「変奇館、その後」公開中

変奇館、その後

あの雑木林の庭のことは、とても一度では書ききれません…… ということで、「変奇館、その後 ―  山口瞳の文化遺産」(山口正介)は、前回につづき、庭の話になる。ところで、そうしてできあがった雑木林を眺めて、山口瞳さんは、なにを思っていたのだろう。こういうエッセイが、ある。
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何もしないでいる人生がある。また、国事に奔走して、紅葉の花(実はそれが花であるかどうかハッキリとは知らない)やヤマボウシの花の美しさに気がつかないでいる人生がある。そんなことをボンヤリと思っていた。
(『旦那の意見』これだけの庭 ― から)
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これを読んで、国事に奔走する人の哀れな顔が、何人も頭に浮かんだ。

変奇館、その後」は、コチラからごらんいただけます。