米とネズミ
鍋で御飯を炊いているということは、すでに書いたような記憶がある。中蓋がある土鍋で、充分な厚みがあり、途中で火力を調節しなくていいのが購入理由だった。
とはいうものの、晩御飯はほとんど外食になるので、自宅で夕食をとるのは、年に数えるほどしかない。
したがって、買い置きの生米があまってくる。イタリアなどではパエリヤやリゾットには古米のほうがいいというので、珈琲豆を熟成させるようにして、何年も保存した商品が高額で取引されている。しかし、これはあくまでも脱穀する前の状態で、しかるべき温度湿度の中で大切に保管されているものだ。…