『野田九浦 ー〈自然〉なること ー 』展 へ

野田九浦  ー〈自然〉なること ー

 

野田九浦(1879~1971)は、武蔵野市ゆかりの日本画家です。幼少期から絵画に秀でた九浦は10代半ばで日本画家の寺崎廣業に入門。その後、東京美術学校に進学します。同校中退後は日本美術院で研鑽を積むかたわら、正岡子規に俳句を学び ……
と、展覧会のパンフレットの野田九浦紹介は始まります。

……  九浦の中心的主題は画業の最初から一貫して歴史人物ですが、彼が子規の自然主義芸術論に触れたことが画業の大きな転機になったと語っているのは注目に値します。
……… 武蔵野市、こと吉祥寺地域には古くから多くの文化人が集い、多様な個が大らかに受容されてきました。50年近くを吉祥寺で過ごした野田九浦は、こうした地域性をまさに自ら然るべく体現したとも言えるでしょう。

住みたい街として、常に上位にランクされる吉祥寺のもう一つの顔。『野田九浦』展は、6月5日まで、武蔵野市立吉祥寺美術館で開かれている。