『チルチンびと』の 3.11

 『チルチンびと』の 3.11

あの日から、5年。
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2011年3月11日、私はドバイからナイロビに行く飛行機の中にいた。これからナイロビのスラムの調査をやろうというところであった。今思えば、サウジアラビアの砂漠の上を飛んでいた頃が、あの地震の起きた時だった。日本で大変なことが起きたらしいことは、空港からホテルに向かうタクシーのラジオで知った。(「孤独死を防げ。仮設からコミュニティデザインを問う」大月敏雄)
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悲劇は、ここから始まった。
『チルチンびと』87号では、〈東日本大震災・木造仮設住宅の記録〉という、独特の視点からの特集を組んでいる。ほかに、その内容は、「フクシマからの便り 2016・境野米子」。「震災で問われた木の家づくりのネットワーク・安藤邦廣」。「届け、国にこの声が。大工力で国を動かし、つくった仮設・増子則雄」。「東北の力・地域工務店のつくる木の家・増子建築工業、坂元植林の家」。
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『チルチンびと』87号
『チルチンびと』87号は、〈特集・この家具と、暮らす〉。3・11 発売です。