2017年10月 の記事一覧

今日の『運慶』

『運慶』展

『運慶』展

 

運慶』展(東京国立博物館 平成館。11月26日まで)に行くつもりだと、友人に言ったら、すごい混みようだったと、教えてくれた。30分待ちで、中に入ったら満員電車状態だった、と言う。
「天才仏師の傑作、集結」「史上最大の運慶展」という謳い文句だから、それも、当然か。運慶が、生涯につくった31体のうち、22体が、集まるという。行ってみた。満員電車ほどではなかったが、ガラスケースの中のものは、人の黒い頭で見えなかった。それでも、像は、十分に鑑賞することができた。
帰ってきて「0分待ち」だったよ、とメールしたら、「それは運慶」と返信がきた。

 


勝手にシャガール

『シャガール   三次元の世界』展

 

シャガール   三次元の世界』展(東京ステーションギャラリーで。12月3日まで)に行った友人が、「画家と妻」 という絵葉書を、みやげにくれた。

〈…… 展覧会場で道に迷った経験はないだろうか。順路が明示されていないと、次にどの作品を見たらいいのかわからない。こんな苦情は多いが、自由に見てほしくてわざと順路を出さない場合もある。今回の展覧会も作品を年代順に並べないので、順路は出さない方針だ。……〉と、東京ステーションギャラリー・館長の冨田章さんが、書いているのをネットで読んだ。

絵葉書をくれた彼は「絵も彫刻も陶器も全部見てから、今度は逆に絵だけ見て帰った。それが、オレの順路」と言った。

 


東郷青児の時代

『生誕120年  東郷青児』展

 

『生誕120年  東郷青児』展(損保ジャパン日本興亜美術館。11月12日まで)へ行く。生誕120年ということは、1897年の生まれ。その年に、尾崎紅葉が『金色夜叉』を書き、ブラウン管が発明されている。

作品を見ながら、浮かんでくることは…… 宇野千代『色ざんげ』。昭和30年代はじめの『婦人公論』の表紙絵。たしか、お宅は久我山だった。垣根越しに大きな飼い犬が見えた。二科展のオープンのド派手な前夜祭。娘の東郷たまみさんは、歌手で、朝丘雪路さんたちと歌っていた……  など、そんなあれこれである。みんな、戦後のよき時代のことだったな、と思う。

 


ししとうがらしのグリル

ししとう

焼いただけのししとうがらし。

本当に焼いただけ。

あっという間に完食。