさせたブルーヴェは、1924年に初めて自身のアトリエを開き、家具の制作から建築へと、徐々にその仕事を拡張していきました。
プルーヴェはデザインから生産までをトータルに捉え、新たな素材と技術を追求することで、画期的な構造と機能を備えた家具を次々と生み出しました。なかでも、1934年の発表後、長年開発が続けられた椅子は、プルーヴェの構築的原則を表すものとも言えます。また、小規模住宅から高層ビルまで、プルーヴェがが幅広く手掛けた建築では、工場製の生産方式やガーデンウォールの開発、数人で建設が可能な組み立て式住宅などが知られています。……〉

「ジャン・プルーヴェ展」は、7月16日から10月16日まで。東京都現代美術館で開かれています。