2019年1月 の記事一覧

バロン吉元さんの画業60年

画業60年還暦祭   バロン吉元☆ 元年

画業60年還暦祭   バロン吉元☆ 元年

バロン・グラッセ

 

『画業60年還暦祭   バロン吉元☆ 元年』(弥生美術館、3月31日まで)に行く。1959年デビュー。劇画的人生を、たくさんの作品でたどることがてきる。

そのデビュー以前、セツ・モードセミナーで学んだころの話は、この「広場」の「私のセツ物語」で、こんなふうに書いている。たとえばある日のこと。
「おーい、全員こっちへ集まれーッ」とセツ先生の声。そして「吉元のデッサンをよーく観ろ。これこそ、本物のファッション・イラストレーションなのだ。生きたモード・デッサンなのだ」と、ほめられて、全身真っ赤。…… という「画侠伝」。

会場を出て、お隣のカフェ「港や」へ。展覧会にちなんだ「バロン・グラッセ」をいただく。600円。バロン吉元さんの特製おみくじ付きだ。引いたおみくじに、いわく「老いては子に従うふりをする」。


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バロン吉元さんの「私のセツ物語」は、コチラからごらんいただけます。

 


新宿 伊勢丹の門松

新宿 伊勢丹の門松

 

またか、と思われるでしょうが。行って参りました、今年も、新宿伊勢丹の門松を見に。
いやいや。この「広場」を初めてご覧になる方も、いらっしゃるはず。ご説明しますと、「広場」に、「この竹   あの竹」というコラムがある。初田 徹さんという、竹工家が書く。その何回めかに、正月、あちこちの門松を見に行った話がありました。その結果、一番いい点数をとったのが、新宿伊勢丹の門松だったのです。プロの話を確かめに行ってみると、よくあるような、太い竹ではなく、スッキリと細く高く、八頭身の美人門松でした。以来、初売りの福袋を横目に、門松めあてに新年のご挨拶。


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コラム「この竹あの竹」は、コチラから、ごらんいただけます。


あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます

『池波正太郎直伝  男の心得』(佐藤隆介・新潮文庫)の「早め早めに」という章で、池波正太郎さんの年賀状にふれている。万事、早め早めにというのが、池波正太郎流で、たとえば、その年の年賀状は3月には刷りあがる。そして、たくさんの年賀状を相手の方を思い浮かべながら、少しずつ書いていくのだという。なぜか。

〈…… 半年以上も前から来年の賀状書きを始めるのは池波正太郎が極端なせっかちだからではない。人間は一日ごとに間違いなく死へ向かって近づいて行く。しかも、きょうが最後の一日ではないという保証はどこにもない。大部分の人間はそのことを忘れている。池波正太郎はそれを忘れないだけである。……〉

今年も、たくさんの年賀状をいただき、ありがとうございました。どうか、「チルチンびと広場」をよろしくお願い申し上げます。