キッチンを愛す

『チルチルびと』春  111号

 

『チルチルびと』春  111号の特集は、「オーダーメイドキッチン」。
キッチンで思い出すのは、吉本ばなな作『キッチン』(新潮文庫)の冒頭の部分ですね。こんなふうな。

〈私がこの世でいちばん好きな場所は台所だと思う。
どこのでも、どんなのでも、それが台所であれば食事を作る場所であれば私はつらくない。できれば機能的でよく使い込んであるといいと思う。乾いた清潔なふきんが何枚もあって白いタイルがぴかぴか輝く。
ものすごく汚い台所だって、たまらなく好きだ。〉

この小説『キッチン』を好きだというひとは多い。台所を好きだというひとは多い。おや、あなたもそうですか。

 

チルチンびと 111号 オーダーメイドキッチン